里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

水墨画「菊」を捧ぐ

2018年10月16日 | 水墨画:草花
麻紙 F10



 菊の水墨画です。
 以前、描いたものですが、自分で気に入っている数少ない作品の一つです。
 赤色系の輪菊を水墨で描きました。麻紙はにじみが強く、難しいのですが、墨色が美しく、うまくできると、濃淡やにじみがなんとも言えない味わいがあります。
 菊は、花の形も葉の形も表現が難しいですが、これは、全体的によくできたと思っています。特に、にじみや濃淡は偶然性もあるので、そういった点で気に入っています。

 ところで、「捧ぐ」とは如何なることか。
 すぐ近所の方が亡くなり、今日がご葬儀だったのです。
 突然の死。47歳の若さでした。
 ごく最近も、一緒に道路の清掃をしたばかりでした。本当に驚き、また悲しい気持ちでいっぱいです。貴重な人材を失いました。ご家族のご心痛は察して余りあります。

 拙い絵ではありますが、この菊を捧げたいと思ったのです。今はただただ安らかに眠られんことをお祈りするばかりです。合掌。