ウィーンで学ぶ

---ウィーン医科大学心臓胸部外科
留学日記とその後...---

クラシックにケバブ

2006年12月08日 | ウィーン
ウィーンの街角にはケバブ店が軒を並べている。日本では中東料理に興味がなく、全く食べたことがなかったのに、ここで目覚めてしまった。これがたまらなく美味しいのだ。

ケバブ料理の本場として知られているトルコで、もっとも典型的な調理法は、四角形に切った肉を串に刺して焼いたものである串焼きのケバブらしいが、ウィーンでは屑肉を固まりにし、回転させながら焼いたものを削ぎ切りした「ドネルケバブ Döner Kabap」がほとんどのようだ。




ドネルケバブは垂直の串にスライスした肉を上から刺していって積層し、水平に回転させながらそれを囲んだ電熱器の熱で外側から焼き、焼けた部分から順次肉を削ぎ落としたもので、それをサンドイッチ風にしたり、クレープのような薄い生地にキャベツやトマトと一緒にロールしたりして食べる。これをドイツ語では「ドゥレム」というがこれに魅了されてしまった。

スパイスの効いたチリソースにたっぷりのヨーグルトドレッシングをトッピングしてくれる店が多いようである。このソースが旨い。価格は2.8から3ユーロだ。ファーストフードには違いないが、ケバブを食べて以来マクドナルドなどには間違っても行けない。

フランスでも、特にパリではケバブ店が多かった。ホテルの近くでも数分歩くと3件あったし、屋台もある。何件かチェックしたが、「ドゥレム」はなかった。串刺しかサンドイッチにしたものが主流のようだ。それを注文してみるとなんと、頼んでもいないフレンチポテトをどっさりつけてくれる。他の店でもそうだった。価格は4から5ユーロ、ボリュームはウィーンより多いが、味はうーんって感じだった。同じEUでも国によって好みが違うのか。

話はウィーンに戻って、ケバブ店は至る所にある。特に駅前には3.4件のケバブ店が所狭しと並んでいることもある。そこで注意深く観察!作り手によっては差があることに気づく。たとえば日本でも、単純な材料の寿司でさえ、板前さんによって違うでしょう?そんな感じで常にまな板の上をきれい整頓し、掃除の行き届いた店内でリズムよく仕事している所は旨いのではないかと思い、トラム待ちしているときなどに観察している。





通勤途中のU6のThaliastrasseにも、Josefstadter strasseにもそれぞれ3、4件あるが、たぶんある店ではすでに顔を覚えられてしまった。通りがかると声をかけられる。また新たな店も開拓したい。
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