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他責のすすめ

2024-09-30 12:00:00 | 24期のブログリレー

みなさん、こんにちは。事務局メンバー柴田(23期)です。

皆さん、「人のせい(他責)にしてはいけない」と、親や先生から教わりませんでしたか。

他責ばかりだと、良好な人間関係は築けませんので、正しい教えだと思います。

但し、他責を推奨される場があります。それは労働安全の世界です。

 

誰かが何か事故を起こしてしまった際に、当人が「自分の不注意でした。ごめんなさい。以後気をつけます。」これだけでは、組織としての再発防止策が検討できません。

このため、事故を起こした人へのヒアリングでは、積極的に「人のせいにしてもらう」ことを推奨します。

具体例を挙げてご説明しましょう。

「ルールで着用することになっていた手袋をせずに作業して、手を切ってしまった」という事故が発生したとします。

怪我をした人には、思いっきり「自分は悪くない」という理由を挙げてもらいます。

例えば、

  • 手袋をつけろというルールがあると誰も教えてくれなかった
  • 手袋を取りに行くのが面倒くさかった
  • 手袋をつけると作業性が悪くなる

このように言い訳をしてもらうと、①教育研修、②手袋の置き場所、③手袋の材質、など、見直すべきポイント、再発防止策の方向性が広がります。

この考え方、他の分野にも応用が利きそうです。

皆さまも何かトラブルにあった際には、時には、人のせいにしてみてください。

何か有効な再発防止策のヒントが見つかるかもしれませんよ。

お読みいただき、ありがとうございました。

柴田純一

コメント (7)    この記事についてブログを書く
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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (曽我 剛)
2024-09-30 12:40:56
なるほど、思いっきり他責にして、対策を考えると、良い案が出てきやすいですね。この考え方は他にも使えそうです。有益なお話ありがとうございました。
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Unknown (須藤佳代)
2024-09-30 18:58:18
他責にしてみると良いパターンは初めて知りました! 納得です。まさに家の中でも「取りに行くのは面倒」は「配置を変える」ことで防げます…!
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Unknown (山口賢哉)
2024-09-30 21:20:06
労働災害の防止は、どの会社も徹底的に取り組んでいますね。私のいた工場では、仮にトラブルやヒヤリハットがあった場合は、なぜなぜ分析で真因を追求し、対策を図り、再発防止と未然防止の効果確認まで徹底的に行うことになっていました。今思うと、この真因追求の際は、他責の考え方も含まれていたなと改めて思いました
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Unknown (永岡伸一)
2024-09-30 21:39:23
責任の所在といって、誰が悪いかということを問題にしがちです。他責を追求して、問題の原因を特定するやり方は眼にウロコでした。
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Unknown (今村信哉)
2024-09-30 22:34:08
おぉ、このアプローチは初めて知りました。まさに視点を変える効果的な質問ですね。うまく使えば、労働安全以外にもたしかに転用できそうですね。
部下がミスしたとき「部下が100%他責だったら、なんて言ってくるか」と頭の中で考えるだけでもいつもと違う再発防止策が浮かんできそうです。
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Unknown (森谷進吉)
2024-10-01 07:29:12
物事を考えるときに視点を変えてみることが大切だと思いました。仕事で明らかに他責のトラブルが発生した場合でも、自分で何か出来ることは無かったかを考えるようにしています。
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Unknown ()
2024-10-05 15:44:02
確かに他責にしないと、「以後気を付けます」で終わってしまいますね。目からウロコです。
この視点、うまく活用すれば継続的な改善につなげていけそうです。ヒント、ありがとうございます!
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