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里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

春ダイコンの種を播く

2025年04月01日 | 畑:根菜類

春ダイコンの種を播きました。
雨になりそうだと言うのでこのタイミングかと思いました。
すでに半月余り前に肥料を帯状に散布しロータリー耕耘、管理機の逆転ロータで畝立て、黒マルチを掛け準備は出来ています。


但し、強粘土質土壌で水分が多かったためごろ土でベットの仕上がりは良くありませんでした。
マルチの穴開けに使っている簡単な道具。


「穴あけかんたん器」と言う名が付いています。
安価ながら10数年にはなるでしょう。頗る単純な仕組みですが、開けたマルチが散らばらないのは便利。
昔は空き缶に炭火を入れて穴を開けていましたが、よく風で散らばりました。


条間、株間とも30㎝の2条の千鳥の播き穴です。


小さなドリンク瓶で播き壺を作ります。


品種は「春の都」。肥大が良く青首でトウ立ちしにくい晩抽性品種。肥大が良く安定しています。


3、4粒播きにしました。


もう1品種は古種の残り分で「新春蒔総太り」。「春の都」より少し遅れて肥大するようです。


古種なので4、5粒播きにしました。チウラム剤の種子消毒で青く着色されています。


通常は播き壺の周りの土を崩して覆土するのですが、あまりにごろ土のため別の所から持ってきました。


広幅の不織布をべた掛けします。保温と保湿の効果を期待です。


昔は3月半ばのトンネル播きもやりましたが、晩抽性品種でもトウ立ちすることがあります。
晩抽性品種であっても強い低温に遭えばやはりトウ立ちのリスクがあります。
根が十分太ってからのごく短いトウ立ち程度であれば実用的には問題ありません。大丈夫と思いますがどうでしょう。

冬囲いしたダイコンとニンジンを取り出す

2025年03月04日 | 畑:根菜類

冬囲いしたダイコンとニンジンを取り出しました。
冬囲いしたのは12月22日。半数は畑に残したままにしたためそちらから消費しています。
ダイコンの冬囲いは二通りの方法で行っており、こちらが葉付きのまま冬囲いしたダイコン。


こちらが葉を全て落とし土中に埋め込んで冬囲いしたダイコン。目印を付けています。


品種はすべて「耐病総太り」。
これまで取り出しているのは葉付きのダイコンで、2月になってから。
土を掘りあげ稲わらを挟みながらダイコンを斜めにして埋め込んでいます。
必要な都度手前の方から順次取り出していきます。


助っ人が何度か取り出し残りは僅かになりました。穫り後の残渣がそのままになっています。
今冬は立春になってから逆に気温が下がってきたため土が凍り取り出すのに少々苦戦したようです。
暖冬だった昨年とは大きな違いですが、気温が高すぎるよりはむしろ良い。
土を少しどけ稲わらを返します。


ダイコンが見えてきました。


引き出すのに少々手間取りました。


1本だけ引き出しました。あまり汚れてはいないようです。


取り出した後は稲わらと土を軽く元に戻しておきます。
洗ってみます。


畑から穫ったばかりのダイコンと同じというわけにはいきません。
形の少し悪い「耐病総太り」ながらこの程度の汚れなら全く問題なし。
冬囲いして2ヵ月以上経過していますが、皮を剥けば畑からの穫りがけと変わらないダイコンが味わえます。
この後は葉無しのダイコンを順次取り出すことになります。
こちらが冬囲いしたニンジン。


畑に残したニンジンが多かったため冬囲いしたニンジンは取り出し始めたばかりです。
品種は黒田5寸陽彩。
葉付きのまま稲わらを挟みながら土の中に埋め込みました。
冬囲いした時は葉が青々としていましたが、2ヵ月以上過ぎれば葉も傷んでくるのはやむを得ません。


土を少しどけ稲わらを返して取り出します。


10本くらいまとめて縛って埋めています。今回は数本だけ取り出してみます。
稲わらの下になっている茎葉は未だ青々としています。一見さしたる傷みもなさそうに見えます。


取り出したのは束になったうちの半分ほど。後は稲わらと土を軽く元に戻しておきます。


洗ってみます。


2ヵ月以上も経つので全く汚れがないという訳にはいきません。この程度ならまずまずと言っていいでしょう。
大きさにバラツキはあるものの鮮度では畑から穫ったばかりのものと変わりないニンジンです。
このペースだと3月中に全てを取り出すのは難しいかもしれません。
冬囲いの期間が長くなれば肌が汚れてくるのは避けられず、次第にひげ根も吹いてくるので着実に消費したいところ。

小カブは良作のうちに間もなく終了

2025年02月15日 | 畑:根菜類

小カブは11月半ばから間引きを兼ね穫り始め、11月末から本格的な収穫開始。ほぼ3ヶ月が経過しました。
穫り始めから暫くは葉で覆われ隙間が見えなかったものが、今は俄然隙間が多くなりました。


残った小カブが容易に数えられるくらいになってきました。


品種は「耐病ひかり」。
昔からの品種ながら収穫期間が長くなっても味が落ちない優秀な品種です。
厳寒期でも覆いなどはせず低温に晒し続けています。
雪も被ったのでさすがに葉柄が垂れ外葉が枯れてきたものがあります。


それでも甘味や旨味は十分、美味しい小カブを食することが出来ます。


前年のような暖冬とは違い今冬は例年並みの寒さ。酷寒ともなれば凍害を受けます。
蕪が殆どが地表に出ているため凍害が酷くなると飴色に変色してきます。
しかし、幸い今冬は極端な低温にはなっていません。最低気温-5℃以下は単発で若干、真冬日は記録しませんでした。
最後まで凍害というほどの症状はなく終わりそうです。葉が次第に黄ばんでくる程度ならしょうがありません。


