花咲あさひ の 心神とともに。古神道と和の仕組の復活への道

感謝・反省・謙虚・奉仕・素直・勇気・結び・歓び・怒りあと1つの心柱は?
観世音菩薩は裸足で山を飛び出して行きました。

三峯神社の護持を思う。その4

2019年12月18日 18時10分03秒 | 祭祀と和の国

こんにちは。

三峯山を御神体とする三峯神社の護持について先日から1と2を書かせて頂いてきました。

以下の写真は,奥之宮を遥拝する遥拝所です。2枚目の御神体に奥之宮を御祀りしております。

それでは,続きのその4を書かせて頂きたいと思いますが,前々回のその2では,御神水の授与方法について予め御神水が入っている専用のペットボトルを参拝者が購入する方法ではなくて,三峯神社にて,たとえば京都の貴船神社さんと同じように空のペットボトルを参拝者が購入し,御神水を直接汲める方法を提案させて頂きました。

その理由は,①御神水とは流れている若しくは動いている御水であり,停留している御水は御神水ではないということを書かせて頂きました。ただし,御神水を汲んでからの時間差は多少ありますから2日以内に汲まれた御水であれば問題ないと私個人は感じています。自宅で御祀りしている神棚の御水も毎日か少なくても2日以内に交換すると言う習慣が古神道にはあることからです。私も出張などで3日以上,自宅を留守にする場合には御水の容器そのものを撤去しております。榊はそのままです。

次に,②神社護持の観点から申し上げますと,いろいろ思いつく事もありますが上記①でも書きました空のペットボトルを神社が用意する理由は(1)神社を運営する費用(収益)の確保と(2)統一規格にすることで汲み取り行列(渋滞)を避ける意味があります。この専用のペットボトルである統一規格がなければ,たとえば沢山のペットボトルを持参される参拝者や中にはポリタンクを持参する参拝者も出て来てしまいます。不特定多数の参拝者の方々に短時間で御神水を汲んで戴くには効率的です。

実際に,群馬県の榛名神社では,御神水を求める人々が殺到してしまい,今現在は御神水の持ち帰りは禁止されています。

又,(3)専用のペットボトルを神社から購入する数本を制限をするのも上記(2)をスムーズに運営していく為には有効的な手段とも考えます。(4)衛生面もとても大切な事項ですから,飲料水としての適合合格の有無を必ず立て看板や専用のペットボトルを販売する際にも口頭でも購入者へ告げることを忘れてはなりません。神社名は書きませんが,御神水を汲める場所の環境を整備していても,実際に飲料水としては適していない場合もとても多いのが現状です。つまり,持ち帰る参拝者自身で神社や寺院側に確認しなければならないのです。これでは意味がありませんので,参拝者が解る・理解できることが必要です。

確か,このブログで天河大弁才天社(通称:天河神社)の護持について書かせていただいた時にも述べましたが,神社や寺院の護持と云うものには3つの柱があって神社や寺院を支えています。その3つの柱とは,1.神社・寺院の本体(運営)の護持と2.礼拝堂などの護持と3.氏子,檀家,そして一般参拝者の「人」の護持です。この3つの護持の柱は共に支えあい,補い合っていますのでどれが先とかと言った優越性はありません。つまり,その時・その場で優先順位が変わって行きます。

今回,埼玉県秩父市三峰に太古の昔から祭祀が執り行われ,私たちの祖先が心の拠所として大切に御守りして来た古神道系の神社に参拝させて頂き感謝致します。美しい山々に囲まれ,御水にも恵まれ,山の麓で暮らしている人々の生活を支えてくれています。

三峯之神の神恩に感謝申し上げます。

神恩感謝に心音感謝

毎朝毎夕祖霊に感謝

花咲 あさひ 拝