里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

春ダイコンも青首で昔のイメージは一新

2023年06月30日 | 畑:根菜類

春ダイコンが大きく太りました。
種播き後、マルチの上から不織布をべた掛け。
品種は「春の都」と「新春蒔総太り」の2品種。
今年は欠株もなく、ともに生育はよく揃いました。
今もトウの気配は全くなく、葉には少し虫が付いたものの大勢に影響はありません。


収穫を開始したのは少々早めの5月末。
早めに穫り始めないと後が詰まってくるからです。
先に穫り始めたのが「春の都」。
「新春蒔総太り」より生育が少し早く、6月10日頃には穫り頃になりました。


その後も着実に肥大。首から尻まで良く太りました。


どっしりと重量感満点です。
青首も綺麗で、一見秋の青首大根と見間違うほどです。


先に「春の都」を主に穫っていたので、こちらは残り僅かになりました。
これが「新春蒔総太り」。


昨年はどういう訳か生育があまり良くなかったのですが、今年は生育良好。
根の太りは「春の都」より少し遅いようです。と言っても数日の違いで、全く問題はありません。


むしろ若干差があった方が収穫する上では都合が良い。
こちらの方はまだ大分残っています。


しっかりと頭から尻まで肉が付いています。


どちらの品種も品質に違いはありません。
洗ってみます。右が「春の都」、左が「新春蒔き総太り」。


今の大きさは殆ど変わりません。
青首の濃さに違いがあり、「春の都」の方がより青味がはっきりしています。
重さは2㎏を超え、大きすぎるくらいになりました。
それでも、ス入りは全くなく美味しく食べられます。
但し、穫り遅れになれば繊維分が多くなり食味が落ちてくるので収穫を急ぐ必要はあります。全てを穫りきれるかは微妙。
現在の春ダイコンは一見すると秋冬ダイコンと変わらぬ姿で、かつてのイメージは一新されました。


春ダイコンが穫り頃

2023年06月11日 | 畑:根菜類

春ダイコンが穫り頃になっています。
種を播いて約2ヵ月。少々早めの5月末から穫り始めました。
種播き後、マルチの上から不織布をべた掛け。


べた掛けは1ヵ月余り、幅広の不織布なのでダイコンの葉で持ち上がってからも掛けていました。
品種は「春の都」と「新春蒔総太り」の2品種。
今年は欠株もなく、よく揃っています。


昨年は「新春蒔総太り」は初期の生育が悪かったのですが、今年は良好です。
何れも青首で、トウ立ちのしにくい晩抽性品種。


トウ立ちの気配は全く見られません。
不織布のべた掛けもそれなりの効果はあると思います。
昔のように無理な早播きもしなくなり、気温が高い今年なら当然とも言えます。
先に穫り始まったのがトーホク種苗の「春の都」。


例年太りが早く、今年は気温が高いためより早まったようです。


収穫開始は早めにしないと穫り遅れのものが出てきます。今年のように生育が良い場合はなおさらです。
種播き後50日くらい、やや細身のうちから穫り始めました。
今は尻太りもよく、ちょうど穫り頃になってきました。青首も綺麗です。


こちらが「新春蒔き総太り」。


昨年はどういう訳か生育があまり良くありませんでした。
今年は順調で、一見「春の都」と区別がつきません。
しかし、よく見ると葉の色が濃く葉の切れ込みが細かいように見えます。
順調に太っているようです。


これが初めての収穫。


「春の都」よりは太りが少し遅れますが、姿は良い。数日経てば「春の都」と遜色ない姿になりそう。
洗って比べてみました。右が「春の都」、左が「新春蒔き総太り」。


ともに姿は良い。一回り「春の都」が大きいように見えます。
収穫する上ではこのくらいのずれがあった方が収穫期間が長くなり良いかもしれません。
春ダイコンも青首全盛の時代となりました。
大根おろしで食べても瑞々しく甘い。かつての細身で辛い春ダイコンのイメージはすっかりなくなりました。


