コンシューマのカメラも4K撮影の選択肢が増え、
個人が扱える動画も高解像度なものが使える時代に
なったわけですが、コンシューマの動画編集では、
今年に入り少し注意しべき内容が出てきました。
まず、WINDOWS環境などに対してのQuickTimeの
サポートが終了し、QuickTimeの使える環境はMAC
のみになりました。そのため、Apple ProResやDNx
HDなどは、QuickTime準拠なので、中間ファイルと
してそれを使うことができなくなりました。
これは実写映像の撮影においてのコンポジション
作業などで中間ファイルを出す時に影響が出る内容
になるのですが、セキュリティーの兼ね合いから、
QuickTime準拠のモノのが使えない状態になるという
ことも示しています。つまり、その内容によって以前
は使えていたが現在はムリになってるモノが複数存在
します。
アニメーション関連だとどうしたものだろうか?と
思うモノの中に 【 ライブ2D 】 が存在しており
平面の絵を3D的に動かすソフトであるそれが使えなく
なっています。公式にもその内容はふれられており、
MAC環境に依存した状況になっている内容があります。
とりあえず、業務用ソースだと、CInema DNGを別
のコーディックで書き出して、それを使うという流れ
になりそうですが、QuickTime VRなども含めてWIND
OWSでは安全性が担保できなくなっています。
それと同時に、デコードオプションなどもなくなっ
ているようですから、ProRES 4444XQなどについて
はMAC Proだけの選択肢になりそうな状態です。
Avidのコーディックオプションはダウンロードでき
ていたのですが、GoPro Studioで利用されているコー
ディックであるCineFon(VC-5)を使うことになりそ
うな気がします。
こうした内容から、色差情報の間引きがコンシュー
マよりもひどくなく、コンポジションで使いやすいソー
スの選択というのが難しい時代になってしまったのです
が、基本的に、そうした対応方法があります。
ちなみに、Blenderでは、RAWのシーケンシャルや、
リニアの色空間(つまり、sRGBではない)であるOp
en-EXRでの出力も可能なので、3DCGやサイレイスな
映像になるもののシーケンシャルの書き出しは可能な
んですが、映像の部分ではそうした選択は可能になっ
ています。
個人が使う映像ソースとなると、コンシューマの
■ 8bit/4:2:0
■ ITU-R BT.709
になるのですが、業務用では、色空間の選択が可能な
ので、異なるモノを使える状態があるわけですが、コ
ンシューマの8bitカラー(RGBで24bitで単一色の快調
が2の8乗で256快調のそれ)がHDTV時代までの映像
コンテンツの規格になっています。
この映像のマスターというのは、
■ 12bit/4:2:2
■ 12bit/4:4:4
■ 10bit/4:2:2
などの選択肢があるので、結果的に、色差情報が倍で、
色震度にしても1024階調以上のものになっています。
ちなみに、フィルムの階調表現が2048快調で11bit
相当なので、階調表現だけでいうとCineonでのキネコ
での作業のような状態とは異なるのですが、結果的に
コンシューマと業務用の10bitソースでは階調表現にお
いて、4倍の差が存在することになります。
4Kや8KはUHDになるのですが、この次世代の映像
ソースでは、配信や放送される間引かれた映像ソース
でも【 10bit/4:2:0 】になるので、結果的に、色差
情報は間引かれるモノの、諧調表現はHDTVの4倍にな
ります。
そして、色空間もITU-R BT.2020になるので、これ
からAdobe RGBやDCI-P3よりも相当広い色空間を利用
する事になります。
そして、それが4k放送やUltra HD Blu-Rayなどで利
用されることになります。その映像の内容ですが、今
年、マイクロソフトは4Kゲームの前に4Kの映像プレ
イヤーの牽引役として 【 X-Box One S 】 を発表
しました。これが、Ultra HD Blu-Ray対応の初のゲー
ム機になるのですが、あの仕様が今後の映像コンテン
ツのスタンダードになります。
その中で、HDRなども存在していますが、この仕様
も含めて、映像は次のステージに向かっているといえ
ます。
ここで注目してもらいたいのは、映像が業務用ソー
スと同じ階調に並び、今まで外部レコーダーなどで記
録していたソースと同じランクのモノになったという
ことでしょう。
つまり、今後のUHDTVの制作においては、
【 12bit制作とか担っていく公算が高い 】
ような気がします。つまりDNGで撮影して、ビット精
度の高いソースで、色空間の広さでビット精度が落ち
ないように気をつけながら映像を作る必要があります
が(そういう撮影機材が必要になる)そうしたソース
を12bit/4:4:4とかで書き出して、それをそのまま3DC
Gなどと合成するような流れになっていくのかなと思い
ます。
つまり、256諧調の映像を作るのに1024諧調で色差
が倍のを使っているとなると、1024諧調の最終出力で
