PCの構成では、PCI Express x16接続のGPUを実装した
構成だとVRAMの容量が多い製品のほうがいいのですが、IG
Pの場合そうした製品構成よりもパフォーマンスは低くなります。
こうしたIGPの構成と言うとAMDのAPUやLGA 1151の構
成でそうしたモノがあるのですが、現在のようにタブレット端末
や低価格ノートだとそうした構成になっています。
とりあえず、こういう構成は古い製品だと、VRAMの割り当て
が小さい物だったのですが、現在は少し様子が変わっており、
メモリー実装量も考えないといけない状態になっています。
Intel® Core™ i7-6870HQでは、Iris pro 580が実装
されているのですが、最大実装メモリー容量が64GBとなってい
ます。VRAMの割り当てについても最大で64GBですから、IGP
の性能を生かそうと思うと、メモリーの実装量は目いっぱい積ん
だほうがいいと言えます。
■ Intel® Core™ i7-6870HQ
http://ark.intel.com/ja/products/93340/Intel-
Core-i7-6870HQ-Processor-8M-Cache-up-to-
こうした事から、IGPの構成のノート製品でGPUノン実装され
ていない製品だとメモリーを実装してももVRAMの消費が増え
ると厳しくなる場合もあるわけです。逆に言うとVRAMの少なさ
で問題が出るような状態は、Iris Pro 580でメモリーを64GB
程実装している場合には出会いにくいものだと言えそうです。
ただし、処理能力自体はGeforce GTXやRADEON R9な
どのハイクラスの製品でPCI Express x16接続の製品のほ
うが上ですからメモリーをウ実装しても所処理能力そのものは
やはり差があります。
低価格ノートやタブレット製品でもVRAMの消費がメモリーを
フルで使ってしまうとえっこうなメモリー消費に至りますから厳し
くなるのですが、その内容が、低価格タブレット製品の
Atom X5などでもそうした状態になっています。
こうした製品だと4GBの製品がありますが、この構成は、古
いPCの4GB構成のようにIGPでシェアする物理メモリー領域の
小さな製品とは異なり、現在は2GBのVRAMは当たり前に消費
していますから4GBと言うのも決して大容量なメモリーとは言え
ませんし、最小構成として考えても厳しいものがあります。
■ Intel® Atom™ x5-Z8350
http://ark.intel.com/ja/products/93361/Intel-
Atom-x5-Z8350-Processor-2M-Cache-up-to-1
を見てもらうと、VRAMの最大消費が2GBですから、重たい処
理をすると2GBはこっちに持っていかれるので、多分に、軽くし
てもメモリー消費な3.5GBを超える状態になるような気がします。
その為、4GBでは足りない状態になっています。
8GBでメモリーが多いというのは5年くらい前の時代の話な
ので、現在のプロセッサとIGPの構成だとソエでは厳しい状態
になる場合もあるわけです。
IGP構成でも、3DCGツールも動くことは動くので、そうした
モノを使う場合にはメモリーを実装したほうがいいのですが、
8GBではやはり足りない状態になっています。
その為、PCの構成を考える場合において、VRAMの消費が
発生する格子柄の場合、メモリーの容量が多く見えても実際に
は、そこまで潤沢に実装している状態でもなかったりします。