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東京都中小企業診断士協会中央支部認定!「稼げる ! プロコン育成塾」ブログ

東京都中小企業診断士協会中央支部認定マスターコース「稼げる!プロコン育成塾」のブログ。経営・ビジネスに役立つ情報を発信

ウェルビーイング経営

2021-07-10 12:00:00 | 20期生のブログリレー

20期生の皆さん、1年間お疲れさまでした!

事務局の宇野毅です。私は19期生ですので、今期初めて事務局に参加させていただきました。20期はコロナ禍の影響でさまざまな制約がありましたが、皆さん、とても精力的に活動されていたと思います。特に、皆さんの、アウトプットに対する姿勢には勉強させていただきました。今後、私自身、より意識していきたいと感じています。

さて、今日のテーマですが、「ウェルビーイング(Well-Being)経営」という言葉をご存じでしょうか?日経新聞朝刊の連載<Newストーリー>(5月26日~29日)によると、近年、幸福やウェルビーイングを経営理念やビジョンに掲げる企業が増えているそうです。

2020年11月、トヨタ自動車の中間決算説明会で豊田章男社長は、「私たちの使命は世界中の人たちが幸せになるモノやサービスを提供すること、幸せを量産することである。」と宣言しました。また、同じ2020年11月に、積水ハウスの仲井嘉浩社長は、「お客様に幸せを提供するなら、まずは従業員が幸せにならないといけない。」と話し、グループの従業員2万7千人に「幸せ度調査」を実施しました。従業員が幸せに働くことがイノベーションを生み、企業収益につながっていく、そしてその結果、従業員の生活や待遇の向上につながる好循環を生んでいく、と仲井社長は言います。

日立製作所のグループ会社では、ハピネスをテクノロジーで「見える化」しています。うなづきや相づちなど、人が幸せや不幸せを感じたときの特徴的な動きを検知・計測する仕組みを考案し、ビックデータを解析することでパターンを見つけ出しました。これからは、社員の幸せの計測と可視化が当たり前の社会になるかもしれません。

実際、従業員の幸せを追求することが経営数値の改善にもつながっています。三菱鉛筆の販売子会社では、「みんなで幸せになるのが会社の目的であり、売り上げや利益は手段である」と経営トップが言い続けることで、4年連続増収増益、離職率はそれまでの20%から1%以下になりました。

2025年までに日本の上場企業の50%が従業員幸福度の向上をESG(環境・社会・企業統治)開示情報に含むようになる、と予測する専門家もいるようです。

これらは、「人を大切にする経営学会」で坂本光司会長が提唱されてきた「五方良し」の考え方(会社経営とは5人に対する使命と責任を果たすための活動である。5人とは、①社員ととの家族、②仕入企業とその家族、③顧客、④地域社会・地域住民、⑤株主であり、その順序も重要である。)と相通じるものです。

これからの新しい経営スタイルである「人を大切にする経営/ウェルビーイング経営」を継続的に実践していくためには、経営者の強い関わりや覚悟がとても重要です。今後、われわれ診断士には、その実現に向けた強力なサポーター/推進者としての役割が求められていくに違いありません。

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1年間の稼プロ講義を振り返って

2021-07-09 12:00:00 | 20期生のブログリレー

みなさん、こんにちは! 稼プロ20期生の大野徹司です。

 

いよいよ、今回が最後のブログ投稿となりました。

1年間、稼プロをとおして、知ったこと、気づいたことを書かせていただきます。

 

1.「三意を持て」の実践

 三意とは、誠意、熱意、創意です。初めて、この言葉を聞いたとき、「随分と心の持ちようを大切にするのだな」と驚きましたが、これこそ歴代の稼プロメンバーをつないでいる姿勢なのだとわかりました。講師のみなさん、事務局のみなさんは、いつも入念な準備で塾生の講義にあたってくださいました。講義は熱量が高く、課題は取り組みやすいように工夫され、提出物には細やかなフォロー、と三意の実践をみることができました。

 

