里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

水墨画「大根と白菜」

2022年02月12日 | 水墨画:菜果
本画仙 色紙 

冬場の野菜と言えば、誰しもまず大根と白菜を一、二に挙げるのではないでしょうか。
正に双璧と言っていい、秋冬期の代表的な野菜です。
生食の大根は青首全盛の時代。その先駆的品種がタキイ種苗の「耐病総太り」です。
すでに40年以上経過していると思いますが、青首でなければ大根にあらずのごとき大ブームを創出しました。
青首が美味いダイコンの代名詞になり、今では春大根さえ殆どが青首になってしまいました。
小生も「耐病総太り」を未だ作り続けています。変える理由がないのです。
白菜はと言えば黄芯系全盛の時代。
元々白菜の芯は黄色ですが、それが近年は表皮近くの葉まで黄色になっています。
いかにも軟らかそうで美味いイメージが定着しました。
特に店でカットされて売られる白菜も多くなり、見栄えが優ります。
遠く戦前の話し、当県の仙台白菜(松島白菜)は全国一の大産地として栄えた時代があったのです。
その先駆者が渡辺採種場(株)の創業者渡辺頴二氏です。
松島の離島で採種することによって交雑を防ぐ技術を開発、高品質な結球白菜「松島純二号」を誕生させます。
さらに「松島新二号」を育成し、「松島白菜」は白菜の代名詞ともなりました。
今、これらの先駆的品種を伝統野菜として蘇らせる活動が有志によって熱心に取り組まれています。




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