12期生の大深です。
先日、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」を観てきました。
入場者数が減少し苦境が伝えられる映画産業ですが、さすがに観客席はほぼ満席状態でした。前作の「破」がテレビ版のファンへも今後の展開に期待を持たせる良作だったので、今作の内容を楽しみにしていたのですが、個人的には「??」。それでも大スクリーンでの久々のEVAを堪能しました。
「いい年こいたおっさんがアニメ?」と思われるかも知れませんが、1958年生まれの私の周りには同好の士が結構います。
私の生まれた翌年の1959年に「少年サンデー」「少年マガジン」が相次いで創刊。1963年、5歳の時に日本初の連続アニメ「鉄腕アトム」放映。「ウルトラマン」は小学3年生の時でした。大学を卒業して社会人になりたての頃「ファミコン」が登場。休日は一日中ピコピコとコントローラーと格闘したりしました。もの心ついた頃から、マンガやアニメ、特撮に囲まれて育ってきた我々の世代は「クールジャパン」と呼ばれ今、日本が世界に誇る日本独自の文化をリアルタイムで体験してきた最初の世代であるといえます。
一方、小学生高学年から中学生の多感な時期にテレビから伝えられる「安田講堂陥落」「浅間山荘事件」を見て、”祭りの終わり”をリアルに感じた世代です。社会に対しての鬱積した思いをぶつけるすべを知らず、「しらけ世代」とも言われました。はやり歌と言えば、前の世代のメッセージ性の強いフォークソングから一転して、「神田川」に代表される叙情フォークやニューミュージック。キャンディーズやピンクレディなどアイドルに熱狂したりしました。そんな我々が飛びつき開拓していったのが・uアニメやマンガ、ゲームなどの”サブカルチャー”でした。それは当初「オタク」と言われ社会から蔑視されましたが、今やそれは「クールジャパン」として日本の大きな「強み」にまで育っていきました。研究家によると、1950年代生まれを「プレおたく世代」1960年代生まれを「おたく第1世代」としています。
「クールジャパン」を身をもって体験し、開拓し、育ててきた世代として自分にも何か社会に貢献できる仕事はないものだろうか?そんなことを考えながら映画館を後にしました。
女性バージョンでいえば、「マーガレット」「少女フレンド」・・・そして「週間セブンティーン」の時代でした。
懐かしいです。