しかし、それなりの変化は見られます。
このように表面にアントシアニンが発色し薄らと紫がかってきた蕪があります。割れも見られます。


この時期になれば当初の滑らかな肉質というわけにはいかず硬くなってくるのは否めません。


我が家は一貫して浅漬けオンリーなので味や食感の変化は分かります。
硬さはあっても未だ繊維質はあまり感じられず旨味があります。小生は毎食食べても飽きが来ません。
助っ人宅では煮物にもよくするそうで、硬さなどは何の問題もないと言います。
これは助っ人が穫り我が家の分と置いていった小カブ。


形はやや不揃いながら肌は依然綺麗です。
今作は殆ど無駄なく取り尽くして良作のうちに間もなく終了です。
なお、シュンギクは昨年はこの時期まで持っていましたが、今年は1月20日過ぎを最後に終了となりました。

畑に残したままのダイコンとニンジンをまだ穫る

2025年01月27日 | 畑:根菜類

今作のうち畑に残したものと冬囲いにしたものそれぞれ半数くらいにしました。
これまでよりは畑に残す割合を少し多めにしています。
こちらがダイコン。


近年は大きくなりすぎる傾向があるので9月9日とゆっくりの種播きです。
この時期でも丁度手頃の大きさになっています。
やはり温暖化していると言うことでしょう。昔なら晩限とされたこのくらいが冬ダイコンの適期のようです。
「耐病総太り」は根が地上部に半分くらい出るので最低気温-5℃以下が連続するような酷寒だと凍害を受けやすい。
しかし、今冬は暖冬だった昨年よりは低いもののー2、3℃と言ったところ。
凍害らしい症状は全く見られません。


凍害を受けると肌が飴色に変化して傷んできます。
「耐病総太り」は葉が大きく根を覆うように被さるため、この程度の低温なら十分耐えます。


大寒に入った厳寒期になって逆に気温が上がっています。
味の方はと言えば甘味、旨味は一段と乗り「耐病総太り」の品質の良さが際立ってきました。
一方、生育期間が長くなり根が長大になってくるとス入りが問題になります。
このス入りに抜群に強いことが「耐病総太り」の最大の長所です。


「耐病総太り」は綺麗な青首と総太り型の姿、甘く滑らかな肉質、そしてスが入らない3拍子揃った品種なのです。
1本抜いてみました。


肌も綺麗です。長大でない約2㎏の手頃なダイコンでした。


残りは僅かながら一斉には抜かず必要な都度穫ることにします。
畑に残したダイコンを穫り終えた後に取り出すのがこの葉付きのまま冬囲いしたダイコン。


2月に入ってから取り出すことになります。
こちらがニンジン。


ニンジンは秋ニンジンと冬ニンジンの2回に播いており、品種はともに「黒田5寸陽彩」。
冬囲いする時点で秋ニンジンを穫り終えたばかり、冬ニンジンには手つかずでした。
冬ニンジンのうちこれまでより少し多めの約半数を畑に残したままにしました。


ニンジンは根が土中のため凍害を受けることは殆どありません。しかし、いつまでも放置すると根が割れてくるのが問題。
少し纏めて抜いてみます。


すぐ使わない場合は土付きのまま袋に入れて置けば暫く大丈夫です。
助っ人が洗って我が家の分と置いていった冬ニンジン。まずまずと言ったところです。


こちらは冬囲いしているニンジン。


良いものだけ7、80本ほどが埋められています。取り出しは来月半ば以降になりそうです。

厳寒期の小カブが美味い

2025年01月13日 | 畑:根菜類

当地、先週9日から10日にかけ今冬初めての積雪となりました。
朝方に3、4㎝と言ったところで翌日までに畑の雪はすっかり消えました。
いよいよ厳寒期を迎え小カブが一層美味しくなっています。
11月半ばに肥大の良いものから間引きを兼ね穫り始め、11月末からは本格的な収穫に入りました。


品種は「耐病ひかり」。
昔から作っていますが、大きくなっても美味しいので作り続けています。
暖冬だった昨年に比べると今年は寒い。とは言っても平年並みと言ったところではあります。
しかし、ー5℃くらいまで下がる日も出てきました。
年内は蕪が葉に隠れて見えにくいので葉をかき分けながら穫っていました。
盛んに穫り続けてきたので、今は上から覗くだけで見えるようになってきました。


積雪もあって葉は垂れ気味、やや黄ばんできました。これが低温に晒され続けている証左です。


作物は厳しい寒さに当たると体内に糖分を蓄え身を守ろうとします。
そうすると一段と甘味と旨味が増し美味しくなるのです。
初めやや密植気味から穫り始めましたが、今はほぼ十分な株間になっています。


それでもまだこのように少し近いところもあるので、まだ一方向からでなく株間と大きさを見ながら穫っています。


小カブの蕪は殆どが地表に出ているため強い低温では凍害を受けます。
若干凍った跡が見える蕪も散見されます。
「耐病ひかり」は大蕪になっても美味しいとはいえ、次第に繊維質を感じるようになります。
我が家では専ら浅漬けなので美味しく食べられるのはやはり今。


小カブらしい舌触りに加え甘味や旨味を味わうことが出来ます。
助っ人は煮物や汁物にもよく使うらしく、遅くなっても気にならないと言います。


数個穫ってみます。


洗ってみます。


純白の蕪は食欲をそそります。
蕪だけでなく茎葉の旨味も増しており、浅漬けには適量の茎葉が欠かせません。
我が家では毎食のように小カブの浅漬けが食卓に上るのが習慣化しています。