春ダイコンの種播き

2023年04月11日 | 畑:根菜類

春ダイコンの種播きをしました。
半月以上前に肥料を帯状に散布し耕耘、逆転ロータで畝立てし、マルチまで終えています。
気温が低い時にマルチ掛けをしたため、気温が上がり少しマルチが緩んでいます。


品種は「春の都」と「新春蒔総太り」の2品種。
昨年、「新春蒔総太り」は初期の生育が悪かったのですが、試しにもう一度播いてみます。
何れも青首で、トウ立ちのしにくい晩抽性品種です。
株間30㎝の2条植え。
マルチの播き穴を開けるのに愛用しているのがこの道具。「穴あけかんたん器」と言う分りやすい名前が付いています。


安価で単純な道具ですが、もう10年以上使っています。
このように開けたマルチが散らばらないので便利。


昔は空き缶に炭火を入れ、熱で穴を開けていましたが、散らばりやすかった。
播き壺を作るのには小さなドリンク瓶を利用しています。


1カ所に3~4粒播きます。


播き壺の周りの土を手で崩して覆土し、軽く鎮圧。


何時もはこの後、オガクズを掛けるのですが、ダイコンは丈夫なのでと都合よく解釈し今年は省略。


不織布をべた掛けします。保温と保湿の効果を期待です。


晩抽性品種とはいえ、小さいうちに低温に遭うとトウが立ちやすくなります。
昔はトンネルの3月播きもよくやりましたが、トウ立ちすることが結構ありました。
根が太ってからのごく短いトウくらいなら問題になりません。
今年は、今月に入ってからも総じて気温が高い。この時期になれば、まず大丈夫でしょう。
ところで、今年は春播きハクサイがありません。
これまで春ハクサイを播かなかったことは、殆ど記憶にないのですが。
馴染みの農業資材店に置いてありませんでした。作る人がいないので扱わなくなったと言うのです。
少しばかりの種を今さら取り寄せてもしょうがないので、播くのは諦めました。

冬囲いしたニンジンを全て掘り出す

2023年03月25日 | 畑:根菜類

畑に冬囲いしたニンジンを全て掘り出しました。
冬囲いしているニンジンは8月9日に播いたもので、2/3くらいを12月下旬に囲いました。
品種は黒田5寸陽彩。これがその時のもの。


残りは畑に置いたままにしましたが、冬季とはいえ畑にあれば自然に生長します。
放置すれば裂根するため1月下旬に全て収穫し取り込みました。
これがその時のもので葉付き、泥付きのままビニール袋に入れ作業場の中で保管。


必要な都度取り出し、1ヵ月以上何の問題もなく食しました。
これが畑に冬囲いしている今のニンジン。


これまで取り出したのは3回ほど。
さすがに冬囲いした当時の茎葉は枯れ、一見何が埋まっているのか判別は出来ないでしょう。


大寒後、酷寒の状況が続いたのとは打って変わり3月に入ってからは総じて気温が高い。
寒冷地では春が遅い分冬囲いを長くできるのが利点ですが、これでは根が動き出してしまいます。
そこで助っ人の応援を得て、全て掘り出しました。
藁を除くと容易に取り出せます。これで半分くらい。


但し、葉は大部分枯れているので葉を掴んで引き出すことは出来ませんでした。
これでほぼ掘り出しました。


ざっと100本以上はあるでしょう。
やはりひげ根が動き出しています。
茎葉は全て根元で切り、泥付きのまま袋に詰め取り込みました。


詰め込みすぎるのもよくないので、3つの袋に入れ作業場の一番気温の上がりにくい所で保管します。


揃いはイマイチながら使えなくなっているニンジンは全くありませんでした。


秋ニンジン、冬ニンジンとも豊作で、この時期としては例年になく多く残っています。
葉を落とし埋め込み冬囲いしたダイコンもまだ手つかずです。

冬囲いしたダイコンを穫る

2023年02月12日 | 畑:根菜類

冬囲いしたダイコンは必要な都度逐次取り出しています。
一昨日大雪になる前に取り出しました。
冬囲いしたのは12月25日。品種はすべて「耐病総太り」。
冬囲いは二通りの方法で行っています。
こちらはダイコンの葉を付けたまま囲ったもの。