2.診る、書く、話す、聴く、を網羅

 取り組む仕事によって、4つのスキルのいずれかを使うものと勘違いをしていました。実際には、全てのスキルを一貫して使うため、どのスキルもおろそかにはできません。できないと思っていたスキルは、本当にできませんでしたし、できると思っていたスキルも、かなりできませんでした。散々な結果ではありましたが、ある意味、今の自分の力を確認できる場でした。私は、書くことを最も苦手としていますが、何を伝えたいのか、どのような構成で書くべきか、を先に考えるようになっただけでも進歩かもしれません。稼プロでは、4つのスキルを学ぶだけでなく、実践できるカリキュラムがあり、本当に勉強になりました。

 

3.ロールモデルで、プロコンを知り、勇気をもらう

 ロールモデルは、プロコンサルタントの方々が、どのように独立して、プロコンとして活動しているかを赤裸々!に語ってくれるものです。毎回、本音が聞けることが楽しみでした。「独立するしかなかった」「楽しそうだし、いきおいで独立した」という話を聞けば、自分も独立したい! という気分になりましたし、「積極的に仕事に取り組めば、なんとかなった」とお聞きすれば、勇気が湧きました。

 

 初回講義で教えてもらったキャリアアンカーと自己分析は、いまだに自分を悩ませています。誰かの役に立ちたい、自分のために能力を上げたい、頑張りたい、楽をしたい、さまざまな考えが交錯しており、いまだになりたい自分が確立しません。これについても、悩みながらも、前に進んでいきます。

 

 この1年間、鴨志田塾長をはじめ、講師の方々、事務局の方々、諸先輩の方々にお世話になり大変感謝しております。このような自分にも、情熱的に教えていただき、ありがとうございました。長い診断士生活が続きますので、誰かのお役にたてるように、自分のペースでインプットとアウトプットを続けていきたいと思います。

 

                                         以上

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20期の最後に

2021-07-08 13:00:00 | 20期生のブログリレー

皆さん、こんにちは。

稼プロ!事務局スタッフの中津井徹です。

 

20期生の皆さま、最終講義、お疲れさまでした。あとは、小論文集を完成させて、卒塾式を迎えるだけになりましたね。20期はコロナの影響を大きく受けました。後半戦では特にリアルでの講義や懇親会がなかなか出来ず、講義の入れ替えや日程変更などもあり大変だったと思いますが、最終講義での決意表明や最後のブログ投稿から、皆さま一人ひとりが多くの学びやヒントを得て、今後の診断士活動の方向性を決められたのが伝わってきました。大きな一歩を踏み出すことを宣言される方もあり、私も大いに刺激を受けました(このままではいけない、という方が正確ですね)。稼プロ!18期に始まり、経コン塾4期、事業承継支援専門家養成講座5期、と3年間マスターコースに通い続けましたが、なかなかアウトプットにつなげられずにいます。今年は、稼プロ!事務局を続けさせていただき、研究会にも初めて所属することにしましたが、新たなマスターコースには手を出さず、アウトプットにつなげるにはどうしたらいいか考えて行動していきたいと思います。

 

卒塾後も同期の縁は大切にしましょう。講義がある間は皆で顔を合わせるのは当たり前に感じられますが、卒塾すると同期が一堂に会する機会を設けるのはなかなか難しいです。私が属する18期でも卒塾後に同期会はまだ1回しか開催できていません。先日の最終講義で久しぶりに顔を合わせた(次回幹事の)同期にZoomのチャットで「コロナが落ち着いたら〇〇さんの地元の〇〇〇で集まって同期会やろうよ!」とお願いしてしまったぐらいです。定期的に集まって近況を語り合って互いに刺激を受け、そこから一緒に何か活動が始まったらいいですよね!

