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里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

ジャガイモの生育は進み芽かきをする

2024年05月01日 | 畑:土物類

ジャガイモは大部分黒ポリマルチをして植え付けています。


今年、長くジャガイモを作っていた畑が不作続きだったことから畑を替えました。
これまでの畑は山砂を客土したため作りやすかったのですが、この畑は強粘土質でジャガイモには向きません。
多少土作りはしたものの、それだけでは難しいためマルチ栽培を試すことにしました。
品種は「男爵」。
早掘りが目的ではないので収穫を早める必要はないのです。
しかし、少々早めの植え付けで、気温が高かったこともあり、生育は明らかに進んでいます。
ポリマルチの効果と思われます。


今は自家種をすっかり止め、全て購入種芋にしています。
一見したところ、生育も揃っています。これを芽かきをして3本仕立てにします。


自種だと芽の数がすごく多くなりますが、購入種では数本程度。芽かきの必要のない株もあります。
株の根元を押さえ、傷めないように強い茎3本を残し、弱い茎を搔き取ります。


これが芽かき前。


芽かき後。


これで全て3本仕立てになりました。


忙しければさっと見て特に茎が多い株を芽かきするだけでも良さそうです。
通常なら追肥し土寄せするところですが、あとは成り行きにまかせます。
マルチ栽培だけでは植えきれずに、一部を急遽前年と同じ畑に植付けました。
これが「男爵」。


準備不足もありますが、マルチ栽培のようには生育が進んでいません。
しかし、この程度で通常の生育と思われます。
芽の数はマルチ栽培と変わりません。同様に芽かき。


こちらが、今年少しだけ試しに植えてみた「とうや」。


「男爵」より一回り大きいように見えます。芽の数は同程度。


芽かき後、軽く株元に鍬で土寄せしました。


こちらは今月下旬に追肥し土寄せします。


タマネギ早生種「錦毬」を穫り始めるも物足りず

2024年04月30日 | 畑:土物類

タマネギの生育は順調で、期待できそうな姿になっています。


種まきは9月4日、植え付けは11月3日。
4条の黒マルチが3ベット、植え付け本数は前年とほぼ同じ470本ほどです。
これはタキイ種苗の中晩生種「ネオアース」。メインは貯蔵です。


近年この品種を作るようになり豊作の連続。
越冬時諦めかけた生育でも結果豊作で、小生はこの品種の信奉者のようになっています。
昨年は、かつてなく早い生育で5月に入るや倒伏する株が出てきました。
ほどなく必要な都度穫り始めたのが強く印象に残っています。
さすがに今年はそれほどには早まらないようです。
根元を触っても肥大が始まって間もないと言ったところ。


貯蔵のタマネギは4月になってからまで食していますが、1ヵ月ほどのブランクが生じてしまいます。
そこで、今年は1割ほど早生種を作ってみました。
これが初めて作るカネコ種苗の「錦毬(きんきゅう)」。


極早生でもないのであまり期待はしていなかったのですが、4月20日頃からポツポツと倒伏。
思ったより早く感じました。間もなく穫ってみました。
現在8割方倒伏しているので、早生種と言うのには納得できます。

生育は越冬時くらいまではまずまずながら、その後は悪い。周りの「ネオアース」の姿とは大きな違いです。


もちろん早生種ですから中晩生種の生育量と違うとは思うものの悪すぎます。
べと病と思われる症状が散見されるのも気になります。
境目で「ネオアース」と比べて見ると分かります。
中心から右側の倒れているのが「錦毬」、左側が「ネオアース」


