カラカネニュース

NPO法人カラカネイトトンボを守る会の行事を紹介しています。

★2018年度4~9月イベント②

2018年10月03日 | 行事

10月に入り、2018年も残り3ヶ月となってしまいました。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

4月から9月までのイベント・行事の振り返りの2回目です。今回は、6月から7月上旬までのイベントについて報告します。

 

★自然観察ウォーク2018(6月10日)

悪天候により日程が延期となったイベントでしたが、当日は46名もの幅広い年齢層の方々が集まりました。

日程変更前に予定していた、エゾエンゴサクやオオバナノエンレイソウなどの春の花は見られませんでしたが、あいの里公園に生息する鳥や魚などを観察することができました。また、今回のコースには約8種類のマツの木があり、参加した子供たちは色々な形の松ぼっくりを拾い集めていました。

本会事務局による、あいの里公園の生き物の紹介やあいの里公園の環境・役割の解説を、参加者の皆さんは熱心に聞いてくださいました。ウォーク後には、みんなでお昼ご飯を食べ、和やかにイベントが終了しました。

 

 

★とんぼの学校整備(6月17日)

少し肌寒い中、総勢94名の方々にご参加いただきました。

今回のイベントでは、まず、昨年種をまいて育てた湿原植物の苗をポットに移す作業が行われました。この苗は秋まで育て、湿原に植え戻す予定です。他に、とんぼの学校・かえるの学校での草刈りやとんぼの学校内の池の水生植物の除去作業などが行われました。

中学生や高校生の皆さんには、茨戸川で水質・生き物調査やヨシの除去作業を行ってもらいました。茨戸川の生態系や環境について学ぶ良い機会になったと思います。作業後は、カヌーに乗ったり焼き肉を食べたり、充実したイベントとなりました。

 

 

 

★あいの里公園の植物移植(6月30日)

あいの里公園の駐車場拡張に伴い、拡張場所に生えていた林床植物の移植を、地域住民や工事業者の方々を含めた計20名で行いました。

マイヅルソウやキクザキイチゲなどの植物をスコップで掘り起こし、移植場所である東屋の隣の林に植える作業です。作業はスムーズに進み、軽トラック約1台分の植物を移植しました。移植先でも無事に育ってほしいですね。

 

 

★湿原観察会(7月8日)

絶好の観察日和の中、計40名の方々が参加してくださいました。毎年本会が観察会を行っている篠路福移湿原は、札幌市に唯一残るミズゴケ湿原です。そこには、カラカネイトトンボをはじめとした希少な動植物が生息しています。

今回の観察会では、ミズゴケやモウセンゴケといったミズゴケ湿原(高層湿原)特有の植物や、ノハナショウブやエゾノサワアザミといった湿地性の花などを見ることができました。また、本会のシンボルであるカラカネイトトンボもたくさん観察できました。

しかし、湿原の南側・西側は埋め立てが進み、ワタスゲやムジナスゲ群落の近くまで土砂が来ていました。本会の看板も、看板だけを残し周りが土砂で埋め立てられていました。このままでは、札幌市で唯一残る貴重な湿原生態系が無くなってしまいます。今後の篠路福移湿原の保全について、早急に考えなければなりません。

 

 

 

Facebookでもイベントの案内や報告に関する記事が掲載されているので、そちらもぜひご覧ください。