ウィーンで学ぶ

---ウィーン医科大学心臓胸部外科
留学日記とその後...---

地中海クルーズ 4

2007年05月17日 | 旅行
クルーズ9日目はイタリアの島、シチリア島のパレルモに寄港。

「地球の歩き方」などでパレルモを研究したが、それほど中心部の観光名所には興味がなかったので、バスでモンレアーレへ直行してみた。そこには黄金のモザイクで有名な聖堂があるからだ。



今回もクルーズ船内のoptional tour には申し込まなかったので、公共交通機関を利用して個人で観光した。ウィーンとは異なり英語は通じないことが多いが、行き先を言えば地元の人は皆親切に教えてくれたことは、本当に嬉しい。

日本でシチリア風パスタとかよく聞くが、何が特徴なのかは知らなかった。モンレアーレの丘で、バス停近くの崖に面したレストランで昼食を取った。迷わず地元料理のシチリア風パスタを注文。太めのパスタにオリーブオイルの効いた特性ソースが本当のシチリア風パスタだった。山の上から海を見ながらの 味も雰囲気も格別だ。



パレルモの街はかなり大きな都市で中心部には色々な見所がある。しかし、歩いてみても個人的にはそれほど興味はわかなかった。それにしても、繰り返すがイタリア人は本当に親切!子どもにもとても優しく、物価も高くなく、良いところだと思う。
船に戻ると今夜は最後のフォーマルdayだ。

騒ぐ息子にスーツを着せ、ディナー会場へ。


途中の廊下でご婦人とすれ違うたびに “Oh my god!” “how sweet!” “very beautiful!”とお褒めの言葉が絶えない。 アメリカ人はヨーロッパ人同様子ども好きだ。かつ人を褒めるのが上手い。

特に今回の船は子どもが少ない。5月に2週間も休みをとる働き盛りの人はそういないだろう。従って乗客は引退したややご高齢のご夫婦が最も多い。そのためヨチヨチ歩く1歳(まもなく2歳だが)の彼は人目を引く。ピンストライプのスーツを着て、エンジのネクタイをし、まるで雑誌に登場するかのような格好だから、人気者になってしまう。

彼も結構気に入ってきたらしい。船にも慣れてきたこともあり、笑顔で応対することもあるから、参ってしまう。部屋ではオムツを替える毎に大騒ぎをして大変なのに。


プロにも写真を撮ってもらった。船には数人の専属写真家がいて、いつでも撮ってくれる。気に入れば一枚10から20ドルで買える。


10日目、とうとう最終日だ。

チップの両替や荷物の整理などで結構時間を使う。下船するのが寂しく感じる。振り替えてみると、乗客が1000人くらいいるのに日本人には出会わなかった。この船には56カ国から参加しているが、日本人は我々だけだったのだろう。7割程度はUSAから、次はカナダから、インドからも参加者が多い。それ以外の国はマイナーだ。

客室担当のクルーの二人もインド人だった。クセのある英語だが、結構理解できる。話してみるとインドでは地方によって言語が違うため、インド人同士でも英語で会話することも珍しくないと。日本人は何年学校で勉強しても到底かなわないわけだ。

毎日のDinnerでとなりの席のアメリカ人の年配のご夫妻から声をかけられた。坊主が騒いでいるのでなにか注意をされるのかと思いきや、なんとお褒めの言葉だった。
Nativeの英語は自分には早くて聞き取れないが、どうやら「子どもを連れて大変なのに君たちはよくがんばっているね」と言っているようだ。名刺も頂いた。カルフォルニアで音楽や映像などのスタジオを経営しているようだ。こちらの職業も伝えると、彼は心臓手術を受けたこともあり、あっという間に打ち解けた気分になった。もう少し自分の英語は達者ならばとまた思うが。何はともあれ、多くの人の会話の機会があるのは楽しいと思う。


11日目、バルセロナで下船。



決められた時間で順序よく降りる。良くできたシステムだ。 今回のミレニアムクルーズを振り返ってみると、ニースの海岸、ギリシャの島々とその美しいビーチ、トルコの暑さ、そして毎日目前に広がる広大な海と空が印象に残る。

地図で見る地中海はそれほど大きくないが、実際は広い。 11階の高さがある船だが、その屋上から見ても、見渡す限り海だ。360度、上も下も海と空以外は何も見えない! 船は10万トンと巨大だが、それがちっぽけに感じる。景色だけだはない。船では多くの出会いがある。同じく空間を何日も、食事も何日も共にするのだから。それが最も貴重だと思った。
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