春日公園前の補聴器屋さん 『かすが補聴器専門店』のブログ

春日市・大野城市・太宰府市・那珂川町で唯一の補聴器専門店を開業しました。補聴器と聞こえに関する情報を取り上げていきます。

国内出荷台数

2015-02-04 16:58:02 | 補聴器業界

春日公園前の補聴器屋さん(春日市、大野城市、太宰府市、筑紫野市、那珂川町活動エリア)『かすが補聴器専門店』のブログへようこそ

 

 

少々、遅くなりましたが、

日本補聴器工業会より

2014年第4四半期、及び2014年の

補聴器出荷台数が発表されました。

 

 

消費税8%へのアップへの影響が

リカバリーできずに終わった感があります。

 

 

2014年の国内総出荷台数は、525,980台。

前年比99.5%と前年割れ。

出荷金額は、31,137(百万円)で

こちらも前年比99.5%。

高齢者の人口は、年々増えている中、

難聴者の絶対数も当然増えています。

景気の影響によるところもありますが、

我々、補聴器に携わる者たちの

努力が一層、必要だと思います。

 

 

2014年の補聴器トレンドを見てみます。

 

【ポケット型】

 デジタル式…109.8%

 アナログ式…63.8%

デジタルタイプへの移行がさらに進んでいますが、

ポケット型補聴器全体では、前年比86.5%と

大きく減数しています。

当店での販売状況を見ても

昨年1年間で、ポケット型を求められた方は皆無でした。

 

 

【耳かけ型】

ここ数年、小型耳かけ型タイプが主力になり、

補聴器業界全体で販売のトレンドになっていますが、

耳かけ型全体で、103.6%。

小型耳かけ型(PR41電池タイプ)が121.2%である以外は

大きな伸びがありません。

中度~高度まで幅広く活用できる

PR48電池タイプの耳かけ型が94.6%と

不振を極めていますので

ここの部分がもっと数多くでなければ

業界の数字は上がっていかないでしょう。

 

 

【耳あな型】

耳あな型は、オーダーメードタイプも既製品も全て

前年を割る状況です。

補聴器全体の構成比で見ても36.1%なので

補聴器を使用している方の3人に1人しか

求められていません。

かつては、6割近くの方が求められていましたが、

完全にトレンドではなくなっています。

やはり、耳に装着した際の圧迫感や違和感が

補聴器ユーザーにとって

なかなか慣れないために倦厭されているのかもしれません。

補聴効果や耳介の集音効果を考えると

CICタイプがもっとも明瞭度が向上するのですが…。

 

 

補聴器の平均単価も横ばいなので

とりわけ高い補聴器が出ているわけではないようです。

あるメーカーさんは、

新型機種にハイエンドモデルを投入していますが

補聴器市場では

それほど上位機種を求められてはいないと思われます。

中間機種や入門機種で機能がある程度充実したモデルが

人気です。

 

 

2015年はいろいろなメーカーさんが新型機種を

発売開始します。

新製品や高機能モデルが必ずしも良いとは言えませんが、

業界全体の活性化にはなると思います。

とくに、今年はスマートフォンとリンクしたモデルが

販売の中心となるかもしれません。

スマホを使いこなす高齢者が増えるかもしれませんね。(笑)

 

 

 

 

本日は、以上です。

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