通路を中心に右側が「錦毬(きんきゅう)、左側が「ネオアース」


成熟の早晩は一目瞭然ながら、茎葉の生育量も一目瞭然。
穫ってみます。


やはり小さい。重さは計ってみませんでしたがS・M級です。
これでは物足りません。残っている株も大差なさそうなので、翌年の品種は少々考えます。


長期保存のタマネギとジャガイモはまだイケる

2024年03月27日 | 畑:土物類

長期保存しているタマネギとジャガイモはまだイケます。
気温の上がらないところで腐敗や萌芽をチェックしながら管理してきました。
こちらがタマネギ。


品種は中晩生種「ネオアース」。
大分消費が進み、これだけに集約されました。


例年は僅かながら腐敗するものが見られるのですが、今年は1個もなく終わりそうです。
長期貯蔵する際、心がけていることはしっかり乾燥させることと沢山重ねすぎないこと。
大玉は貯蔵性が劣ると言われますが、あまり気にしていません。
ただ、結果的には大玉を早めに消費しているので、遅くまで残っているのは中玉です。


「ネオアース」は長期貯蔵に最適のタマネギです。過去に何種か作ってきましたが、この品種がピカイチです。
中玉を少し取り出してみます。


長く保存していると次第に外皮が剥け、綺麗な狐色になります。
これも「ネオアース」の良いところで、おそらく一番綺麗なのではないかと思っています。
しかし、今年は貯蔵性抜群の「ネオアース」も2月10日頃には萌芽するものが出てきました。
暖冬のためと思われるので、郎党には早めに消費するよう促しました。
やはり個体差があるので、よく観察して取り出す時に萌芽しそうなものから利用するのが賢い。
萌芽も出始めならあまり違和感なく食することができます。
年によっても差がありますが、萌芽には早いものと遅いもので1ヵ月以上の個体差があります。
この中にも萌芽し始めの球が確認できます。


今年は3月半ば頃には殆ど萌芽するのではないかと思いましたが、そうでもありませんでした。
2月後半から真冬並の寒さがぶり返したので萌芽が抑えられたのかもしれません。
この時期にこの程度残っていれば、例年と変わりありません。
もう新タマネギが出回っていますが、我が家はまだ貯蔵タマネギの利用が続きます。
こちらは畑に植わっているタマネギ。概ね順調のように見えます。


「ネオアース」のほかに初めての早生品種を少し試しに植えています。
こちらの覆いをしているのは保存中のジャガイモ。


小玉ですが、僅かながらまだ残っています。


品種は全て「男爵」。
以前は自種を取って植えていましたが、今は全て購入種にしたので、保存中は芽搔きを徹底するようにしています。
今冬は年内中から芽が出始めました。放置すれば芋が萎びて使いものになりません。
さすがに弱ってはきましたが、まだ使えます。


長期保存のタマネギとジャガイモは残らず使い切ることができそうです。


ジャガイモを黒マルチの畝に植付け

2024年03月20日 | 畑:土物類

ジャガイモを植付けました。
当地方のジャガイモの植え付け適期は3月下旬から4月初めなので少々早い。
今年は長くジャガイモを作っていた畑を替えることにしました。
今まで作っていた畑は山砂を客土したためジャガイモは作りやすかったのですが、不作が続いていたからです。
他の畑は何れも強粘土質でジャガイモは作りにくい。そこで昨年末からわら堆肥や木炭などを入れ耕耘してきました。
それでも簡単には変えられないので、ポリマルチ栽培を試すことにしました。
早掘りが目的ではないので収穫は急ぎません。
すでに半月余り前に元肥に緩効性肥料を散布し、ロータリー耕耘しています。
元肥はいわゆる帯状全層施肥で、畝間90㎝になるよう約45㎝幅に散布しています。
耕耘後に管理機の逆転ローターで畝立て、鍬で整えた後黒マルチを掛け準備は終えています。


種芋は3週間ほど欲光しましたが、あまり芽は伸びていません。
自家種なら伸びすぎるほどになりますが、3年ほど前から全て購入種にしています。
品種は暫く「男爵」のみでしたが、今年は少しだけ「とうや」を試します。
種芋は前日に分割しています。


