三十二皿目 東京出張メシ(危険なのは・・編）

三十二皿目　東京出張メシ(危険なのは・・編）

Fresco（フレスコ）赤坂店美味しかったです。
さて、お腹と心の栄養補充が完了したので続けて渋谷に移動です。

こちらの取引先は渋谷は渋谷でも、所在地が

渋谷区渋谷１丁目１－１

the渋谷

渋谷の中の渋谷っぽい場所です。（あくまで雰囲気）

打ち合わせ中にも取引先の女性アシスタントさんが
『かっしーさん、ほらあそこ』と窓を指差し・・

『あそこにあゆが住んでるらしいんですよー』

あゆってあのあゆ？
今朝、東京に出てきたばかりのわたしは未だに頭の切り替えが
出来てなかったらしく、

『鮎なら広島でも採れるけど、渋谷の真ん中に鮎～？』

と大恥な事を言ってしまい、もちろん
『かっしーさん！浜崎あゆみですよ！あゆ！』
とお叱りをうけてしまいました（汗）

だって、おら今朝広島から出てきたばかりでよー。
と、どんどん卑屈になっていくわたし。
でも、あのマンションにあゆがねー。
なんか急に東京に来た実感がわいたなぁ。

そんな会話も織り交ぜながら打ち合わせは進み、すでに夜。

じゃあ、仕事終わらせて夕食に行きますか！とレッツゴー！
渋谷の居酒屋でご飯を食べて、今からどこへ？

『かっしーさん、次ＢＡＲに行きましょう！』とレッツゴー！

と、連れて行かれたのが同じ渋谷区渋谷１丁目のとあるＢＡＲ。

ん？ここって何か周辺のお店と雰囲気違いません？

『ここは（ほぼ）外国人専用のＢＡＲなんですよー。
変わってていいでしょ。ぼくは常連だから入れますから大丈夫』

そういえば、店員さんも外国人、お客さんもほぼ外国人。
なんて怖いお店！帰っていいスか？
『じゃあ、ぼくは向こうで飲んでますので、かっしーさんも楽しんで！』

えーーー！？一人にするの！？

怖いよー、心細いよー。
英語喋れないしさー。

改めて店内を見回すと、店員さんがカウンターの中に３人（もちALL外人）
カウンターはL字型で１０席ほど。
残りは４人がけのテーブルとソファーが５つ。
ざっと、数えてお客さんは２０人ぐらいでしょうか。

居場所がないわたしはカウンターの一番端に立って静か～に
『コーラ』を飲んでいました。
諸般の事情でお酒が飲めないわたしは寂しさもあいまって
カウンターのかっちょいいお兄さんに
コーク、プリーズとコーラばかり飲んでいました。

はー、もう帰りたい。怖いなぁ。
何が怖いってソファーのお客さんや立って飲んでるお客さんが
カウンターに注文をしに来る時、わたしの肩をつかんで前に出て注文する
んだよなぁ。
肩を触らないで。

そんな時間が３０分ほど続いたでしょうか。
その時点まで日本人はわたしたちだけだった店内に数名の日本人女性が
はいってきました。
ねぇねぇ、彼女たちもお客さん？

『あの娘達は外国人狙いの女の子達なんですよ。
このお店だったら外国人男性と知り合える確立が他のお店より高いから』

そうなの？
たしかにお店に入ったら女の子達バラバラに外国人さんと話をし始めたなぁ。
（後から聞いたところ元々女の子達は連れではなく、たまたまお店の前で
入るタイミングが重なっただけだそう）

大和撫子諸君！それでいいのか！？

おじさんはなぜか悲しいぞ！
危ないから早くお家に帰りなさい。
くれぐれも外国人にビッチと思われるなよー

と、そんな事を考えながらコーラを飲んでいると

ビッチ・・もとい一人の日本人女性から話しかけられました。

『彼はどっからきたのー？』


ボク？広島から。出張でね。


『へー、広島～？いいとこ住んでんじゃーん。』


（テキトーだなぁ）そう？ありがと。


『広島って何がアツいの～？』


（・・・・嫌過ぎる・・）えーっと、日中とかは結構暑いですかねー。


『それ、超ーウケんだけどー？』


帰りたい・・　今すぐ広島に帰りたい（涙）


と、その時カウンターで話をしていると一人の白人男性が
さっきからこっちを見てる。
知り合いかなにか？

『あー、あれ私の彼氏。カナダ人なの。気にしないでー』

気にしないでって、さっきからわたしメチャ睨まれてますが・・？

『気にしない気にしない』

いや、気になりますし、あなたとは話も合わないような気がしますし・・

と、店のドアが活きよい良く開き、一人の大柄な髭の黒人さん来店。
来店するや、こっちへ歩いてきてその女性の肩を後ろから強く抱きながら

『ヘィ！ベーイビィ！』


今、この黒人さんヘィ！ベーイビィ！って言ったよー
・・・映画以外ではじめて聞いたよ『ヘイ、ベイビイ』
そして、その女性はその男性とソファーに行った為、
わたしは解放されまた一人に。

と、そこへ店員さんがグラスを置いてくれた。
これは？


『コレハテキーラデス。ノンデクダサーイ』
なんで？くれるの？

『ボクハ、パキスタンカラキマシタ○○○トイイマース』

『ボクハ、ゲイデース。
アナタスゴクイロガシロイネー』

貞操が危ないのは女の子じゃなくて、
わたしじゃん！

さて、わたしはテキーラを飲んだのでしょうか！？

あ、今回食べ物が載ってないや。