安倍晋三首相は、スイス・ダボスで開催されている世界経済フォーラム(ダボス会議)に参加しているが、ここで現在の日中関係は、第1次世界大戦前の英独関係に似ていると発言した。これは大きな話題を呼んでおり、BBCなどを中心に世界中で報じられている。最近の日中関係が悪化していることは、東アジアにおける最も懸念されている問題の一つであり、各国からの注目度は高まってが、こうした中で、首相自らが英独関係に例えたことは大きな驚きを持って受け止められている。
両国の相互利益
この文脈は、第一次世界大戦における英独の争いを意味しているわけではない。むしろ、安倍首相は日本と中国が、大きな経済的相互利益や取引関係に依拠していることを指し示し、両国の経済的繁栄が地域の平和における防波堤になっていることを強調した。それでも、ロバート・ペストン記者は安倍首相の発言が最も印象に残っており、それは若干の恐怖でもあったと述べている。1
安倍首相の意図にかかわらず、この発言が大いに注視されるのは当然だろう。言うまでもないが、第一次世界大戦においてイギリス帝国とドイツ帝国は、直接的に戦うことになった。イギリスの作家であり国会議員も務めたラルフ・ノーマン・エンジェルは、経済的相互依存が進むことで戦争は回避されるという有名な予測をしたが、その数ヶ月後には第一次世界大戦が勃発した。あるいは、E・H・カーの『危機の20年』は現在でも広く読まれている。こうした文脈を考えれば、これが危うい比喩であることは間違いない。
菅官房長官は釈明
菅義偉官房長官は23日午前の会見で、安倍首相の発言を擁護した。記者から、日中戦争の可能性を指摘したものかと問われた官房長官は、「それはまったく違うと思う」として、「アジア地域の平和と繁栄の重要性を説明された」とした。
また、首相の具体的な発言を把握していないとした上で、ダボスでの基調講演では「アジアの平和と繁栄に必要なのは武力や威嚇ではないとし、際限のない軍備拡張は抑制しなければならないと明言している」ことを説明し、その意図を強調した。
しかし、Business Insiderは「残念ながら、状況はパラレルである」として、実際には開戦へと至った英独関係との類似性を指摘し、2Financial Timesは日中の戦争について考えを聞かれた安倍首相が、「興味深いことに、彼はそのような比較が問題外だとは言わなかった」ことを驚きと共に伝えている。3首相の発言が、日中の経済的結び付きによる緊張への楽観視を意図しているのだとしても、追加の説明が必要かもしれない。
http://newclassic.jp/archives/7073
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第一次世界大戦前の10年間、第1次世界大戦後の10年間。
すごすぎ過激。発明と産業、世界革新近代工場制度としての戦争市場爆裂。
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寒冷に打倒され、やっと回復したと妄想したら、今度は歯が痛くていたくて、とほほ、ボロボロ歯。
思い出すよね、1989年、世界冷戦構造が瓦解していった年を、とほほ。
1989年こそ第1次世界大戦の総括時期だったんだよね、とほほ。
おらは5月1日、山谷から釜ヶ崎日雇労働者のメーデーに参加し、大阪から横浜へ、
平家落人の里、栗山村へのひとり旅。
裏日光は山岳の海洋、平家の海原だった。みどりの海だった。
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