奥がダイコンで、手前はニンジン。ニンジンは作業場内に取り込んだものがあるため全く手つかずです。
こちらはダイコンの葉を落とし土中に埋め込んで囲ったもの。葉付きのダイコンを消費した後に取り出します。


葉付きのダイコンは、土を掘りあげ稲わらを挟みながら斜めにして埋め込んでいます。


ダイコンは多少氷点下になったくらいでは問題ありませんが、連続するようになると凍害を起こします。
この「耐病総太り」は根の半分くらいが地上に出るので、厳寒期に放置すれば根が凍結します。
ですから、当地では冬囲いは必須。今冬大寒以降の酷寒の環境では貯蔵の効果が発揮されるはずです。
上の右手前の方から順次取り出しています。


冬囲いした時点では畑にも残していたため、取り出しの進度はまだ半分に達していません。
冬囲いは昼夜とも0℃で保つのが理想で、多雪地帯なら雪中下に貯蔵すれば理想的な環境が保たれます。
当地はそのような環境にはなく、日数が経てばダイコンは次第に傷んでくるのは避けられません。
この部分を取り出します。


藁を返すとダイコンが現れ、容易に引き出せます。
今回は2本だけ引き出しました。


気温が低ければ一度に数本引き出し、泥着きのまま保管しておけば効率的です。
藁と土を軽く元に戻して取り出しは終了です。


洗ってみました。


畑から穫りがけの綺麗な肌と言うわけにはいきませんが。
この程度なら全く問題なし。形はイマイチながらずしりと重く約3㎏。
「耐病総太り」は少々肌が悪くなっても中身は上々です。
但し、気温が上がってくると、根が動き出し傷みが目立って来ます。
消費増加に助っ人は今年も切り干し大根を作っているようです。


ピートモスと木炭を利用した土作り

2023年01月28日 | 畑:根菜類

当地、数㎝積もった雪も一昨日中にはほとんど消えました。
我が家ではピートモスと木炭を利用して畑の土作りを行っています。
我が家の畑は強粘土質土壌で、土が固まりやすく湿害を起こしやすいのです。
そのため、切りわらや落ち葉などを使って土壌改良に努めています。
ピートモスの利用もその対策の一つで、最も効果が持続すると感じています。
一挙には無理なので、毎年畑を変えながら順繰りに利用しています。
難点は経費が掛かること。特に今年は値上がりしており厳しい。
これまで継続的に225ℓ入り3袋を購入してきましたが、今年は2袋に。
作業するのは畑が空く冬期間、畑の状態を見ながら行います。
ダイコン、ニンジン、秋キャベツなどを穫り終えた後、直ちに作業しました。
これがピートモス。


欧州産のピートモスは長持ちするといわれているようです。
産地による差は不明ですが、ピートモス自体の効果が高いことは間違いありません。


ピートモスを全面に散らします。


大きな袋で重いため扱いにくい。
しかし、20ℓ入りの袋よりははるかに割安なので、我慢です。


次にくずの木炭。


これを全面に散らします。


これは、昔、父が作った木炭で在庫として残っているもの。
木炭は活性炭と同様の効果で湿害防止に有効とされます。
ピートモスは酸性なので、アルカリ性の木炭を組み合わせ矯正することも期待しています。


