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里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

ダイコンとニンジンの冬囲い

2024年12月23日 | 畑:根菜類

ダイコンとニンジンの冬囲いをしました。
今年のダイコンは大まかに秋ダイコンと冬ダイコンの2回に播いています。
品種は何れもタキイ種苗の「耐病総太り」。
秋ダイコンは10月末から穫り始め出来は良好でほぼ終了です。
冬ダイコンは9月9日の種播き。大きくなりすぎる傾向があるのでゆっくりと播きました。
昔なら当地では晩限ギリギリと言ったところですが、温暖化が進みこのくらいで丁度のようです。
順調に生育し、揃いも良さそうに見えます。


ダイコンは穫り遅れたり大きく育ちすぎればス入りが問題になります。
しかし、「耐病総太り」は味良し姿良しに加えス入りに断然強いことが最大の長所です。
但し、根が地上部に半分近く出ているので、酷寒では傷んでしまいます。
それでも葉が大きく垂れているため多少の氷点下は大丈夫。


しかし、ー4、5℃に下がるようになると凍害を受けやすくなります。
そこでここから1ヶ月以上貯蔵するために冬囲いをします。
半数はそのまま畑に置き、半数を冬囲いにすることにしました。
まず冬囲いにするダイコンを抜き取ります。今年は長大にならず手頃な大きさになりました。


冬囲いは葉を付けたままと葉を切ったもの二つの方法で行います。
冬囲いする畑の端に運びます。場所は水はけの良いところを選びます。


このあたりから太陽が見えるのに時折風雪になりました。
ダイコンの葉を付けたまま囲う方法。
土を掘りあげ、ダイコンを斜めにして稲わらを挟みます。


さらにダイコンを重ねて稲わらで覆い土を埋め戻します。


葉が付いたままなので、瑞々しく新鮮さが保たれます。
しかし、少々面倒で嵩張ります。
ダイコンの葉を落として囲う方法は甚だ簡単。
土を掘りあげ、葉を切ったダイコンを埋め稲わらを掛けて土を戻すだけです。
取り出し始めのところに目印を付けておきます。


春先まで囲うことが多く、貯蔵期間が長くなるほど肌は悪くなってきます。
これはしょうがないことです。葉付きのダイコンの方から先に消費します。
半数は畑に残したままなので、まずはこちらから消費します。


ニンジンも秋ニンジンと冬ニンジンの2回に播いています。
品種はいずれもトーホク種苗の「黒田5寸陽彩」。
秋ニンジンは10月20日頃から穫り始めましたが、太りがいまいちで不調。
それでも数が多く、ようやくほぼ穫り終えたところです。
これが冬ニンジンで、まだ手つかずです。


種播きが8月10日。バラ播きし間引きを3回ほどしています。
若干茂りすぎの感じですが、良さそうに見えます。


一方向からざっと半分ほどを引き抜き冬囲いに回します。


ニンジンは根が土中に入っているため凍害を受けることはあまりありません
但し、長く放置すれば根が割れやすくなり、葉も傷んできます。
また、厳寒期には冬囲いした方が取り出しやすいので一定量を囲います。
多めに囲う方がベターながら面倒でもあり、良いものを7、80本囲うことにしました。
引き抜いたもののうち小さいものなどは当面使うよう袋に入れ中に取り込みました。


冬ニンジンはまずまずの太りになりました。畑に置いたものはまだ太る余地があります。
冬囲いするニンジンを運びます。


ニンジンを取り出すときに容易なよう10本くらいずつ束ねておきます。
ダイコンと同様に、土を掘り上げ、葉を付けたまま稲わらを挟み土を戻します。


半数は畑に残したままにします。


まずはこちらから消費しますが、当分は袋に詰めたもので間に合います。

小カブが穫り頃になってきた

2024年11月30日 | 畑:根菜類

小カブが穫り頃になってきました。
品種は昔から変わることなく「耐病ひかり」。


悪条件の中、10月早々の種播き。近年気温が高く生育が進む傾向があるため遅らせました。
バラ播きです。
それでも想定以上に発芽、生育とも順調。発芽後に3回の間引きを行いました。
10~15㎝間隔にしていますが、多少狭いところがあるかもしれません。


11月半ばから少々小振りながら肥大の良いものから穫り始めました。
株間の狭いところもあるので間引きを兼ねています。


バラ播きでまだ全体が葉で覆われているため覗いただけでは蕪の様子が見えません。


11月下旬にはかなり気温が下がってきたのでこれから本格的な収穫に入ります。
総体的にはまだ小振りでランダムに穫れるほどに肥大していません。
葉を少しかき分けながら蕪の間隔と育ち具合を確認して収穫します。


この辺りは少し密になっています。


蕪は土に潜っているわけではなく殆ど表面に出ているため、大きさを確認するのは容易です。
実は蕪本体は茎に相当します。根は下に尻尾のように付いている細い部分です。


小カブを抜くのには殆ど力を入れる必要がありません。
そのため、このくらい混んでいると意図しない蕪まで抜けてしまうこともあります。


今はすじ播きが主流。我が家は相変わらずのバラ播きのため肥大に個体差が出ます。
しかし、一度の種播きなので多少生育差があったほうが長期に穫れるメリットがあります。
数株穫ってみます。


