今年は春キャベツが少々遅れています。
とは言っても収穫の目安は4月20日過ぎですから、僅かな違いです。
しかし、近年は暖冬傾向からか4月半ばから穫ることが多く、遅れている印象は否めません。
1月くらいまではむしろ進んでいるように見えたので、やはり立春以降の度重なる寒波襲来が影響したようです。
キャベツは10月以降、秋キャベツから冬キャベツと休むことなく穫り続けてきました。
そして、未だ冬キャベツが残っています。

品種はトーホク種苗の「寒玉キャベツ」。
寒玉キャベツを4月中旬まで穫るのは珍しくはありません。しかし、この時期にしては少し多い。
寒玉キャベツを4月中旬まで穫るのは珍しくはありません。しかし、この時期にしては少し多い。
気温が高くなってきたので、アントシアニンの紫色はすっかり消えています。

さすがにこの時期になるとわき芽が伸びてきます。
穫ってみました。中玉に見えますがずっしりと重く、計ってみると3㎏ありました。

がっちり結球し綺麗な寒玉キャベツながら中心では花芽が確実に生長しているはず。
寒玉キャベツは早急に穫り終え片付けるつもりです。
これが春キャベツ。4月早々から虫除けに幅広の不織布で覆ってみました。

品種はタキイ種苗の「金系201」。
昔から作っている品種ではダイコンの「耐病総太り」と双璧かも。
種播きは例年より遅く10月7日、植付けは11月1日。2月20日に追肥と土寄せをしました。
覆いを取ってみます。かなり結球は進んできましたが、完全結球はまだのものが大半。


収穫の第1号は4月20日の鎮守の神社春の祭典お供え用です。それより数日おいての収穫となります。

最近急速に気温が上がってきたので結球も進むでしょう。
よく考えてみると当地ではこれが平年並と考えるのが相当かもしれません。
暖冬に慣れてきているため4月20日前から穫れるのが当たり前の感覚になってきたようです。
欠株はなく、今のところ病害虫の発生もありません。

春キャベツの結球はやや腰高になります。
揃いもまずまずながら、このようにはっきり遅れている株もあります。

しかし、春キャベツは穫り遅れて裂球する株が出やすいので多少のばらつきは幸いかもしれません。
例年80~90%結球から穫り始めるようにしており、寒玉キャベツが残っていることを考えるとこのくらいで良さそう。
この株を穫ってみます。

8分結球程度で重さは1㎏強といったところ。

同時に収穫した寒玉キャベツと比べてみます。右が寒玉キャベツ、左が春キャベツ。

見た目の大きさはほぼ同じくらいですが、形が大きく違います。
また、重さは寒玉キャベツが春キャベツの倍以上。
寒玉キャベツは炒め物や煮物、春キャベツは生食に適すると言われますが、小生はあまり気にしません。
さすがに浅漬けとなると春キャベツの美味さは格別。