里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

夏秋きゅうりの仕立て方と摘花、摘芯

2020年06月09日 | 畑:果菜類

 キュウリは、植付けてから間もなく4週間。
 植付け直後は天候が良かったものの、1週間ほど日照が全くなく、最高気温が連日10℃以下まで下がり、かなり低温のダメージがありました。生育が遅れ、芯が細く勢いがありませんでしたが、ネットに蔓上げ後は好天が続き、勢いがついて生育も回復してきたようです。
 本葉が12、3枚まで展開し、花も咲いてきました。


 このキュウリは夏から秋にかけ収穫されるので、昔から「夏秋きゅうり」と呼ばれています。支柱に誘引することもできますが、ネット栽培されるのが普通です。
 仕立て方は1本立て、2本仕立て、3本仕立て、放任に近い仕立て方まで様々です。要はどのくらいの株間なのかによります。株間50~60センチなら1本仕立て、株間1メートルならわき芽を適度に間引く程度の半放任でいけるのではないでしょうか。早い時期から沢山採ろうとすれば、やはり植付け本数の多い1本仕立て。
 我が家では株間約75センチの2本仕立てです。
 2本仕立てに誘引し、下方の摘花と摘芯を終えたところ。 


 親蔓と勢いの良い子蔓1本を支柱の頂点近くに達するまで誘引していきます。
 「夏秋きゅうり」では、収穫期間の目標が100日くらいの長丁場になるので、出だしだけ良くてもしょうがありません
 親蔓の下の方のわき芽(子蔓)は、3~5節目から出た勢いの良いわき芽1本だけを残し、他は全て搔いてしまいます。残した強い子蔓1本を誘引し、親蔓との2本仕立てにします。


 親蔓はどこまでも伸ばしていくわけではなく、支柱の頂点近くまで伸びたらピンチします。夏秋きゅうりでは親蔓に雌花が着く割合は3~4割程度で、全体の収穫量から見れば僅かです。子蔓や孫蔓の各節にはほぼ100%雌花が着くので、いかに元気な子蔓や孫蔓を伸ばしていくかがポイントです。
 相当昔の話ですが、ハウス栽培では殆ど親蔓だけに成る品種がありました。その時は蔓おろしという作業が必要でしたが、今はそのような品種はありません。
 出だしの内は、株に勢いを付けることを考えます。キュウリは実が太り始めると栄養が実の方に行き、茎葉や根の充実が悪くなります。親蔓の下の方には実が結構着きますが、これを喜んで着けてしまうと、結局のところ株が弱り、短命で終わる原因になります。
 普通は親蔓の7節目くらいまでの雌花を摘花しますが、勢いがまだイマイチの我が家のキュウリは10節目まで全て摘花しました。
 株の勢いを見るときは芯の方を見ます。芯が小さかったり、芯から本葉4枚くらいで花が咲いているようなら弱い証拠です。


 この株は大分雌花を掻きました。
 摘花前


 摘花後


 5節目までに出た子蔓のうち1本を誘引しました。これを伸ばしていきます。


 親蔓6節目以降の子蔓は伸び具合を見ながら摘芯していきますが、下位の方は1節で摘芯します。6節目の子蔓を1節でピンチしたところ。


 こちらの株も同様に、2本仕立てにし、摘花しました。


 全体の摘花は30個くらいになりました。
 沢山の雌花をもったいないようですが、全体の収穫量からみると微々たるものです。後に、その何倍も取り返すことができます。


 隙間だらけのように見えますが、充実した子蔓、孫蔓が出れば全体が葉で覆われていきます。


 今後、整枝をしていきますが、生育を追いながら少し記録してみようと思います。


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2 コメント

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Unknown (kaz)
2020-06-10 08:04:45
blueskyさんへ
コメントありがとうございます。
これからの露地のキュウリは一年中で一番美味しいでしょうね。
特に旬のキュウリはなおさらです。
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美味しい時期ですね。 (bluesky)
2020-06-09 20:50:00
これこら夏秋キュウリの美味しい時期を迎えますね。
冷やしたキュウリに味噌をつけて丸かじりするなんて夏の風物詩ですね。
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