大きさを確認しながら穫るため比較的揃った蕪が穫れます。
小カブは蕪だけでなく茎葉も大事です。


小カブは何と言っても浅漬け。適当に茎葉を入れて漬けます。
小カブが本当に美味しくなるのは厳寒期で、一段と甘味や旨味のある小カブが味わえます。


秋ダイコンは順調も秋ニンジンは不調

2024年11月18日 | 畑:根菜類

今年ダイコンは2回に播いています。品種は何れも「耐病総太り」。
シンクイムシ(ハイマダラノメイガ)対策もあって早播きは止め、1回目は8月26日の種播き。
いわばこれが秋ダイコン。


種播き後から土寄せ時まで不織布をべた掛けしており、虫の被害は防げています。
秋ダイコンは肥大の良さそうなものを10月末から穫り始めました。
今は何れも同じくらいに太り、どれを穫っても支障なくなっています。


畑が粘土質なので根は曲がりやすく、抽根つまり地上部により伸びやすい。
こちらが2回目に播いたいわば冬ダイコン。9月9日の種播き。


順調に太っています。12月の収穫で冬囲いにもするので急ぎません。


秋ダイコンを引き抜いてみます。粘土質の土が一緒に付いて抜けてきます。


曲がりはあるもののまずまずの太り。尻まで肉が付き「耐病総太り」らしくなってきました。
洗ってみます。


肌は綺麗です。一方のダイコンはかなり長大になっていました。
「耐病総太り」の最大の長所は長大になっても殆どス入りの心配がないこと。
まだ気温が高いですが、もう少し気温が下がってくれば一層味が乗ってくるでしょう。
こちらは秋ニンジン。


ニンジンは2回に播いています。1回目が7月19日、2回目が8月10日。
品種はいずれもトーホク種苗の「黒田5寸陽彩」。
今収穫しているのが1回目に播いたこの秋ニンジンです。


10月20日頃から穫っていますが、残念ながら不調。
気温が高く茂ったところに結構雨が降ったため腐敗が出ました。
葉や茎が大分枯れ、勢いが悪くなりました。


種播き後4ヵ月近くになるので一番姿がよくなる頃ですが回復しません。
奥の方が2回目に播いた冬ニンジン。


やや茂りすぎ傾向ながら勢いがよくこちらは順調。やや進んでいるように見えます。
こちらは12月からの収穫予定で一部は囲いに回るので急ぎません。
秋ニンジンを抜いてみます。


長さはそれなりながら太りがよくありません。
洗ってみます。


尻の太りが悪く、本来の姿からはほど遠い。これからどのくらい太ってくれるか。
本数は沢山あるので、気にせず穫り続けるしかなさそうです。




メインのダイコンは不織布を剥ぎ追肥と土寄せ

2024年10月11日 | 畑:根菜類

今年ダイコンは2回に播いています。
3回に播くことが多かったのですが消費が減少、作付けを減らしました。
品種は全て「耐病総太り」。
これが2回目に播いたメインのダイコンです。冬囲いにもします。
昨年痛い目に遭ったハイマダラノメイガ(シンクイムシ)対策に不織布をべた掛けしています。


年々気温が高くなっていることから太りすぎを避けるため種播きを遅らせています。
9月9日と昔なら当地では晩限ギリギリと言ったところ。
9月末に1本立てにし、再び不織布をべた掛けしていました。


本葉が10枚を超え、ハイマダラノメイガ(シンクイムシ)も落ち着いてきたと考え、ここで不織布を剥ぐことにしました。


生育はまずまず。12月からの収穫となるでしょうからこの程度で十分です。


今年の秋雨前線は甚だしつこい。畑の状態が悪くことごとく機械を使えていません。
水分過剰ですが、強引に追肥と土寄せをします。
まず畝の両側に速効性の粒状肥料を施します。


鍬で土を根元までしっかり寄せます。


この場所は比較的水がはけやすく、思いのほか作業はスムーズにできました。


これで追肥、土寄せは完了です。


これが1回目に播いたダイコン。


種播きは8月26日と、こちらも例年より遅らせました。
不織布が大きく盛り上がるまでべた掛けしていました。
土寄せに合せてべた掛けを剥いだ後も概ね生育は順調。
ハイマダラノメイガ(シンクイムシ)の寄生もないようです。


はっきりと根が太ってきたのが分ります。
しかし、天候が悪く10月中に穫り始めるのは微妙かもしれません。


ダイコンの不織布を剥ぎ追肥と土寄せ

2024年09月27日 | 畑:根菜類

今年、ダイコンは作付けを減らし2回に播いています。
品種は全て「耐病総太り」
これが1回目に播いたダイコン。


種播きは8月26日。気温が高すぎるので例年より遅らせました。
昨年ハイマダラノメイガ(シンクイムシ)の寄生に気付かず最初のダイコンを駄目にしたので、その対策に不織布をべた掛けしています。
かなり大きくなり不織布が盛り上がってきました。
ここまで生長すれば大丈夫と考え土寄せに合せて不織布を剥ぐことにしました。


この後害虫が発生するようなら通常の防除で対応します。
まずまずの生育と言って良さそうです。害虫の発生もありません。


雨が多く水分過剰の状態で株も大きくなったため機械は使えません。
まず追肥。畝の両側に速効性の肥料を施します。


鍬のみで土寄せします。


株の根元までしっかり土を寄せます。


これで土寄せは完了です。


これが2回目に播いたダイコン。


こちらがメインで冬囲いにもします。同様に不織布をべた掛けしています。
9月9日と昔なら当地では晩限ギリギリの種播きです。
近年の気温を考えるとこのくらいの種播きが適期と言えるかもしれません。
現在2本立てになっており、間もなく間引きし1本立てにします。


これまでのところ昨年痛い目に遭ったハイマダラノメイガ(シンクイムシ)対策は奏功しているようです。