あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

ドラマな話。

2016-09-17 11:23:02 | Weblog


狂言畸語輯&バガテル―そんな私のここだけの話 op. 242


以前NHKの衛星放送でやっていた「グッド・ワイフ」が気に入って毎回欠かさず見ていたのだが、ある日予告もなしに突然打ち切りになってしまった。以来その続きを待っているのだが、いつまで経っても放映されず、代わりに下らない韓国ドラマとか誰も見ない下らない超大作「精霊の守り人」なんてのをやっている。

仕方なく朝ドラの「とと姉ちゃん」を時々見ているが、主題歌の歌の文句が何回きいても聴き取れない。なんか「ありがとう」と誰かに何かを感謝しているらしいのだが、意味不明。高音部になると発声が息苦しく、音程が外れるのも気になるが、いったい誰が歌っているのだろう。

これは旧友澤田選手が編集長をしている「暮らしの手帖」の発行者&編集長をめぐるあれやこれやの物語だが、商品テストにクレームをつけるメーカーの気持ちはよく分かる。

公的機関でもないいち出版社が、製品を批評するのは構わないが、消費者全体を代表する立場から製品の価値判断をする正義の味方を自認したとすれば、やはり行き過ぎだろう。

最近のドラマの大半が刑事ものである。男も女もおのれが権力の圧政の下に隷従しているしがない民草であることすら忘れて、権力の走狗の奮闘物語に夢中になっているようだが、そのうち海外に堂々と侵略を開始し始めた「花の自衛隊」ドラマに飛び付くに違いない。

スーパーウーマンが大活躍するドラマも後を絶たない。
私はここしばらく「家売るオンナ」というのを見ていたが、これがちょっと面白かった。能面のような顔をした美貌だけが取り柄の演技の下手くそなヒロインから、これしかないという誇張した喜劇的な側面を漫画的にひきだし、みごとに役に生命を賦与することに成功していたのである。

まわりの役者も適材適所で、毎回「家を売る」というテーマから派生する現代人の生活断面を鋭く切り取ってエンターテインメントに仕上げていく手腕はただものではない。よほど腕利きの脚本家が参画しているのだろう。

ワンクールが終って一応のハピーエンドになったばかりだが、ヒロインの過去の秘密はあばかれないままなので、シリーズ化にしてほしいものである。


 この夏も帰省せざりし故郷をグーグルのストリートビューで眺める 蝶人


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