同じことをすると考えると、4096諧調に該当する12bit
になるのではないかなと。
つまり、制作において業務用品質とかを求めた場合、
結構な環境と構成になってくるということがいえます。
そのため、HDの時代もコンシューマのカメラと業務
用ソリューションは異なっていたわけですが、UHDに
なるとさらに強烈なことになるといえます。
ちなみに、
■ 8bit => 256階調 : コンシューマのソース
■ 10bit => 1,024階調 : 外部レコーダー
■ 11bit => 2,048階調 : フィルム
■ 12bit => 4,096階調 : ProRES 4444XQ
■ 14bit => 16,384階調 : カメラのRAW
■ 16bit => 65,535階調 : DeepColor
ですから、階調をみても全く違うわけです。
12bit記録となると、既に当たり前なシネマカメラしか
選択肢がなくなるので個人で買う金額ではなくなってしま
うのですが、基本的にスマホやタブレットの4Kやコンシ
ューマのカメラのそれは256諧調の8bit/4:2:0であるので
そうしたことをふまえて使う必要があります。
ただし、こうした内容も少し様子が変わるようで、GH
4の後継機種のGH5では内部で10bit/4:2:2の2160/30pの
記録が可能で、8bitソースになりますが、2160/60pの撮影
が可能になるようです。
そのため、外部レコーダーのコスト分が編集環境や周辺
の機材やレンズにかけれるようになるので、出てくると相
当魅力的な製品になりそうです。あと、Fz2000はGH4の
撮影機能をそのままデジカメにスライドさせた1型製品に
なるようで、10bitの外部記録のオプションがある製品に
なるようです。
そのため、選択肢が相当広くなっていますが、映像制作
だとパナソニックの10bit撮影ソリューションという選択が
さらに増えそうな状態になっています。
ハイアマチュアや個人で映像の自主制作をするという内
容だと、レコーダーの部分がかさばらない選択が出てくる
ようですから、相当魅力的な内容ですが、4Kの品質もUHD
TVの規格で出せるコンシューマのソースのソレが並びそう
です。
コンシューマのソースだと、相変わらず8bitソースが多い
ので、UHDTV時代の映像ソースと比較すると劣る部分が出
てくるのですが、現状の映像の撮影方法だと、8bitでも綺麗
に撮影しようと思った場合、最低限押さえておいた方がいい
内容があります。
まず、
【 カメラ 】
■ 撮像素子が大きいこと
■ 画像処理エンジンがまともなこと
■ 映像の選択が多いこと
■ 記録する動画のビットレートが高いこと
■ 動画を撮る機能がまともであること
【 レンズ 】
■ レンズが明るいこと
■ レンズの口径が大きいこと
■ フォーカスを使うときに動画にマッチしていること
になります。この条件から、現状の8bitソースでの撮影とな
ると
■ α6300+マウントキャップ
■ 単焦点レンズ(フルサイズ対応)
の構成が画質が見込める選択になっています。当然、ボディー
とレンズのバランスが悪くなりますが、GH4に巨大な大口径な
単焦点レンズをつける選択もあります。(この場合10bitの選
択があるので外部レコーダー出力だとGH4の品質が高くなる。)
そのため、
■ APS-Cかフルサイズのボディーに大口径な
単焦点レンズを装着して、最適な露出で撮る
というのがコンシューマでの画質が見込める選択かなと思い
ます。
マイクロフォーSARSだと、ライカのF1.7あたりが値頃感
があるので、アレをつけてGH4や4K撮影製品で撮るといい
感じの描写になり、映像用となると、ライカのF1.4のが出
ていますが、あれをMF及びマニュアル露出で調整すると個
人の撮影だと結構満足いく画質になるのではないかなと思
います。
画質と前玉の口径の相関関係というのがあって、口径が
大きいレンズのほうが解像度が高いモノが多く、レンズの
基本として、
【 似たようなスペックだと設計が新しい方が
画質は公賓委になる 】
ので、写真もそうなんですが、嘆賞店レンズを選ぶ場合、後
期型で設計が新しいモノを選んだ方がいいです。
こうした条件で撮影すると、レンズ交換式の製品の場合、
品質が見込めるようになります。
この内容から、1/2.3型の製品だとP900のように強烈な
大口径レンズでないと厳しいということになるのですが、
コンシューマの4Kビデオカメラが絵的に微妙になるのは、
レンズの口径も関係してるといえます。撮像素子が小さい
のは仕方ないにしても、そうした内容はあるわけです。
実際の話、シネマカメラや業務用カメラのレンズは、コ
ンシューマの小型カメラのような小さな光学系ではなく、
巨大なもので高品位なモノになっていますが、その理由は、
画質を見込んだ場合、そうした製品の選択になるからです。
そのため、撮影時に綺麗に動画を撮りたいと考えると、
写真同様に嘆賞店レンズを使うか、上位の明るい大口径な
ズームレンズを使うことになります。ただ、撒き餌レンズ
の低価格な嘆賞店レンズでもレンズキットの暗いレンズと
は異なる品質になるので、得れる映像品質は、レンズだけ
で相当違ってきます。