最低速度で出来るだけ深くロータリー耕耘。
重複して耕耘し、均一に混じるようにします。


最後に、仕上げの耕耘をして終了。


今回、耕耘する前にロータリー爪を新品に交換。
前の爪が大分減っていたので手応えの違いを実感しました。


ニンジンを全て収穫し取り込む

2023年01月25日 | 畑:根菜類

畑のニンジンを全て収穫し、取り込みました。
大寒波が襲来していますが、当地、昨日は気温も比較的高く時折晴れ間が見える一日でした。


ニンジンは2回に播いています。
1回目が秋ニンジンで7月7日、2回目が冬ニンジンで8月9日。
品種は何れもトーホク種苗の「黒田5寸陽彩」。
1回目に播いた秋ニンジンは10月初めから穫り始め、ようやく穫り終えたところです。
2回目に播いた冬ニンジンは12月中には全く手つかずで、2/3くらいを囲いにしました
それがこちら。


まだ全く手を付けていません。葉が少し変色してきました。このくらいならごく軽い方です。


取り出すのは大分先になるでしょう。
ニンジンは根が土中に入っているため凍害を受けにくいのですが、当地では降雪などあっても取り出しやすいように大概は囲います。
今年はまだ畑には100本くらいは残っていると思います。


こちらは葉の変色なども殆どありません。


穫ってみました。まずまずです。但し、裂根が出てきました。


冬季とはいえ畑にあれば自然に生長するので、何時までも放置すれば裂根は避けられません。
たまたま助っ人が来訪、応援を得て急遽一斉収穫し、取り込むことにしました。
当面必要なニンジン以外はビニール袋に入れ運び込みました。


葉付き、泥付きのままです。


作業場の中に取り込みました。


厳寒期で冷蔵庫と同様なので、このままでも1ヵ月くらいは問題ないでしょう。
隣の紙で覆いをしてあるのはハクサイの囲い。
今年はニンジンも想定よりかなり多い。豊作です。


小カブが一段と美味しい

2023年01月06日 | 畑:根菜類

小カブが一段と美味しくなってきました。
厳寒期を迎え、冬野菜は体内に糖分を蓄え寒さから身を守ろうとします。
小カブも同様、一層甘味と旨味が増してきます。
濃緑の葉が低温で僅かに黄ばみが出てきましたが、味はピークと言っていいでしょう。


品種は「耐病ひかり」。
種播きが9月20日。バラ播きで発芽、生育も良好。10~15㎝間隔に間引きしています。
11月10日頃から間引きを兼ね、生育の進んだものから穫り始めました。
穫り始めの頃は葉に隠れて蕪がほとんど見えませんでしたが、今ははっきりと見えるようになってきました。


穫り始めはやや密植だったものが、今は十分な広さの株間になっています


今年は生育もよく揃ったため、畝全体が株間15~20㎝くらいになったところで一方向から穫ることにしました。
この辺りは僅かしか残っておらず、これを穫れば約1/3を穫り終えます。


残りは畝の2/3ほど。これから穫るのがこちら。


大きさも今が一番手頃な大きさです。


それでも、混んでいるところも若干残っていました。


「耐病ひかり」と言う品種は多少大蕪になっても美味しく食べられます。
但し、生育日数が長くなり大蕪になれば、繊維分が感じられるようになるのは否めません。
今が一番小カブらしい舌触りと甘味、旨味を感じることが出来ます。


蕪だけでなく葉や茎も味が乗り美味しい。
間もなく穫り終える辺りの残りの数株を穫ってみました。


耐寒性が付いたと言っても酷い低温になると蕪の部分が凍害になることがあります。
今年はそれほどの低温になっていません。下がってもー2℃程度で、凍害の症状は全く見られません。
洗ってみました。


やはり純白の蕪と緑の葉のコントラストが綺麗です。
我が家では、ほぼ毎食小カブの浅漬けを欠かすことがありません。晩酌の摘まみにも最高。飽きることがないのです。


ダイコンとニンジンの冬囲い

2022年12月26日 | 畑:根菜類

先週末、日本海側は大雪に、西日本でもかなり降った所もあるようですが、当地は雨が僅か降っただけで雪は全く降っていません。
そんな中、ダイコンとニンジンの冬囲いをしました。
今年、ダイコンは最初の種播きが8月23日、以後1週間間隔で3回に播いています。
品種は何れもタキイ種苗の「耐病総太り」。
揃いも肥大も良好。


