やはりこの記事はこちらに投稿しておくのが妥当である、と判断しましたのでこちらに移します。
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・相対性理論におけるパラドックス: https://www.oit.ac.jp/is/shinkai/nishinomiya/202112nishinomiya_print.pdf :について
上記記事中に興味深い記述がありましたので、以下、参照しておきます。
6ページ図3では相対速度0.5Cで地球から遠ざかるロケットと地球との間での交信について説明されています。
それによれば双方ともに1秒間隔で相手に信号を送り、相手はそれを受信する。
そうするといずれも相手からの信号を受け取る間隔が1秒をこえる、と説明されています。
この図3の計算、少し怪しい所があるのですが、「いずれも相手からの信号を受け取る間隔が1秒をこえる」という所は間違いなさそうです。
従って地球の住民もロケットの乗組員も「相手の時計が遅れている」と認識し、そのように主張する。
そうであればこれが相対論の従来解釈である「時間の遅れはお互い様」の理由、説明になっている、とこの著者は主張するのです。
さて、次に7Pの図4になりますとロケットの速度は0.8Cにアップします。
そうして今度はロケットは途中で反転して地球に戻ります。
その場合、旅行の前半部分では前の説明にあったように「相手の時間が遅れて見えるのはお互い様」になっているのですが後半部分では今度は「相手の時間が早く進む様に見えるのはお互い様」になってしまっています。
しかしながらこの部分についてはこの著者は言及することなく「こうして合計でロケットの方が経過時間の合計が地球よりも少なくなる」とまとめています。
さてそれで、相対論の従来解釈の主張では「相手の時間が遅れて見えるのはお互い様」とは言いますが「相手の時間が早く進む様に見えるのはお互い様」とは決して言わないのであります。
つまりは旅の前半部分のみの状況を取り上げて「これが時間の遅れがお互い様と主張することになる理由だ」という説明では100点満点ではなく50点、不合格という事になります。
ちなみにこの旅行の全行程で「時間の遅れがお互い様」が成立していたら、地球に戻った時にロケットに積まれていた原子時計は地球に残されたもう一体の原子時計に対して「遅れたらいいのか進んだらいいのか?」と迷う事になります。
追伸:図4では地球の右側にロケットが飛んでいますが、、、。
その時同時に左側にロケットを飛ばしたらどうなりますか?
そうしてロケット時間で9年後に右側のロケットと同様に方向を反転させて地球に帰還させる。
その時にこのロケットに積まれた原子時計は右側に飛んだロケットの原子時計と同様に9年経過、という時刻を示しているはずです。
しかしながら特殊相対論が主張する所によれば行きと帰りの慣性飛行中はこの2つのロケットはお互いに「相手の時間が遅れている」と主張する事になります。
そうして又、ロケットが反転運動する際の加速度運動中の時間の遅れは一般相対論でしか計算できない、としても、それによって発生する時間の遅れ効果は右側と左側で同じであるはずです。
なぜならば方向転換時の右側ロケットの挙動と左側ロケットの挙動は全く同じであるからです。(同じになる様にあらかじめ決められた操作手順によって乗組員がロケットを操作します。)
さてそうなりますとまさに「時間の遅れはお互い様状況がこれで作り出された」という事になります。
しかしながら旅行が終わった後で右側飛行の原子時計と左側飛行の原子時計の針は同じ位置をしめしていました。
さてそうなると「お前の方が時間が遅れている」とお互いに主張しあったロケットの乗組員の主張はどこに行ったのでしょうか?
それぞれのロケットの乗組員は何を勘違いしていたのでしょうか??
特殊相対論の主張は間違っているのでしょうか???