皆さま、こんにちわ。24期生の中野直哉と申します。これから1年間、どうぞ宜しくお願いいたします。
さて皆さん方は新聞を取っておられますか。
日本新聞協会の「新聞の発行部数と世帯数の推移」https://www.pressnet.or.jp/data/circulation/circulation01.phpによると、一般紙スポーツ紙合わせた合計は、2000年から2023年の間に、約5,400万部から2,900万部に半減しています(詳細同サイト参照)。そんな中、私は紙媒体の日本経済新聞を20歳ぐらいの時分からウン十年、朝夕刊セットで取っています(セット発行は1,800万部から450万部に激減、同上)。
値上げのトレンドの中で日経も購読料が昨年7月に、いっきに4,900円から5,500円に12%以上引き上げられ、5千円札1枚では足りなくなりました。が、引き続き購読を継続しています。ただ電子版は申込をしておらず、ずっと紙媒体のままです。
長い購読歴の背景や電子版をセットにしない理由など、それはまた別として、朝、その日の日経をぱらぱらとめくって流し見る、というのが日課の一つになっています。見ない日に限って、その日にお会いするどなたかが、今日の日経のこの記事を読んだか、と訊いてきます。本当に、なぜか見ない日に限ってそういったことがよく起こります。油断できません。
とはいえ日経は読み応えがある、という読者が多いだけあって、大中小さまざまな出来事、経済、政治、社会の多様な叙述があり、それらをその日の内に一気に消化することは、極めて困難です。あとで読もうとそのままにしておくと、だんだん積み上がっていきます。古新聞は誰も読まないとも言いますし、在庫管理からいっても宜しくない。妻からも年に1回ぐらい、いい加減に処分しろと言われます。
しかし単なるデッドストックかというと、そういうわけでもありません。私は時間のあるときに、古新聞の積み上がったところからランダムに数日分引き抜いて、読み返してみます。すると思わぬ発見があることがよくあるのです。いま足元で動いている事象が、数週間前にどんなふうに語られていたか、経済の動きで代表的な指標等につき、複数の人が予測(予想?)したが、誰が瞠目すべき分析を行っていたか。あるいは、自分が取り組んでいることで、どうしようかと考えあぐねている事柄について、ヒントになるような内容の記事もあったりします。
先日もこんな一文を見つけました。少し長いですが、引用してみます。
「社会課題を捉え本来あるべき正義、すなわち「Justice」を問う公共広告はともするとお説教風になりがちだ。上から目線で人を折伏(しゃくぶく)するような表現では共感は得られない。クリエーター自身の人間力が試される分野なのだ。シリアスな課題を伝えるときこそユーモアが欲しい。僕自身、いつもそこに力を注いできた。ユーモア(humour)はヒューマニティ(humanity)に通じる。人間的なコミュニケーションにはそれが不可欠だ。」(2024年6月4日、日本経済新聞36面、文化欄「世界を変えた公共広告十選(2)」、クリエイティブ・ディレクター杉山恒太郎)。
どうです、これ。文中の「クリエーター」を私たち「中小企業診断士」に置き換えてみると、それこそ中小企業診断士の在り方を言ったもの、とならないでしょうか。少なくとも、私はそう思いました。6月分は捨てずにおいてよかったなと思っています。
>今村さん、コメントありがとうございます。ブログリーダー大変ですね。尊敬します。今度の3分プレゼンもトップバッターで、何事も最初に手を挙げる、最初にやるという方、その行為に畏敬を感じます。1年間宜しくお願いいたします。
>森谷さん、コメントありがとうございます。いやいや診断士としてはまだまだ駆け出しですので、色々教えていただけましたら幸甚です。今後とも何卒よろしくお願いいたします。
>山口さん、コメントありがとうございます。そうですよね、車内では座席1列みなスマホをみている、という場面が多いです。これって大丈夫なのかなと思います。ところで、十数年後かいつだったか、スマホに代わるデバイスが主流に、という記事も見ましたが、そのとき車内の光景はどうなるのか、興味深いところです。今後とも何卒よろしくお願いいたします。
>>南さん、コメントありがとうございます。なかでもスポーツ紙の凋落が顕著なようですが、読者はネットに流れたのか、そういう文化がなくなってきたのか・・・。日経も最近やたらハイブランドの広告や、企業の全面広告が目立ってきたので、環境変化の中で様々な取組みをしているのかなとも思います。今後とも何卒よろしくお願いいたします。
>永岡さん、いつも大変お世話になっております。コメントをいただきまして、ありがとうございます。値上がりしたときは、大きく上がったなと思いましたが、1カ月5,500円であの内容(全部が全部真実ではないにせよ)、配達の手間暇を考えると、高いとはいえないかもと思いました。今後とも何卒よろしくお願いいたします。
>柴田さん、コメントありがとうございます。先般どなたかも富山の新聞配達中止のことを言われていました。従来のインフラが維持できない場合どうしたらいいのか、課題の構造としては中小企業診断士の知見等も役立てることができるかもしれないですね。今後とも何卒よろしくお願いいたします。
>太田さん、20日の新規輸出1万社支援プログラム説明会でお会いできて、嬉しかったです。コメントもありがとうございます。今後とも何卒よろしくお願いいたします。
今回は、古新聞から新たな発見が得られたとの話ですが、それだけ診断士としての感度が高まっているという事では、と読みました。これから1年間宜しくお願いします。
→もっと減っているのかと思いましたが、やはり紙で目の前に存在する強みですね。
私は新聞は久しく取っていないのですが、紙で目の前にあると読んじゃいます、実家に帰ったときとか。
新聞は読む量としてちょうどいいと感じます。Webだと長すぎたり短かったり、いつでも読めるのでまた今度、になったり(結局読まない)・・・
先日毎日新聞が富山県での配達を中止した、との報道もありました。全国紙にとっては、配達インフラの維持も大きな課題になりそうです。
>中野でございます。早速コメントありがとうございます。今後とも何卒よろしくお願いいたします。