1回目に播いたダイコンを10月20日頃から12月上旬まで穫っていました。
3回目のダイコンはもともと囲い用ですが、2回目のダイコンも多くが囲いに回ることになりました。
11月の気温が高く、何れも大きくなっています。


ダイコンが大きく育ちすぎれば問題になるのはス入り。
しかし、「耐病総太り」の良さは味や姿に加えてス入りしないことが最大の長所。
処分することなく穫り続けられます。
但し、根が地上部に半分くらい出ているので、当地のような寒冷地では次第に凍害を受け傷んできます。
多少の氷点下になっても問題ありませんが、連日のように氷点下になるようだと放置できません。
冬囲いは二つの方法で行います。
今年は助っ人が二人。これまでも経験があるので作業は任せました。小生は別件があり、途中経過はなく出来上りだけです。
一つはダイコンの葉を付けたまま囲う方法。


土を掘りあげ、稲わらを間に挟みながらダイコンを斜めにして埋めていきます。


葉が付いたままなので、瑞々しく新鮮さが保たれます。
但し、嵩張り手間がかかります。稲わらも多く必要で場所もとります。


もう一つはダイコンの葉をすっかり落として土中に埋め込む方法。


土を掘りあげ、葉を切ったダイコンを埋め稲わらを掛けて土を戻します。
目印に稲わらを少し地表に出したようです。


この方法は手間がかからず、場所もとりません。水はけの良いところが条件。
貯蔵期間が長くなるほど肌が悪くなってくるのはやむを得ません。
それぞれ半々ずつで、葉付きのダイコンの方から先に消費します。
当面使う分は、そのまま畑に残しました。


ニンジンは2回に播いています。
右の畝が1回目で7月7日、左が2回目で8月9日。


品種は何れもトーホク種苗の「黒田5寸陽彩」。
1回目に播いた秋ニンジンは10月初めから穫り始め、まだ残っています。
2回目に播いた冬ニンジンは全く手つかずで、これが囲いに回ります。


ニンジンは根が土中に入っているため、凍害の影響は受けにくい。
但し、厳寒期には囲った方が降雪などあっても取り出しやすく、当地では一定量を囲うのが普通。
今年は量が頗る多く、2回目に播いたうちの2/3程度を囲うのが精一杯。それでも100数十本はあるはず。
ダイコンと同様に、土を掘り上げ、葉を付けたまま稲わらを挟みながら土を戻します。


ニンジンを10本くらいずつ束ねて埋めると取り出すときに容易です。


残りは畑に残したままで、こちらから消費します。1回目の秋ニンジンも残っており、結局囲った量と同じくらい畑に残りました。


少し穫ってみました。まずまずの姿になっています。

ダイコンもニンジンも例年より多く年を越すことになりました。
ともに10月から半年間穫り続けます。


青首ダイコン「耐病総太り」の良さ

2022年12月10日 | 畑:根菜類

今年、ダイコンは1週間ほどの間隔をおいて3回に播いています。
品種は全てタキイ種苗の「耐病総太り」。
何れも生育は順調、台風の被害も免れました。


1回目に播いたのが8月23日。
10月20日頃から収穫を始め、穫り終えたばかりです。
11月は気温が高く生育が進みました。但し異常乾燥で水分不足は明らか。
それでも生育には殆ど影響なかったようです。


本来なら11月中には穫らなければならないくらいになっていました。
ここに来て、ようやく2回目に播いたダイコンを穫り始めたところです。
さすがに気温が下がり、下葉が少し垂れてきました。


