春日公園前の補聴器屋さん(春日市、大野城市、太宰府市、筑紫野市、那珂川町活動エリア)『かすが補聴器専門店』のブログへようこそ
少々、遅くなりましたが、
日本補聴器工業会より
2014年第4四半期、及び2014年の
補聴器出荷台数が発表されました。
消費税8%へのアップへの影響が
リカバリーできずに終わった感があります。
2014年の国内総出荷台数は、525,980台。
前年比99.5%と前年割れ。
出荷金額は、31,137(百万円)で
こちらも前年比99.5%。
高齢者の人口は、年々増えている中、
難聴者の絶対数も当然増えています。
景気の影響によるところもありますが、
我々、補聴器に携わる者たちの
努力が一層、必要だと思います。
2014年の補聴器トレンドを見てみます。
【ポケット型】
デジタル式…109.8%
アナログ式…63.8%
デジタルタイプへの移行がさらに進んでいますが、
ポケット型補聴器全体では、前年比86.5%と
大きく減数しています。
当店での販売状況を見ても
昨年1年間で、ポケット型を求められた方は皆無でした。
【耳かけ型】
ここ数年、小型耳かけ型タイプが主力になり、
補聴器業界全体で販売のトレンドになっていますが、
耳かけ型全体で、103.6%。
小型耳かけ型(PR41電池タイプ)が121.2%である以外は
大きな伸びがありません。
中度~高度まで幅広く活用できる
PR48電池タイプの耳かけ型が94.6%と
不振を極めていますので
ここの部分がもっと数多くでなければ
業界の数字は上がっていかないでしょう。
【耳あな型】
耳あな型は、オーダーメードタイプも既製品も全て
前年を割る状況です。
補聴器全体の構成比で見ても36.1%なので
補聴器を使用している方の3人に1人しか
求められていません。
かつては、6割近くの方が求められていましたが、
完全にトレンドではなくなっています。
やはり、耳に装着した際の圧迫感や違和感が
補聴器ユーザーにとって
なかなか慣れないために倦厭されているのかもしれません。
補聴効果や耳介の集音効果を考えると
CICタイプがもっとも明瞭度が向上するのですが…。
補聴器の平均単価も横ばいなので
とりわけ高い補聴器が出ているわけではないようです。
あるメーカーさんは、
新型機種にハイエンドモデルを投入していますが
補聴器市場では
それほど上位機種を求められてはいないと思われます。
中間機種や入門機種で機能がある程度充実したモデルが
人気です。
2015年はいろいろなメーカーさんが新型機種を
発売開始します。
新製品や高機能モデルが必ずしも良いとは言えませんが、
業界全体の活性化にはなると思います。
とくに、今年はスマートフォンとリンクしたモデルが
販売の中心となるかもしれません。
スマホを使いこなす高齢者が増えるかもしれませんね。(笑)
本日は、以上です。
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