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里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

「親鸞特別展」を鑑賞し青葉城址へ

2024年10月31日 | 小旅

仙台市博物館で開催されている特別展「親鸞と東北の念仏」を見てきました。
同館は青葉山の麓、青葉城址まで至近に位置します。


同展は9月から約2ヵ月に亘って開催されていますが、11月4日までなのでギリギリでした。


我が家の菩提寺は浄土真宗本願寺派のお寺さんですからしばしば紹介がありました。
今年は親鸞聖人生誕850年、立教開宗800年に当たるため種々の行事が行われています。
我が家の菩提寺でも新住職のお披露目式に併せ記念の法要が営まれました。
特別展は当然ながら撮影不可。
展示は親鸞直筆の国宝や重文など多数。
親鸞は常陸国南部(現在の茨城県笠間市周辺)を拠点として長く活動し、多くの門弟に教えを授けたと言います。
門弟達は東北地方へ教えを広げたことから各地の寺院に多くの掛軸、像、書物などが残されており、多数の文化財が展示されていました。
親鸞の曾孫に当たる覚如は何度か東北に足を運んでおり直筆の書を見ることが出来ます。
また、浄土真宗中興の祖と言われる蓮如聖人の多数の書が目を引きました。
蓮如は多くの寺に六字名号(南無阿弥陀仏)の掛軸を授けたようです。
小生は六字名号は楷書と行書しか見た記憶がないのですが、蓮如筆の多数の草書があることを知りました。
チケット代も結構な額なのでじっくりと鑑賞。
常設展の方は撮影可なので数枚。


年代別に展示されています。






支倉常長に関わるコーナーです。


近くには宮城県美術館もあるのですが、こちらは大規模な改修のため長期休館中。
よって、青葉城址に登ってみることにしました。
近くまでは幾度となく来ていますが、青葉城址は暫くぶりです。
言うまでもなく伊達氏62万石の居城で東と南が断崖、天然の要害です。
駐車場から入ると間もなく護国神社があるので、まず参拝。


本丸跡。


青葉城には天守閣はありません。将軍家康の警戒を避けるため敢えて天守閣は設けなかったと言われています。
記念撮影の定番と言えば政宗公騎馬像。




逆光ですが、表情をアップしてみました。


眼下を見渡せば市街地を一望できます。


すぐ下を流れるのが広瀬川。


青葉城に広瀬川とくればこちらでしょうか。

地元民放テレビ夕方番組の司会を長く務めています。

ヒガンバナの大群生を愉しむ

2024年09月30日 | 小旅
ヒガンバナの大群生を愉しんできました。
場所は宮城県北部の大崎市古川にある羽黒山公園。
当地は以前にも訪れたことはありますが、かなり前のことで記憶も薄れていました。
見頃を迎えているとの情報を聞き訪ねてみることにしました。


参道に入ると間もなく沢山のヒガンバナが目に入ってきます。
沿革が書かれた表示があります。


当地は平安時代「前九年の役」の要衝の地であり、ヒガンバナのみならず桜の名所でもあるとの記述があります。
近年は植栽して群生化を図っているところもありますが、当地の殆どは自生である点が特筆されます。
歩みを進めると見事な一面のヒガンバナ。




今年は彼岸よりは若干遅いようです。


当地では開花に合わせて「羽黒山 彼岸花の里まつり」が開催されています。
当地がヒガンバナの群生地として知られるようになったのは平成10年頃からと言いますから比較的近年とも言えます。
それはヒガンバナの特性にもよるような気がします。
丁度秋の彼岸頃に咲くのでヒガンバナですが、別名は曼珠沙華。


幽霊花や死人花とも言われます。なかなか墓場の花のイメージが拭いきれないいのは小生だけでしょうか。


かつて野ネズミやモグラ除けに田んぼの土手や畦に植えるのが流行ったことがありました。
それが今日まで方々に定着しています。
一方でその鮮やかな色彩の花を観光に役立てようと積極的に植栽しているところも見られます。
ここ何日かブログにも多数アップされているので、昔のようなマイナスのイメージは払拭されているのかもしれません。


いずれにしても、当地のヒガンバナは自然の大群生であるところに価値があります。


場所により早晩あるようでまだ蕾のところもありました。


10月上旬までは愉しめるようです。

全山真っ赤に染まると表現される意味もよく分ります。

様々な角度から見られるのもまた面白い。

白のヒガンバナ。


白のヒガンバナが自生なのかどうかは確かめられませんでした。
これほどの群生となるとさすがに墓場のイメージは偏見のような気がしてきました。
こんな曲を想起しました。


「ひまわりの丘」で大輪の向日葵を愉しむ

2024年08月09日 | 小旅

夏を象徴する花はやはりヒマワリでしょうか。
当県で最も著名なヒマワリと言えば大崎市三本木の「ひまわりの丘」です。
初めて訪れたのは、記憶が曖昧なくらい昔のことです。
本格的に栽培が始まったのが昭和62年と言いますから、すでに30数年。おそらくその初期の頃に訪ねたのだったろうと思います。
暫くぶりで数年前訪ねた際にはそのスケールの変貌に驚きました。
その時は壮観という言葉がぴったり、一面が大輪の黄色の花で埋めつくされていました。
この度、再び「ひまわりまつり」を開催中の当地を訪ねました。
数年前の姿をイメージしていたので正直少々残念な風景ではありました。