目安は1個50g。「男爵」はほぼ2分割、「とうや」は3分割でした。


切り口が乾けば十分。昔のように木灰をまぶすなどと言ったことはしません。
畝間が広めなので株間はやや狭めの30㎝。
ホーラーで植え穴を開けます。


粘土質でやや湿気が多いため、土はあまり崩れません。
まず全て植え穴を開けてしまいました。


種芋を植付けます。覆土が5、6㎝になるよう若干種芋を押し込みました。


ベットの高さと同じくらいになるよう覆土しました。


粘土質のごろ土ですが、やむを得ません。


マルチすることで粘土質の土が少しでも硬くならず、掘り取りもしやすくなることを期待です。
しかし、種芋が余ってしまいました。まだ「とうや」が全く植わっていません。
急遽、昨年作った畑の一部に残りを植付けることにしました。
ロータリー耕耘後、1列鍬で溝を切りました。


株間30㎝に種芋を置き、間に緩効性肥料を挟みました。


「とうや」と「男爵」のごく一部を植付けました。
鍬で覆土して終了です。 こちらは後に追肥土寄せします。


これまでのやり方と大きく変わってしまいましたが、果たしてどうなるか。


長期保存しているタマネギとジャガイモの管理

2024年02月10日 | 畑:土物類

現在も長期保存している土物類はタマネギとジャガイモ。
例年残っているサトイモは昨年大不作で年明け早々には終了となりました。
長期に保存する場合は取り出す際によくチェックすることが大事です。
腐敗や萌芽を放置すると、腐敗するものが増え、品質の劣化も酷くなります。
こちらがタマネギ。


昨年のタマネギは豊作でした。
品種は中晩生種「ネオアース」。近年はこの一品種に絞って作っています。
かつては複数品種作っていましたが、当地では早生種を作ってもそれほど早くは穫れないのです。
ただ、今畑に植わっているタマネギは初めての早生品種を少し試しています。
「ネオアース」と言う品種は長期貯蔵のタマネギとして抜群と評価しています。
小生がこれまで作った中では一番の品種です。
長期貯蔵で大事なのは、まずもってしっかり乾燥させること。
その後はコンテナに入れ、中に取り込み保存しています。
今はコンテナを集約しましたが、それでも無理に重ねないようにしています。


沢山詰め込めば、やはり腐敗のリスクは高まりそうです。
よく大玉は貯蔵性が劣ると言われますが、しっかり乾燥させれば問題ないのであまり気にしません。
それでも500g級の特大玉は早めに消費し、結果的に今残っているのは中玉が中心です。
助っ人曰く、万が一腐ると勿体ないから。それもありかなと思います。


この時期になると、外皮が自然に剥けてきます。
例年、腐敗するものが僅かあるのですが、今年は皆無です。
稀に萌芽するものも見られることがあります。僅かに芽が出ているのを発見しました。


この程度なら何ら問題ありません。
個体差があるので、よくチェックし芽が出始めのものは早めに食すようにします。
今年は暖冬なので「ネオアース」と言えども萌芽が早まる可能性が高いと推測しています。
中玉を少し取り出してみます。


外皮が自然に剥けて綺麗な狐色になっています。これまで作った貯蔵のタマネギの中で「ネオアース」が一番綺麗です。
想定したより残量が多く、萌芽するものが大分出るかもしれません。
こちらはジャガイモ。覆いをしています。


不作続きで、昨年は量も少ないだけでなく小玉です。


品種は全て「男爵」。
不作の割には意外に残量があります。


無駄がないよう管理したことが奏功しているようです。
しっかりと乾燥させ、日の当たらない涼しい場所に保管しており、腐敗は全くありません。


しかし、長期保存すれば萌芽は避けられません。
早ければ年内から伸び出します。今年は暖冬なのでなおさらです。
これは芽搔きをする以外にありません。
放置すれば芽が長く伸び芋の栄養を奪うので劣化します。次第に萎びて使い物にならなくなります。
取り出す際にチェックし、芽が出始めたらごく小さいうちに搔くことが不可欠です。
助っ人がまめにやってくれました。
小さな芽は見えますが、ほぼ変わらない状態が維持できています。
以前は、自種を取って植えていましたが、今は全て購入種にしました。
したがって、全ての芽をごく小さいうちに搔き消費すればよいので管理は単純です。