 

最後に、私もいよいよコロナワクチンを接種します。住んでいる世田谷区からの接種券はまだ届きませんが、会社で接種できることになりました。1回目はこのブログをアップする7/8(木)、2回目は8/16(月)の予定です。副反応は心配ですし、変異型に対するワクチンの効力に関するニュースも目にしていますが、通常の生活へ戻る道は、出来るだけ多くの人がワクチンを接種することしかないようですので、皆さんも受ける機会を得たなら接種しましょう。

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Leave no one behind

2021-07-07 00:00:00 | 20期生のブログリレー

こんにちは。20期生の安納です。
7月7日、七夕です。願い事はただひとつ、このコロナ禍が治まってくれることです。来年の七夕には、マスクを外して大量の願い事短冊を盛大に掲げたいものです。

さてこの度は、当ブログでも頻出の話題でございます、SDGsについて触れたいと思います。

2015年、国連サミットにおいて全会一致で採択された17の持続可能な開発目標がSDGsです。この目標策定にあたり、「leave no one behind(以下LNOBとします、アジェンダ冒頭では、we pledge that no one will be left behind とあります)」の誓いが添えられています。「(地球上の)誰一人取り残さない」という意味です。

この文言を見るにつけ、思い出す映画作品があるのです。one を man に変えて検索してみてください。とある映画ポスターがかかってきます。リドリー・スコット監督の『ブラックホークダウン』です。少し前は、LNOBで検索した場合にも、もしかして Leave no man~、とゆらぎの候補として出てきていたような気がします。

この作品は、1993年、内戦が深刻化し飢餓リスクの高まったソマリアにおいて、首都周辺勢力の幹部捕縛を目的とした、米軍と国連軍の作戦を描いたものです。当初30分で終わる予定だった戦いが、2機のヘリコプター(ブラックホーク)墜落により膠着し、撤退までに15時間の時間と多くの犠牲を強いる結果となりました。

対戦車兵器による航空戦力撃墜という民兵側戦術面の意外性はありながらも、作戦の長期化は、墜落現場に取り残されたパイロットを救出しようとする戦略目標の変更に起因します。そして、この救出を試みる精神的支柱となったのが、誰も戦場に残さない(必ず連れ帰る) leave no man behind(以下LNOBで統合します) の信念でした。映画ポスターのデザインのひとつに、この言葉が刻まれているのものが見つかると思います。

そもそも米国の軍隊において、LNOBの概念は広く浸透した考えであるようです。ひとたび検索エンジンを回しかけてみると、多くの軍事分野の記事を目にすると思います。同胞を戦地に残すまい、という信念は、特に不時着や墜落で敵地に残された兵士を捜索し救出する、戦闘捜索救難(CSAR)において重んじられております。

こうした語義を鑑みますと、海外、とくに米国においては、LNOBの認識に少なからず軍事的色彩を帯びているのではないか、と思うのです。置いていかない、というより、助けに行く、のニュアンスが強く、取り残されそうな人に対し、火中の栗を拾わんばかりの、より積極的にアプローチしていく姿勢が浮かび上がってきます。

また、取り残されている状況を正視する覚悟と、見逃してきたことに対する反省を促す信条(Creedとして表現する記事もありました)を持つことが求められます。生中な意思で掲げることが憚られる目標なのかもしれません。

関連記事を見返してみると、combat や transform といった、語気の強い表現も見受けられ、図らずも戦闘的な性質を裏付けているようにも感じられます。

果たして自分はLNOBを掲げられるのだろうか。SDGsを学びつつ、この辺の覚悟も考えて参りたいと感じた次第です。

▼参考 UNSDG | Leave No One Behind(国連開発グループの記事です)
https://unsdg.un.org/2030-agenda/universal-values/leave-no-one-behind


さて、ブログリレー参加も今回で最後になりました。講師の皆様はじめ、鴨志田塾長、事務局の皆様、たくさんの学びをいただき、誠にありがとうございました。一年間本当にお世話になりました。

この一年間で残ったのは「覚悟」の一言です。講師の皆様の姿勢や塾長と事務局の皆様の粘り強さから、言葉にすると覚悟となりますが、何らかの「士」たらしめるもの、を伝えていただいたものと感じております。SDGsにもこれが見え隠れしているように思い、ブログリレー最後のテーマと致しました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
甚だ拙い文章にお付き合いいただき、重ねて御礼申し上げます。

