人材育成の潮流を捉えたとき、
2つの大きな流れを押さえる必要がある。
一つは、新興国を始めとする「成長を前提とした社会」における人材育成。
もう一つは、「成長を前提としない社会」における人材育成です。
日本は、2005年を境に人口減少社会に突入。
2050年には1億人を切って9515万人になる。
65歳以上の高齢化比率においては、2008年時点において20%強ですが、
2055年には、40%を超える。
成長を前提とした社会においては、社会の成長、会社の成長に合わせて、
自分を成長させることが当たり前だったと思います。
学んだスキルを活かし、会社の成長、社会の成長に貢献しようとしました。
ところが、社会が成長しない、会社が成長しないとなると、
自分を成長させることに意味を見出せない人が
出てきています。
成長を前提としない時代における人材育成においては、何が重要でしょうか?
スキルより先に、意識の改革が必要とされていると感じています。
成長という分かりやすい方向性を見失った今、
自分にとって納得のいく方向性を見出せないと、人はさまようばかりです。
低成長時代に顕著に見られるようになって来たのは、意識の低下です。
このような低成長の時代に、どう生きるべきなのか。
どのように働くべきなのか。
高度成長時代には、意識改革などを叫ぶ必要はなかったと思います。
今の、新興国においても、そのような必要性は薄いでしょう。
スキル研修を実施する前に、意識改革をしていく。
働くことに関する意識を高めることが日本では、
喫緊のテーマになってくるのではないか。
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