少し前に新聞の読書欄の広告に出ていた本を図書館で借りてきました。
著者は住宅の専門家ですが、この本の元となった絵日記がめちゃくちゃ面白い。
前書きによると、絵日記の著者は生家から養子に出されてそこそこの身分だったのに、藩政に意見書を出してめっちゃ降格されて妹夫婦の家に居候しているらしい。現代でいうと、年収500万が130万に。ええっ!今の感覚ならちょっと意見しただけでその待遇はないでしょ?今、私が同じ目に遭ったら、訴えてやる!
でも、絵日記の記述からは全くそんなことは感じられず、お友達に髪結い代(500円くらい)を借金したかと思えば料理屋に繰り出して1万円くらいの飲食をするという楽しげな毎日。ん~、これも現代では考えられない所業。
この本は「絵日記から幕末の下級武士の住居を考察する」という内容なので元の絵日記全部ではないのがちょっと残念。絵日記全編の現代語訳が読みたい。ぜひ出版してほしい。
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