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里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

プール育苗'22~田植えを始める

2022年05月06日 | 水稲プール育苗

いよいよ今年も田植えを始めます。
初日は機械の試運転を兼ねており、メインは翌日です。
好天で、正に絶好の田植え日和。
一人作業のつもりでしたが、開始してほどなく助っ人の応援があり助かりました。
すでにプールの片側のベットは前日に落水しており、箱は楽に扱えるようになっています。


はじめに根張りを確認。白い根がびっしりとマット状に張っています。


プール育苗の根はこれが特徴。
少々のことで根崩れを起こすような心配がありません
ですから、苗運びやの積み込みなどの扱いがとても楽に出来ます。
植付け前に、箱施用の薬剤を散布します。


昨年から薬剤が変りました。
従来の薬剤がいもち病予防に高い効果があったので、薬剤が変わることには不安がありました。
昨年の結果を見ると、効果に問題はないようです。
1キロで20箱分。散布した後に軽く散水し、薬剤を床土に定着させます。


田んぼは近くなので、一輪車で直接運びます。
通路を広くとっているため、積み込みが楽に出来ます。


必要な苗箱を畦に適当に並べておきます。


植え付けスタートです。


植え付けのスピードが遅いのは如何ともしがたい。
遅いながらもトラブルはなく、順調。
この辺りから助っ人の応援がありました。


機械の性能が悪いので、遅いのは仕方のないことです。
その分手伝いする方は余裕があって楽ではあります。
この田んぼは終了。


この後、さらに田んぼ2枚の田植え。
助っ人のおかげで予定を上回って植えたため、翌日に余裕が出来ました。


プール育苗'22~水を落とす

2022年05月05日 | 水稲プール育苗

いよいよ田植え間近。
プールの水を落としました。
今年のプール育苗は頗る順調。
トラブルらしきものも一切ありません。
全般に好天で気温が高く、生育は進みました。
ハウスは昼夜開放して換気に努めたつもりです。
しかし、夏日が続くなど如何ともしがたく、伸びすぎの傾向は否めません。
草丈は15㎝程度になっています。
しかし、軟弱徒長ではないので、まずまずと言っていいのではないでしょうか。
プールには常時床土の上まで水が張られています。
田植え直前まで水を残しておくと箱にたっぷりと水が含まれたままになります。
箱は重く、水が滴り落ち、作業しづらい。
と言うわけで、プール育苗では田植えの2日前位に水を落としておきます。
但し、我が家の場合は田植え前日。
何故なら、田植機の性能が低く、床土が乾くと苗の落ちが悪くなるため。
苗を田んぼに運ぶと、好天の日はたちまち乾いてくるからです。
水を落とすのは極めて簡単。
プールの奥の方の短い木枠を外し流します。


この部分。


水はしっかり上まで掛かっています。


この板一枚外すだけです。


外しました。


一瞬にして水は抜けてしまいます。


今回抜くのは片側のプールだけ。
何かトラブルがあると予定通りいかないこともあるので。
もっとも木枠を1枚だけ外す分には、トラブルがあったとしても元に戻して水を入れるだけなのでさして問題ないとも言えます。
プール育苗は水を入れるのも数日に一度蛇口を捻るだけ、水を落とすのも瞬時というわけで、管理がとても楽です。


プール育苗'22~追肥して入水

2022年04月26日 | 水稲プール育苗

プール育苗の稲は種播き後18日目。
生育は順調。2枚目が完全に展開しました。
天候も良く気温も高めで、例年より少し進んでいます。
2日前に追肥を行いました。その時の様子。


苗の伸び具合を見ると、追肥はもう少し早くて良かったようです。
ただ、水が思いのほか減っておらず出来ませんでした。
追肥は床土が見える状態になった時にやります。
苗箱の上まで水があると肥料が床土に定着しにくいのではないかと思います。
今度は水が少なくなり、苗箱の縁が乾いているのが分ります。


追肥に用いるのは硫安。
追肥に推奨されているのは液肥で、硫安は濃度障害を起こしやすいので推奨されていません。
しかし、我が家には昔購入した硫安の在庫が残っているため、プール育苗でも使い続けています。
ただし、薄くして使います。水100lに硫安現物で300gを溶かします。


これを1箱500ccを目安にジョウロで灌注します。
硫安現物にすると1箱当たり1.5gです。
昔やっていた普通育苗の時は1箱当たり硫安現物で5gですから、1/3以下。


