水瓶

ファンタジーや日々のこと

ブラフ18番館

2016-05-27 20:27:58 | 横浜の観光・博物館など
先週行った山手西洋館のつづき、外交官の家の隣にあるブラフ18番館です。
ブラフ18番館は、関東大震災の後に山手45番地に建てられた外国人住宅で、
カトリック山手教会の司祭館として、1991年まで実際に使われていたそうです。


南仏風というんでしょうか、こんな感じの家並みが有名な街どっかにありましたよね。


そうそう、窓には花咲くプランターが飾ってあって。


採光のいい廊下。とても明るくて現代的な家ですね。


家具は大正末期から昭和初期の外国人の暮らしを再現して、元町で作られていた家具を復元展示してあるそうです。
あー、ああいう柄の布張りのソファとか、私が子どもの頃の豪華な応接間のインテリアって感じだ……。


このテーブルと椅子、いいなあと思って。


上と同じタイプの長椅子。シンプルで、どことなく懐かしいデザイン。


寝室は今風。まるでペンションのようですが、昔のベッドは小さくて高かったんだな。。。



二週続けてここへ来たのは、ブラフ18番館でやっていた、この工藤暖簾ギャラリーさんの展示会へ森のなかまが行きたい~!
と言ったからなのです。
撮影、ダメですよね…?とたずねてみたら、意外にもOKを頂いたので、撮影させていただきました。

森のなかま、結婚前とかはこういうかわいい物たちに、特に熱心だったような記憶もないんですが、
年々歳々、強く心魅かれるようになっているようで、よくネットで調べたりして、今や私より全然詳しいありさま。
おっさんになって色々弱ってきて、なにかかわいい拠り所とかが欲しいのかも知れません。
でも、こういうの好きなのっていいことだよね。


この花柄のシマウマくんや象さんは、フェルト工房FU・WA・RIさん。


まるまゆみさんの楽しいプチキャンバスシリーズ。


前田智美さんのフェルト造形「Tree」。鹿の角が木なんです。


同じく前田智美さんのミニチュア動物のピンクッション。なんてよくできてるんだ。。。
私は雑な人間なので、お裁縫なんてボタンつけをいやいやするぐらいなんですが、これは欲しいと思いました。


Ikka Tamuraさんの針ねずみくん。パステルカラーがやさしい色合い。


同じくIkka Tamuraさんの森に住む小人の魔法使い。まるで絵本から飛び出て来たような、独特の世界がありますね。


よねざわなみさんの、これはキウイ鳥かな?最近、こういうちょっと珍しい動物のぬいぐるみとか増えてきて楽しいですね。


てびねり工房圓夢さんの、木目込み風「兎」。
着物には縁がなくても、和風の布って見てると何かに使いたくなるんですよね。千代紙とかも。


あみありうむ ことり屋さんの、インコのパラダイス箱「セキセイインコ」。バードランドだよう!

他にもいっぱい、かわいい楽しいものたちがあったのですが、写真が思ったより失敗していまして……。
紹介できなかったものも多くて残念です。また機会があったら、こうして展示会やってくれたらうれしい!

と、すっかり満喫して見終えた後は石川町方面へ。最近は、街の写真を撮るのが楽しくて。
小津映画を見だしてから、今まで気がつかなかったような美しさに気がついた気がします。


自販機にゴミ箱、標識や古びた看板、雨の流れあとが残り始めた壁。
単体では気にも止めないような物が、景色の一部になると美しく見え出して来るのが本当にふしぎです。


人を入れると町の風景がより生き生きするんだけれど、顔がはっきり写っちゃってるのはこのご時世よろしくないですよね。。残念。

そういえば唐突なんですが、今日夜のこころ旅再放送で、
山形県のはっぽう造りのかやぶき屋根の家が、紅葉を背景に出て来て感動…!
元あった場所に今もある古民家、しかもおそらく周囲の環境もあまり変わらないままって、今となってはごくわずかなんだろなあ。。





生きてる間に、どれだけのものに美しさを見つけられるだろう。





横浜は、かつて外国の人が住んでた住居が石造りだったりしたせいか、港が見える丘公園のフランス旧領事館跡や、
山手80番館遺跡など、関東大震災の痕跡がそのまま見られる遺構がけっこう残っているんですが、
考えてみれば意外にないですよね。関東大震災の遺構。
木造の家は残りにくいし、だから代わりに地蔵尊とかたてて来たんだろうか。

でも、人災は天災よりも、ずっとずっと忘れがたいものなんですね。
ヘリの音とか騒がしかったけど、オバマさんが広島に来てくれてほんとによかったなあ。