こうした部分は写真も同じなんですが、4K撮影となると
レンズ性能がそのまま影響として出てくるので、レンズも
それ相応のモノを入れておいた方がいいということになり
ます。
4K担って感じたことですが、撮影よりも編集において
懸念する内容として 【 SSDの寿命 】 というのが
あります。
基本的に、今はメーカーがSSDの寿命を容量で記して
いますが、この容量については、書き込み可能な容量な
ので、データの書き込みが発生した場合にその容量の総
数がそれになると寿命がつきるという仕様になっていま
す。つまり、作業内容がテキストデータのみでストレー
ジの書き込み容量をほとんど消費しないようなユーザー
だと、たぶん、セキュリティーのアップデートファイル
やインストール作業手で容量を消費するわけですが、映
像の場合、見るだけでも、テンポラリーファイルをスト
レージ似用意して作業していますから、結構な容量のそ
れが書き込まれます。
こうした内容は、作業時に巨大な一時ファイルが発生
するマルチメディアファイルの制作においては宿命のよ
うなものなんですが、結果的に、この容量が爆発的に多
いので単なる微細なデータの書き込みで終わっているだ
けのユーザーのそれと、制作においての消耗の仕方は別
物だといえます。
そのため、キャッシュをセカンダリー以降のストレー
ジに逃がしておくとか、データの保存区画はプライマ
リードライブ以外にするなどの当たり前の措置をしてお
区必要があり、データのバックアップは寿命が10年く
らいあるBD-Rメディアとかに書き出しておいた方がいい
のですが、結果的に、SSDの寿命というのは、制作をす
ると相当短いモノになるということは、頭に入れておい
た方がいいです。というのも、簡素な作業を終えた状態
で不要なテンポラリーを削除しようと、削除用のソフト
を立ち上げてみると数GB~10GB超過のことがあるので、
4Kのソースや3DCGなどを行う場合もそうですし、画像
制作などもそうした書き込み容量のすさまじさから、消
耗が激しいといえます。
そのため、まさかの時のSSD換装が可能な状態と、リ
カバリーできる環境の準備は必要な気がします。
とりあえず、SSDでないと業務用ソースは処理不能な
のですが、寿命があるストレージでそうしたリスクを想
定して、業務用ソリューションがNASにデータ逃がして
るのと同じ考え方(これは作業時に情報共有する為に、
データの置き場所がネットワーク上にあるだけなんです
が)で保存先などを考えた方がいいと思います。つまり、
書き出すデータの保存先は外部にした方がいいというこ
とになります。
このSSDの換装の内容ですが、WINDOWS 10では
■ プロセッサ
■ マザーボード
■ プライマリードライブのディスク
の換装が発生した場合、システム変更前のライセンスが
利用不能になるので、実質的に、プライマリードライブ
の変更と同時にOEMのWINDOWS 10を購入することに
なるという恐ろしいシステムになっています。
そのため、そうした内容があることもふまえてスト
レージの寿命を考えて作業をすることになります。
とりあえず、WINDOWS関連だと映像だと年の初めま
では大丈夫だったことが今はダメになっており、ライセ
ンスについても、そうした仕様になっているの巨大なテ
ンポラリーファイルができる作業の場合だと、その逃げ
場所をプライマリードライブから隔離して、HDDなどに
する問いいかなと思います。
コンシューマのソースでも結構驚くようなことになっ
てたりしますから、作業内容で相当状況が変わってくる
わけですが、4Kだとそうした状態になります。
業務用ソースの場合、SDIのボードやマスモニなどが
必要になるのとRAW現像のようにキャリブレーションが
必要になるので、キャリブレーターも用意することになる
ので、カメラも含めてファミリー層向けのカメラで撮った
のを編集するのとは全く違う状態になるのですが、映像の
部分でいうと、いよいよコンシューマにも単独で10bit記録
が可能なものだったり、2160/60p記録が可能な製品が降り
てくるので、扱える映像の種類が変わってくることになり
ます。
とりあえず、コンシューマの8bitソースの場合も業務用の
場合も、レンズは重要なのと、フルHDの撮影要理も解像
度の高いレンズを使うことになるので、4K撮影の場合だと
ボディーもそうなんですが、それ相応のレンズを使うほう
が画質が見込めます。
とりあえず、WINDOWSアーキテクチャについては昨年
とは相当状況が変わっているのですが、そうした注意点が
あるので、実質的に、使うソフトとワークフローが変わっ
てる状態もありますが、ソフトtの設定やOSの設定で、
キャッシュや仮想メモリーの置き場所をプライマリー区画
とは違う場所にするなどの支所気設定をしておく必要があ
ります。
PCが速くなっているので、こうしたソースの切り張りだ
と大抵のモノでできる時代にはなりましたが、いろいろと
注意点があるのは確かで、VRコンテンツのように4K以上の
ステッチが発生する可能性がある場合だと、ストレージの
寿命の問題は同様に発生するので、今後のコンテンツ制作
において、軽視できない内容であり、注意しておきたい内
容だといえます。