紙は、もうダメなのかなぁ。
米週刊誌ニューズウィークは、来年1月から
紙媒体での発行をやめ、電子版に完全移行する
ことを発表しました。
紙媒体がまた一つ、電子化されることになったわけですが、
この流れは止まりそうにありません。
たとえば、ノンフィクションの世界でもそうです。
アメリカでは、レコードのeシングル盤をもじって、
eSingle(イーシングル)といわれる、
短編電子書籍が人気です。
30,000ワード(単語)以下の短編のノンフィクションです。
わかりやすくいえば、雑誌記事よりは長く、
書籍よりは短いといったらいいでしょうか。
価格は、一冊1ドルから8ドルといいます。
アップルは、イーシングルを
「クイック・リード」と呼んでいるそうですが、
じつに、言い得て妙です。
新しいメディアといっていと思います。
アメリカの新聞コラムニストの中には、
すでにイーシングルに移行した人もいると聞きます。
新しい作品をイーシングルに発表するほか、
以前に掲載した記事を再編集して掲載するなど、
書き手にとっても、さまざまなメリットがあります。
それから、アメリカでは、イーシングルが
自費出版の著者が作品を発表する
格好の場になっているようです。
プロの書き手ではない、一般の人々にとって、
イーシングルは、自分の作品を発表する場だけでなく、
収入さえも得ることができるそうですから、
まさに、願ったり叶ったりといえますよね。
キンドル日本版の発売がアナウンスされています。
紙の書籍がなくなることはないと思いますが、
電子書籍の勢いはとまらないようです。
出版社、新聞社だけでなく、
書き手にとっても、電子書籍は革命です。
また、読者にとっても、大きな革命といえるでしょう。
活字をめぐっては、今後、まだまだ
変化の波が訪れそう。
目が離せませんね。