カラカネニュース

NPO法人カラカネイトトンボを守る会の行事を紹介しています。

☆ユキムシ

2015年11月06日 | 気になる自然

 秋も深まり、風もどんどん冷たくなってきました。そんな中、北海道の冬の風物詩ともいわれるユキムシが飛び始めています。

ユキムシの正式な名称は「トドノネオオワタムシ」(他にもいます)。アブラムシ科に分類。名前は6月の下旬~冬前までトドマツの根で生活をし、体が綿のような蠟(ロウ)状の物質で覆われていることに由来します。

秋が深まる今の時期はそれまで生活していたトドマツからヤチダモという木に引っ越しをしている姿です。トドマツの根っこで単為生殖を繰り返しメスのみを産み続けていたユキムシは、秋にヤチダモの木でオスとメスの個体を産みます。そして生まれたオスとメスは口が無いため、飲まず食わずで交尾をし、一つの卵を作るのです。その卵がヤチダモの木で越冬し、来年の春を待つのです。なんだかドラマがありますね。(ちなみに害虫です。)

この記事を書く私は、今年青森から北海道に来て、初めてユキムシの存在を知りました。道民にとっては見慣れた光景かもしれませんが初めて見た私は「初雪を知らせる虫なんて素敵だ!」と感動しました。(害虫です。)

 


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