それでは、皆様、ごきげんよう。
中小企業診断士 安納一貴 でした(^_^)/~

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得たものと決意表明

2021-07-06 11:59:00 | 20期生のブログリレー

20期生の山崎です。

今日が20期生として最後のブログとなりました。最後の塾生でもいいと思い手を挙げたのが1年前。本当にあっという間でした。

 

私はもともと、自己研鑽のために中小企業診断士の資格を取得しており、独立する気はありませんでした。しかし、数々の仲間たちに刺激され、自分も「プロコン」という存在がどういった人たちなのか知りたいと思い、この稼プロに参加しました。その選択は正解でした。

 

知ったのは、プロの心構えと活動の実際です。プロコンサルタントに最も必要なものは、特定のスキルや技能よりも、社会人としての信頼と人間性であることを知りました。インターネット全盛の時代、技能を教えるだけでは、限界が来る。稼プロでは3意(誠意、熱意、創意、+謝意)という言葉を1年間で何度も耳にし、学ぶことになりますが、まさにこれこそが、信頼されるために必要な要素そのものなのだと思います。この心構えは、企業内か独立かに関わらず、通じるものでした。

 

逆にいえば、「抜きんでるほど特化した専門知識が無くても、独立できる」ということにもなります。実際、稼プロ!の先輩方には、昨日まで会社員をやっていたが決意して独立・成功された方が数多くいらっしゃいました。これは、自分の働き方を考えるうえで、重要な事実でした。

 

そのほか、自分が得た大きなものは、3つあります。

 

1つ目はキャリアビジョンです。中小企業診断士という資格を取得したものの、活かし方がわからず休止する人が相当数います。今後、自分はどう働き、この資格をどう活かすのかという視点が、診断士には欠かせません。入塾前の私は、それをかけらも持っていませんでした。卒塾する私は、ほんの僅かながら、片鱗を手にしています。会社員をやっていると、普段はほとんど意識しないことです。強制的にタイミングを作って学ぶことができたのは、非常に良かったと思います。

 

2つ目は自分の強みです。私が稼プロに入って初めて書いたブログのタイトルは「私に強みはありません」でした。ここでいう強みは不特定多数の100人を集めた時に、上位3位以内に入る要素を指します。そんなものあるわけないと思っていました。しかし卒塾する今、多少ながら、自分に強みらしきものを見出しています。それは①筆力、②ファシリテーション(情報の整理・集約、ゴール設定と導き)、③プレゼン能力(かみ砕いて分かりやすく伝える力)です。これらの強みのうち②③は、いずれも私の本業では、芽だって行使する機会がありませんでした。そのため、自分にそういった能力が多少備わっていることに、気付く機会がありませんでした。稼プロ!に参加して初めて、自身の強みに触れることができたわけです。井の中の蛙なだけかもしれませんが、候補となる要素を見つけられただけでもありがたいです。

 

3つ目は人的ネットワークです。この1年間、苦楽をともにした20期生同期は、宝です。同じ資格・似た意志を持ち、ちょっとした相談や悩み事を雑談のように質問できるコミュニティは、本当に得難い存在だと思います。また、20年間蓄積されたタテのネットワークに参加できるのも、大きいです。

 

以下は、私の決意表明です。

①執筆 0年以内に対価性のある記事を100本以上書く

②インクルーシブ ユニバーサルマナー検定1級取得、発達障がい児や不登校児の居場所を提供するNPO法人等を支援する

③キャリアマイニング 本業勤め先でのキャリアビジョンに関する社内研修実施

 

2020年8月登録の私は、間もなく、診断士生活2年目を迎えます。1年目と同じくらい歩き方に悩みますが、上記の稼プロを通じて得た要素群と決意表明は、私自身の道しるべになるに違いありません。

 

1年間、お付き合いいただきありがとうございました。

この場を借りて、鴨志田塾長、並びに運営スタッフの皆様、講師の先生や同期の方々に、深く感謝を申し上げます。

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