
国土社の人気シリーズ・パステルショートストーリー、チェリーブロッサム。
佐々木ひとみさまが、桜の花の短編集をご上梓されました。
「花の宴」
樹医が癒した桜の大木が、四季の花が咲き乱れる庭のあやかしを見せる。
花の香りと春風が感じられた。
「さくら糖」
樹齢90年の枝垂れ桜に曾孫が祈ると、和菓子職人のひいおじいちゃんの意識がもどる。
「さくら糖」、食べて見たいなと思った。
「さくらもり」
病気の同級生に呼び出され桜の森へ行き、「さくらもり」の話を聞く。
さくらもりに選ばれ季節外れの桜が咲く、悲しいラストにしんみり。
「でれすけ桜」
咲かない駒桜の根元の石を、命をかけてとりのぞいたでれすけ。
「とろりとした闇と、ぴんと張り詰めた静けさ」の中、あやかしの声にぐっときた。
「春を呼ぶ手紙」
便せんに「さくら」と書かれ花びらを同封した手紙が毎日届けられる。
啓翁桜っていう冬に咲く桜があること、はじめて知った。
「ローレライの夜」
認知症になったひいおじいちゃんと、大学の学食の桜の木まで毎日散歩する。
ひいおじいちゃんの学徒出陣で失った友だちへの思いが、胸に迫ってきた。
「山の種」
津波で流され再度作られた「日和山」がまた震災の津波で流された。
「日和山」がんばれと積み上げられた小石の山、泣けてしまった。
表紙の袖に書かれたコピーが沁みます。
「ひとが桜を見ているように、
桜もまた、ひとを見ている。
胸にある思いや願いを、
ひとが桜に託すように、
桜もまた、ひとに託す。
ようこそ、あやかし桜の世界へ」
ひとみさまのいろいろな思いが、この一冊にぎゅうっと濃縮されているよう。
「休み時間にサクッと読み切れる、小学校中学年〜高学年向け」のこのシリーズ、
みちのく童話会のお仲間の堀米薫さまが企画・立案されたもの。
第3期、12巻目になるとのこと。
この桜色の短編集、佐々木ひとみさまにぴったり。
ひとみさま、ものすご〜くお忙しい中、執筆を進められていたんですね。
すばらしいです。
佐々木ひとみさま、ますますのご活躍を!
昨日は創作の続きを書いた。だんだん楽しくなってきた。
今日は庭仕事、いろいろやれるかな。
今日もびよよよ〜〜ん (*^ __ ^*)
書いてみて改めて、こういう世界観が好きだったこと、短編を書くのが好きだったことを思い出しました。
ここからは、「好き」を極めて行きたいと思っております<(_ _)>
ひとみさまの短編、どれもこれも味わい深くて、
幽玄の世界にいざなってくれるようでした!
やっぱり「好き」なことを書いていくと勢いがちがいますよね。
さすがだなあ、いいなあと思いながら読んでいました。
ええ、さらなる「好き」を極めてくださいますよう!