肥大は極めて良好。欠株もありません。


この畑は粘土質でダイコンに適する土壌とは言えません。曲がりが出やすい。
それでも、美味しいダイコンが穫れます。


「耐病総太り」は根の半分くらいが地上に出るので、粘土質土壌でもうまく育ってくれます。引く抜くのも容易。
但し、大きくなりすぎたものが多くなってしまいました。


これなどは明らかに太りすぎです。


引き抜いてみました。3㎏くらいにもなっていそう。


普通なら、スが入っていても不思議ありません。しかし、全く正常。
根を切らずとも葉柄を折って見ればス入りは分ります。
少し纏めて穫ってみました。何れも大きい。

今年は長さも伸びているものが多い。
これは気候のせいか土壌の関係もあるのか。よく分りません。
3回目に播いたダイコンも大きくなっています。これは主に囲いに回りますが、そもそも2回目に播いたダイコンも穫りきれずに囲いに回りそう。
もっと期間を開けて播くべきでした。
ただ、これは結果論でもあります。11月があれほど好天続きになるとは予想できませんでした。
ダイコンの産地も生育が前倒しになり困惑しているのではないでしょうか。
市場価格も低迷。豊作貧乏の様相になっています。
ところで、「耐病総太り」の良さは、大きくなりすぎてもス入りしないこと。これまでス入りで困った記憶がありません。
1本洗ってみました。


本来の「耐病総太り」の姿からすると長すぎて見栄えが悪い。
しかし、尻まで肉が付き、鮮やかな青首、光沢のある白い肌は保っています。
気温も下がって甘味が乗り、一段と美味しくなっています。
我が家で「耐病総太り」を作り始めて40年くらいにもなるでしょうか。最長の品種です。
味良し、姿良し、ス入りなし、そして作って良しの3拍子も4拍子も揃った画期的品種でした。
「耐病総太り」が世に出て、青首が美味しいダイコンの象徴となり、産地を席巻し一大ブームを巻き起こしました。
何と言っても我が家のように穫り遅れて特大のダイコンになってもす入りしないのが最大の長所。
耐病の名は、ウイルス病や軟腐病に強いという意味かと思いますが、萎黄病には抵抗性がないため、作るのが難しくなっている産地が多いかもしれません。
我が家ではこれからも変わりなく作り続けます。


小カブが穫り頃

2022年11月27日 | 畑:根菜類

小カブが穫り頃になってきました。
品種は「耐病ひかり」。
古い品種ながらよく揃い大カブになっても美味しい。
種播きが9月20日。バラ播きで発芽、生育とも順調。
10~15㎝間隔に間引きしています。


11月10日頃から間引きを兼ね育ちの良いものから穫り始めました。
本格収穫の目安は種播き後約2ヵ月。今年は気温が高く生長が早まり、穫り頃の小カブが増えてきました。
すでに大分収穫していますが、葉で覆われ蕪の状態はちょっと見では分りません。


中まで見えるようになるのはもっと収穫が進んでからです。これがバラ播きの特徴。
近づくと僅か見えるようになります。


収穫するときは葉を少しかき分け蕪の間隔と育ち具合を確認します。


蕪は大部分が土の表面に出ているため、容易に確認できます。


実は蕪本体は根ではありません。根は下に尻尾のように付いている細い部分です。
蕪は茎なのです。そのため殆どが地上に出ています。


抜くのも殆ど力を入れる必要がありません。抜こうとして隣の蕪が一緒に付いてくることもよくあります。
このように間隔が狭いところもありますが、長期間穫るので、生育差が多少あっても問題ありません。


数株穫ってみました。


洗ってみると純白の蕪と青々とした緑の葉が実に清々しい。


やはり小カブは浅漬けが一番。大変軟らかく茎や葉も美味しい。食卓に欠かせません。
でも、本当に美味しくなるのはもっと先。冷え込みが強まってからです。
そうすると小カブの甘味、旨味がさらにアップします。


ダイコンとニンジンを本格的に穫り始める

2022年10月31日 | 畑:根菜類

ダイコンとニンジンを本格的に穫り始めました。
今年、ダイコンは1週間ほど間隔をおいて3回に播いています


収穫しているのは1回目の8月23日に播いたもの。
10日ほど前から肥大の良さそうなものを確認しながら穫り始めました。
今はどれも同じくらいに太ってきたのでどれを穫っても良さそうです。


