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里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

プール育苗'25~プール作りの準備

2025年04月04日 | 水稲プール育苗

今年も水稲の苗作りはプール育苗です。
父が逝き母も亡くなって20数年。小生が勤め人稼業との二足のわらじを履き続けることが出来たのは助っ人たちの協力があったからこそ。
そして、技術的にはこのプール育苗が大きく貢献しています。
通常の育苗は日中のハウスの開閉や灌水が必須。ハウスを見る人間がいないのはあまりに危険というもの。
プール育苗はそのリスクを大きく軽減出来る唯一の技術と思っています。
昔からみると育苗する数も大幅に減少しました。それでもプール育苗を始めた頃は現在の倍近くありました。
当時は周囲にプール育苗をやっている方はいませんでした。今は多数派になり、小生も多少寄与できたかもしれません。
まず、プール作りの準備です。
プール作りは一人でも可能です。しかし、二人でやれば楽に出来かつ作業時間も半減以上。
そのため助っ人の応援を得るまでの間に、準備万端整えておくようにします。
ハウスは開放せず、気温が上がるようなら屋根には日よけ用の遮光シートを掛けます。
雪害対策用の支柱を外し、ハウス内を整地します。
雑草防止と均平を保つために黒マルチを張ったままにしているので、これを剥がします。

抜いたマルチ止めのピンはすぐ再利用します。


黒マルチの効果は大きい。しつこいのはスギナ。僅かに芽が出てきました。


プール育苗では均平にすることが一番大事です。
この場所は長年プール育苗専用にしているため、大きく調整する必要はなくなっています。
当初は10㎝以上の高低差があったので、2、3年は水糸を張り均平をとりました。その後は微調整をする程度です。
高低差が2、3㎝内に収まれば大丈夫。難しい場合はあまりプールを長くせず小さく区切ればやりやすい。
前年の水を張った時に高低差をチェックしておき、多少の微調整をしています。
2年ほど前、竹の根が張り出し掘り上げたため今年もその周辺を確認し調整が必要です。
部分的なので水準器で確認しながら均平を図ります。

ならしました。


あとは全体をレーキを用いて凹凸をならす程度です。


最後にほうきで掃除し、整地は終了です。


プールを作る基本は同じ。色んなやり方が考えられるので、それぞれの条件に合わせて作れば良いと思います。
我が家の場合はほぼ使うものは固定しているので事前に資材をチェックし、必要なものを補充します。
1、プールの枠を作る抜き板(昔から在庫としてあったもの)問題なし
2、プールに敷く透明ポリ(厚さ0.03㎜、幅180㎝、長さ100m)在庫あり
3、マルチ用黒ポリ(厚さ0.02㎜、幅135㎝、長さ200m)購入し補充
4、マルチ止め用丸皿付きピン(張りぱなしの黒マルチから抜き再利用)一部交換 在庫あり
5、木枠を止めるマルチ止め用ピン(丸皿を外したもの)問題なし
6、ポリシートの仮止め用洗濯ばさみ 在庫あり
7、ポリシートを抑える直管パイプ(解体したパイプハウスの古材) 問題なし







3年ほど前まではプールの下敷きにする透明ポリ1枚を使い古しの透明ポリにしていました。
洗浄や乾燥に少々手間取るので助っ人達の手を煩わせないよう今は全て新品を使うようにしています。
今年はマルチ用の黒ポリを購入した以外は在庫からの補充だけで間に合いました。