ご存知のように、サムスンはいまや、テレビやスマートフォンで
圧倒的な世界的ナンバーワン企業です。
ところが、サムスンは「何一つ、新しいモノをつくっていない」
と、日本人は批判します。
実際、これまでは、そうだったと思いますが、いまは違います。
日本メーカーに次ぐ“二番手商法”を続けていては、
中国メーカーに追いかけられるばかりか、
これ以上の成長はないと危機感をもっています。
過日、「サムスンは世界に先駆けて、“曲がるスマホ”“曲がるテレビ”
といった、まったく新しい商品の開発を行っています」
と、元サムスン役員から聞きました。
すると、5月26日付「フジサンケイビジネスアイ」の
「Bloomberg GLOBAL FINANCE」に、
「次の主戦場は“究極の素材”-サムスンなど関連特許獲得にしのぎ」
と題する記事が出ていました。
サムスンの「曲げられる時計型端末や折り畳むとスマートフォン
になるタブレット型端末など、革新的な機器のタッチスクリーン」
の開発に関する内容です。
その曲げられる素材とは、いま世界のハイテク企業が実用化に向けて
開発競争を繰り広げている炭素シート「グラフェン」です。
現在、サムスンは「グラフェン」の特許争いで一歩も二歩も
リードしているといわれています。
現に、サムスンはすでに“曲がるスマホ”の試作品を公表しています。
じつは、日本の電機メーカーなども、当然のことながら、
「グラフェン」の開発を手掛けています。ところが、
日本のメーカーは、いまひとつ、乗っていません。
“曲がるスマホ”をつくろうとすれば、いつでもできる……
とのんびり構えているようです。
デジタル商品は、早く出した者勝ちです。
サムスンでは、100%の商品をつくるよりも、
“機会先取”といって、早く出すことをモットーにしています。
このままいくと、テレビ、スマホに続いて、
“曲がるテレビ”でも、また日本メーカーは、サムスンの後塵を拝することは
間違いないでしょう。
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