品種はタキイ種苗の「耐病総太り」。
生育は概ね順調。台風が来襲しそうだというので急遽土寄せしたりということもありましたが、結局大したことはありませんでした。
ただし、最近は過乾燥気味です。
畑が粘土質で緩い傾斜になっているので、曲がりやすいのはやむを得ません。


2本引き抜きました。


曲がりはあるもののこの時期としてはまずまず。
長さは十分ながら、「耐病総太り」としてはまだ若干物足りません。
尻までしっかりと肉が付くまで太るにはもう少し時間が必要。
肌は綺麗で、最近は夜も冷えてきたので味が乗ってきました。
こちらは2回目、3回目に播いたダイコン。


品種は全て「耐病総太り」。
何れも順調に生育していますが、一雨欲しいところではあります。
3回目のダイコンは主に冬囲いに回ります。
ダイコンは年々消費が減っており、作付けを減らしています。
こちらはニンジン。


ニンジンは2回に播いています
1回目が7月7日、2回目が8月9日。 
品種はいずれもトーホク種苗の「黒田5寸陽彩」。
収穫しているのは1回目に播いた秋ニンジン。


間引きが遅れ少々混みすぎになりました。
ウスカワマイマイが繁殖するなど芳しくありませんでしたが、今月早々に間引きを兼ね肥大の良さそうなものから穫り始めました。
最近の異常乾燥で、土が固結気味で引き抜きにくい。スコップを使いながら収穫しました。
肥大や揃いはイマイチといったところ。


茎葉が茂りすぎ、いわゆる葉勝ちの状態になったようです。肥料が少し効き過ぎかもしれません。


これは2回目に播いた冬ニンジン。


12月からの収穫予定で、一部は囲いに回ります。
間引きも遅れ気味ながら1回目ほどではありませんでした。
茎葉も1回目ほどには茂っていません。この程度なら問題なさそう。
ダイコン、ニンジンとも囲いも含めて約半年間穫り続けるつもりです。


急遽ダイコンの追肥と土寄せ

2022年09月20日 | 畑:根菜類

台風が来襲するというので、急遽ダイコンの追肥と土寄せをしました。
暴風で引きちぎられるのを防ぐためです。
当地、晴れ間が見える天候で、嵐の前の静けさといったところでした。
今朝も比較的平穏ですが、台風の通過後の方が荒れるのかもしれません。
今年、ダイコンは3回に播いています。
品種は全てタキイ種苗の「耐病総太り」。
これが最初で8月23日の種播き。


こちらはすでに1週間ほど前に土寄せを終えています。
気温が高いこともあって生長は早い。


これが1週間後の2回目に播いたダイコン。


2本立てになっているのを間引いて1本立てにしました。


これがさらに1週間後9月6日に播いたダイコン。
まだ早いのですが、土寄せする関係でこれも1本立てに。


3本立てになっていたので、普通ならここで2本立てにし、1週間後くらいに1本立てにして土寄せするところ。
こんな風に並んでいます。ダイコンの消費は減少しており、畝数を減らしました。


次に追肥。畦の両側に速効性の肥料を施します。


9月上旬は雨続きでしたが、中旬は雨が降らず気温が高いため乾いて土が締まっています。
土寄せは管理機を使用。逆転ローターで土を上げます。


土が締まって硬く、土が飛び散らないようロータの羽根は内向きにしました。
かなりのごろ土状態です。


クワで根元に寄せます。


こちらはまだ小さく土寄せもしにくい。
丁寧にしたつもりですが、強風で細い胚軸が引きちぎられてしまうかもしれません。


急遽対策した効果はあるか。


この後、冬キャベツの土寄せもしました。それについては後日記録予定。
台風襲来で一番気になるのは田んぼながら、如何ともしがたい。


ニンジンの間引きは少し遅れた

2022年09月16日 | 畑:根菜類

ニンジンの間引きをしました。少し遅れてしまいました。
ニンジンは2回に種を播いています。簡単なバラ播きです。
品種はトーホク種苗の「黒田5寸陽彩」。
今回間引きをしたのは2回目に播いた冬ニンジン