遠目で一面がヒマワリという訳ではありませんでしたが、近づくにしたがって沢山咲いているのは分ります。


時期が多少早過ぎたのかと思いました。しかし、そうではないようです。
聞くところによると、やはり雨不足で揃いがよくなかったそうです。


それと、植付け前に家畜堆肥を入れたらしいのですが、その中に雑草の種が沢山入っており、背高の雑草が全体に蔓延ったらしい。


「ひまわりの丘」の現在の広さは6ha、約42万本のヒマワリが植えられていると言います。
この規模は北海道の北竜町に次ぎ国内で二番目の規模と聞きました。
この規模のヒマワリを綺麗に咲かせるのは容易なことではありません。
仙台の七夕飾りは創作物ですが、こちらは自然の植物相手。関係者のご苦労は大変だったはずです。
見渡す限りのヒマワリの花とはいかなかったものの大輪の花はやはり素晴らしい。


背丈を遙かに超える姿は力強さも感じさせます。


夏の青空に大きな太陽のような花。映えます。


ヒマワリにも様々な種類がありますが、やはり大輪はヒマワリの中のヒマワリと言ったところでしょうか。


今年は猛暑。暑い夏こそヒマワリが似合うようです。


会場ではヒマワリの種を利用したひまわりの油、アイスや菓子などの特産品も販売されています。
昨日も晴れ上がり33、4℃あったでしょう。さっそくひまわり最中アイスを頂きました。
近年、ひまわりの種類や規模は様々ながら方々で作られるようになりました。
その中でも当地のヒマワリはやはり特別な存在です。
少々古いけれど、ヒマワリと言えばソフィアローレン主演の映画「ひまわり」。
地平線まで続くヒマワリ畑を連想したことでした。

満開のポピーと晩生シャクナゲそして水辺の花を愉しむ

2024年05月25日 | 小旅

宮城県川崎町にある国営みちのく杜の湖畔公園を訪れました。
半日コースの行楽です。
昨年秋以来で今年初めて。昨年もほぼ同時期に訪れていました。
当園は総面積が600数十haと広大。
4つのゾーンからなり、一般の人が訪れるのは「文化と水のゾーン」。


正面のコーナーは植え替えの時期で半分くらいが終わっていました。
今回の目的は数日前ニュースでも流れた満開のポピーと小生の好きなシャクナゲ。
そして、水辺の花も見頃との情報でした。
ポピーは正に満開。


正式にはシャーレーポピー。
最も多いのが赤のポピーですが、何種類かありバラエティに富んでいます。


独特の蕾が面白い。


遠くにはぼんやりながら蔵王連峰が望めました。


そしてシャクナゲ。


シャクナゲは4月下旬くらいから見頃になり、おそらく5月中頃がピークなのだろうと思います。
この時期になれば晩生の品種です。
しかし、残念ながら今年は気温が高く晩生種も見頃は過ぎていました。
それでも品種の数が多いのでそれなりに愉しめました。
和シャクは終り、洋シャクのみです。
十分に見れたシャクナゲを幾つか。重複はありません。











そして、見頃だと言う水辺の花。
カキツバタ。


これまでハナショウブとばかり思っていましたが、違っていたようです。


スイレン。


これまであまりよく見たことがありませんでした。
数種類あることが分りました。








最後にふるさと村へ。


東北各地の古民家を移築したもので、当園を訪れれば必ず立ち寄ります。
ちょうど見頃のシャクナゲがありました。


ここまで足を延ばす人は少なく、いつも勿体ないなと感じてしまいます。


満開の桜から蔵王連峰を望む

2024年04月17日 | 小旅

先週末、当県南部の白石川沿いにある「一目千本桜」を訪ねたので記録に留め置きます。
週末は猛烈に混むのが分っており、そもそも今年は行くつもりがありませんでした。
しかし、よく晴れ渡り蔵王連峰とのコラボが撮れるのではと言う誘惑に負け急遽出かけました。
忙中閑ありの速攻です。
7時半前には現地に到着したのですが、すでに駐車場には沢山の車が並んでいました。
当地は大河原、柴田両町に跨がる日本桜百選にも選ばれている当県随一の桜の名所です。


昨年よりは10日ほど遅いものの平年よりは数日早い開花です。


もう盛りを過ぎたかと思いきや正に満開でした。


この桜は大河原町出身の実業家高山開治郎氏の寄贈により大正12年に植栽されたもの。
このような樹齢100年級の桜の巨木が約1200本並びます。


桜並木は阿武隈川の支流白石川の両側の堤にあります。


遠く対岸の桜並木が見えます。
遠くに見えるこんもりした丘が船岡城址公園。ここにも沢山の桜が植栽されており、「一目千本桜」を一望できます。

地元高校生が、この巨木並木の維持に一役買っているニュースが毎年テレビで流れます。


快晴でしたが、やはり春霞。蔵王連峰がくっきりと言うわけにはいきませんでした。


蔵王連峰は普段は蔵王山(ざおうざん)と呼ばれることが多いのですが、蔵王山という単独峰はありません。
シンボルお釜のある刈田岳を中心に北東に多くの峰が連なる連峰です。
しかし、満開の桜とくっきりと見える蔵王連峰というのはなかなか難しい。


それでも幾つかのポイントで満開の桜から望む蔵王連峰を撮ってみました。








当地点からだといわゆる遠望なので少々無理があるコラボではあります。
ますます人は混んできたので早々と退散しました。
もう少し近距離で撮ってみようと前にも撮ったことのある東北新幹線白石蔵王駅近くに移動。


やはり霞みは掛かっていますが、先ほどよりは見えています。


昨年、偶然見つけたベニシダレザクラと蔵王連峰が今回も撮れました。


ベニシダレザクラもほぼ満開になっています。


逸る気持ちで出かけた割には成果はイマイチの感もありますが。思い立った急ぎ足ではこの程度で満足すべきかもしれません。