灌注したので、苗箱が濡れています。
灌注後は軽く散水して、葉に付いた肥料を洗い落とします。


そのまま2日置いて肥料分を床土に定着させます。
これで2日経ちました。
2日間でさらに生長したのが分ります。


好天で気温が高く、プールの水はほぼ無くなりました。


ここで入水します。


最初の入水の後、本格的な入水は2回目となります。
目安は床土の上約2センチ。


入水時間は蛇口を目一杯開いて約35分でした。
ベットの高低差は殆ど無いので、厳密でなくても問題ありません。
もう一方のベットにも入水。


こちらのベットの入水時間は約30分でした。
これで追肥と入水が完了しました。
この後は、常時床土の上まで水を保つようにします。
床土を完全に水に覆われた状態にすると病気の予防効果が高まるとされています。
実際には数日に一度の入水を行えば十分です。
生育が進んでいるので、昼夜十分に換気するように努めます。


プール育苗'22~シートを剥ぎ入水を開始

2022年04月18日 | 水稲プール育苗

プール育苗の稲は種播き後10日目。
プールへの入水を始めました。
急に強い直射に当てると葉焼けを起こす心配があるのでハウスの屋根には遮光シートを掛けています。
被覆物を取り除きます。まず、シルバーポリトウを剥ぎます。


ラブシートが盛り上がり、薄ら緑がかっているのが分ります。ラブシートを剥ぎます。


綺麗に揃いました。


本葉1枚目が完全に展開。早いものは2枚目が伸び始めています。
種播き後は夏日になるなど気温が高く、生育が進んだようです。


やや徒長気味かもしれません。前日にシートを剥いでもよかったようです。
しかし、ここ2、3日は一転気温が低かった。
昨年は葉先焼けが散見されましたが、今年は全くありません。
このように、まだ種籾が見えるところが多少あります。


少し気になるので、再度覆土を補充しました。


例年なら南側ベットのサイドに近いところが少しだけ遅れるのが普通です。
東西向きのハウスでは南側サイドのあたりの気温がどうしても低くなるからです。
この左端の部分。


今年は他と殆ど変わりません。数日夏日のような天候が続いたためでしょう。
例年なら苗箱を反転させ調整しますが、今年は必要ありません。
いよいよ、プールに入水の開始です。


ホースの口のところに付けた金具はホースが動かないようにするための重し。
入水は、全ての育苗箱の上に水が上がるまでやります。
均平はとれているはずですが、多少の高低差はあります。
そこで目安は、一番深いところで苗が水没しないこと、そして一番浅いところで苗箱の上まで水がくること。
ここが最も高いところのようです。箱の縁がまだ水に浸かっていません。


これで箱の上まで水がきたので入水完了です。


ベットの高低差はせいぜい1㎝。均平はよくとれています。
もう一方のベットに同様に入水します。


これで最初の入水が無事終わりました。


入水時間は水道の蛇口全開で、両ベットとも30分強でした。


2回目の入水は数日後になります。
但し漏水などが絶対ないとは言えないので、注意はします。
ハウスのサイドビニールは大雨や暴風など特別なことがなければ、昼夜解放です。
プール育苗では水の保温効果によって苗が伸びやすくなるからです。


プール育苗'22~発芽が揃い薬剤灌注と覆土補充

2022年04月14日 | 水稲プール育苗

プール育苗の稲は種播き後6日目。
発芽が揃ったところで、薬剤灌注と覆土の補充を行います。
発芽したばかりの苗は直射に当たると焼けることがあるため、屋根には遮光シートを掛けてあります。
まずシルバーポリトーをはずします。


後で、再び掛け直すのでハウスの両サイドに寄せておきます。
ラブシートを剥ぎます。


綺麗に発芽が揃いました。


ここまで気温が高く、無加温でも順調に発芽しました。
作業としては前日でも良かったかもしれません。
当地のような寒冷地の無加温育苗では発芽が一番の問題。
このくらいに揃えば文句なし。第一のハードルはクリアです。
無加温育苗では発芽に時間がかかるため、どうしても覆土の持ち上がりは起きやすい。


ここで、薬剤の灌注をします。
本当は播種時にやってしまいたいところですが、灌水量との兼ね合いが難しい。
無事発芽を確認したこの時点で行っています。
用いるのはタチガレン液剤。500倍液を1箱に500CC。


ジョウロで灌注します。
このジョウロは10Lなので、1回20箱分になります。


違いが分りにくいですが、これが灌注後。


消毒済みの床土で、種籾も消毒しているので、おそらく省略しても問題ないはず。用心の薬剤灌注です。
これまでプール育苗で病害が発生したことは一度もありません。
薬剤の灌注をすると、覆土の薄いところの種もみが、より見えやすくなります。
このような所は種もみが隠れるように、覆土の補充をします。


覆土補充後。


極端なものはないので、やらなくても何れ目立たなくなりますが、これも念のため。
薬剤灌注と覆土の補充が完了です。
再びラブシートとシルバーポリトーを掛け直します。


この状態を3、4日保ちます。
これで薬剤の効果も安定し、苗の生育が揃い本葉1枚が展開するくらいになるでしょう。