例年より若干遅い種播きでしたが、気温が高く水分も多かったため想定より大きくなりました。
今回も発芽は良好。ほぼ100%の発芽のようです。
1回目に播いた秋ニンジンが混みすぎたので、厚播きにならないよう気をつけたつもりですが。
このくらいなら間引きは少なくてよい。

伸びが早く間引きは遅れたものの、この程度ならしょうがないか。


間引きました。最初の間引きなので数㎝間隔が目安です。


ただし、次回の間引きが多少遅れてもいいように7、8㎝間隔を目指しました。


この程度の間引き量。これでも秋ニンジンの前回間引きよりは少ない。


これで1回目の間引きは終了。


収穫は12月以降、冬囲いにもなるので生長はじっくりで良い。
こちらが1回目に播いた秋ニンジン。


7月7日の種播き。
最終の間引きを10日ほど前に済ませました。これは、その時のもの。
混みすぎて茎葉が徒長し絡みつく状態になってしまいました。


前回間引きから1ヵ月ほど経ちます。
間引きの目安は10㎝強。伸びすぎて見にくく苦労しました。
これで間引き後の状態ですが、間引き切れていないところがあるかもしれません。


この程度の間引き量でした。


すっかりニンジンの形になっているものもあります。真面目な方ならベビーキャロットとして利用するところかもしれませんが、全て処分しました。
今回見たところ、ウスカワマイマイが異常繁殖。


雨が多く、混んでいるのでウスカワマイマイの住かになったらしい。できる限り捕殺しました。
今回さらに追加の間引き。あとは10月早々から間引きを兼ね早めの収穫を始めることにします。


ニンジンなどセリ科に特異的に付くキアゲハ。見つける都度捕殺します。


今年ほど混んで伸びるのも珍しいことですが、天候だけでなく肥料が少し効きすぎているのかもしれません。


ダイコンは3回目の種播き

2022年09月07日 | 畑:根菜類

今年、ダイコンは3回に播いています。今回が最後の種播き。
大部分冬囲いに回ります。
昨年より畝数を減らしました。ダイコン、ハクサイは年々消費が減っています。
品種は全てタキイ種苗の「耐病総太り」。
我が家で使用している品種では最長。
記憶が定かでありませんが、30年以上おそらく40年近いでしょう。
何かの障害が出ない限りは止める理由がありません。
すでに半月余り前、前回播種のダイコンと同時に施肥と耕耘は終えています。
畝になる位置に緩効性肥料を帯状に全層施肥しています。
施肥した畝の位置に目印線を付けます。畝間は80センチと広め。


今回は耕耘を兼ねながら管理機で畝立てします。
最近雨続きで、その合間の作業となっています。水分が多くますますごろ土になりますが、やむを得ません
ネキリムシとキスジノミハムシ防除のため粒剤を散布した後、逆転ローターで往復し畝立て。


軽く鍬でならしてかまぼこ形の畝を作ります。


ドリンク瓶を使って播き穴を付けます。ごろ土が目立ちます。


ダイコンは発芽が良いので3粒で十分ですが、ごろ土が酷いため4粒播きにしました。

株間は25センチと狭め。広くすると太りすぎの傾向があるからです。


クワで覆土し、軽く鎮圧。


この後、切りわらを掛けました。霧雨になりました。


こちらは1回目に播いたダイコン。


8月23日の種播き。2週間ほど経ちました。
今年は例年より遅く播き始めました。現在間引いて2本立てになっています。
こちらは2回目。

1週間後の種播き。発芽率はほぼ100%。
天候はよくありませんが、まずまず。