カラカネニュース

NPO法人カラカネイトトンボを守る会の行事を紹介しています。

★2018年度4~9月イベント③

2018年10月16日 | 行事

秋もめっきり深まってまいりました。朝夕、肌寒い日が多くなってきましたね。

イベント・行事の振り返りの3回目は、7月下旬から8月上旬までのイベントについて報告します。

 

★ホタルの光観察会(7月21日)

本会が企画するイベントの中で唯一、夜に開催する「ホタルの光観察会」。今年は約40名の方々が茨戸川緑地に集まりました。

まず今回のイベントでは、ホタルの一生や光る仕組みを学びました。スライドショーや簡単な実験を用いた説明はとても分かりやすく、参加者の皆さんもよりホタルについて興味を持ってもらえたと思います。 

その後、5月に幼虫を放流した茨戸川緑地内の水路に行きホタルを探しましたが、あいにくの悪天候でホタルの成虫を見つけることはできませんでした。その代わり、緑地内のホタルハウスで飼育していたホタルの成虫を観察しました。来年は野外でホタルが飛んでいる様子を見たいですね。

 

 

★自然体験教室in余市川(7月28日)

絶好のカヌー日和の中、札幌の中学生・高校生や福島県から来た子供たちなど総勢65名でイベントが行われました。

川の中州では、生き物採集を行いました。シマウキゴリやモクズガニ、ヘビトンボの幼虫など、きれいな河川に生息する生き物がたくさん見られました。

その後、川に浮かびながらの川流れや水鉄砲での水の掛け合いなど、余市川の自然を満喫しました。

 

 

 

★田んぼde生き物探し隊(7月29日)

今年で3年目となるこのイベントに、地元の小学生など14名の方々にご参加いただきました。

5月に田植えを行った柳沢さんの田んぼをお借りし、水抜き前の田んぼで生き物採集を行いました。フナやアマガエル、ヤゴやガムシなどの水生昆虫が採集できました。茨戸川などの河川とは異なる、田んぼの生態系を知ることができました。

  

 

★昆虫採集教室(8月5日)

夏休み中の子供たちを中心に、計27名でトンボの採集&標本作りを実施しました。

まずは1時間程度、あいの里公園でトンボ採集をしました。今年はシオカラトンボが多く、参加者の皆さんもたくさん捕まえていました。高校生や大人の皆さんは、大きいヤンマを捕まえようと必死に網を振っていました。

昼食後は標本作りをしました。小型のイトトンボは薬品処理後、形を整えてから厚紙に貼り付けました。トンボ科やヤンマ科の中~大型のトンボは、腹部に藁を通して壊れないようにしてから薬品に浸けました。その後、捕まえたトンボの種類と個体数を集計して、トンボ相の変化やあいの里公園の環境について考察しました。

来年以降も昆虫採集教室を継続する予定ですので、ぜひ来年もご参加ください。採集できるトンボの変化を調べるのも面白いですよ。

 

 

 

各イベントにご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

イベントの詳細はFacebookをぜひご覧ください。次回は8月中旬から9月までのイベントについて報告します。


★2018年度4~9月イベント②

2018年10月03日 | 行事

10月に入り、2018年も残り3ヶ月となってしまいました。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

4月から9月までのイベント・行事の振り返りの2回目です。今回は、6月から7月上旬までのイベントについて報告します。

 

★自然観察ウォーク2018(6月10日)

悪天候により日程が延期となったイベントでしたが、当日は46名もの幅広い年齢層の方々が集まりました。

日程変更前に予定していた、エゾエンゴサクやオオバナノエンレイソウなどの春の花は見られませんでしたが、あいの里公園に生息する鳥や魚などを観察することができました。また、今回のコースには約8種類のマツの木があり、参加した子供たちは色々な形の松ぼっくりを拾い集めていました。

本会事務局による、あいの里公園の生き物の紹介やあいの里公園の環境・役割の解説を、参加者の皆さんは熱心に聞いてくださいました。ウォーク後には、みんなでお昼ご飯を食べ、和やかにイベントが終了しました。

 

 

★とんぼの学校整備(6月17日)

少し肌寒い中、総勢94名の方々にご参加いただきました。

今回のイベントでは、まず、昨年種をまいて育てた湿原植物の苗をポットに移す作業が行われました。この苗は秋まで育て、湿原に植え戻す予定です。他に、とんぼの学校・かえるの学校での草刈りやとんぼの学校内の池の水生植物の除去作業などが行われました。

中学生や高校生の皆さんには、茨戸川で水質・生き物調査やヨシの除去作業を行ってもらいました。茨戸川の生態系や環境について学ぶ良い機会になったと思います。作業後は、カヌーに乗ったり焼き肉を食べたり、充実したイベントとなりました。

 

 

 

★あいの里公園の植物移植(6月30日)

あいの里公園の駐車場拡張に伴い、拡張場所に生えていた林床植物の移植を、地域住民や工事業者の方々を含めた計20名で行いました。

マイヅルソウやキクザキイチゲなどの植物をスコップで掘り起こし、移植場所である東屋の隣の林に植える作業です。作業はスムーズに進み、軽トラック約1台分の植物を移植しました。移植先でも無事に育ってほしいですね。

 

 

★湿原観察会(7月8日)

絶好の観察日和の中、計40名の方々が参加してくださいました。毎年本会が観察会を行っている篠路福移湿原は、札幌市に唯一残るミズゴケ湿原です。そこには、カラカネイトトンボをはじめとした希少な動植物が生息しています。

今回の観察会では、ミズゴケやモウセンゴケといったミズゴケ湿原(高層湿原)特有の植物や、ノハナショウブやエゾノサワアザミといった湿地性の花などを見ることができました。また、本会のシンボルであるカラカネイトトンボもたくさん観察できました。

しかし、湿原の南側・西側は埋め立てが進み、ワタスゲやムジナスゲ群落の近くまで土砂が来ていました。本会の看板も、看板だけを残し周りが土砂で埋め立てられていました。このままでは、札幌市で唯一残る貴重な湿原生態系が無くなってしまいます。今後の篠路福移湿原の保全について、早急に考えなければなりません。

 

 

 

Facebookでもイベントの案内や報告に関する記事が掲載されているので、そちらもぜひご覧ください。