とうげいの茶屋

Sunao Koizumi  
小泉すなお

大きなゴミ箱と燃えないゴミの話

2014-09-25 | こねもの・陶芸
横浜トリエンナーレに行ってきました。
会場の横浜美術館に入ると、目の前にドーンとガラス張りの巨大なゴミ箱。
マイケル・ランディ作の「アート・ビン」と題されたそれは
いろんな人の失敗作や捨て去りたい過去の作品を持ち寄り、捨てることで成立する参加型作品。
3階建てぐらいの高さの階段をあがり、上から落としたらさぞやスカッとするだろな。


燃やして灰になり「土に還る」という言葉があるけれど、
土自体は火を入れたら最後、半永久的に土には戻りません。
(この性質は皮肉な感じさえします)
極たまにですが、自分の行為がモノづくりという名の元に
日々不燃ゴミを生産しているのではないかという想いにかられることも。(極たまにですよ)

道具の面を持つ「器」の類いと、いわゆる「アート」を一緒には出来ないのですが・・
「粗大ゴミ」と化した作品達が入った、大きなゴミ箱を見ながらつらつら思っていました。

ちなみにかなり前に作り、今はちょっとあまり見たくない物で
自分で「戒め茶碗」と命名しとってあるものもあります。
もう二度とこんな駄作は作るまいと。
段ボールに入れて奥にしまってありますが
たまに開けて見ては「ああっ・・」(涙)と思ったり。
これは私だけでしょうか。




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