中国ビジネスブログ「漢和塾の窓」

中国語や中国ビジネスに関連するテーマを、漢和塾の小川がつらつらと書き綴る・・・

久々のManhattan、久々のWall Street!

2011-10-29 19:51:21 | 国際
もう15年ぶりくらいになりますでしょうか?ニューヨークへやって来ました。中国語の研修会社の経営者である私が、なぜにニューヨーク?と訝しがる人も、たまにいらっしゃいますが、グローバル人材育成が叫ばれる中、グローバルとは何か?英語の必要性も含めて、やはり、現場を見ないことには説得力にもかけます。そもそも、研修会社の人間が、少なくともクライアントである赴任者の方々より、情報、感性のおいて先回りしないことには、メソッドや理論を振りかざすだけの先生(?)と、何も変わらなくなってしまいます。

中国には実際この3年、年間120~140日ほど過ごすようにしてきましたが、その中国で欧米人が意外に流暢な中国語を操る・・・アメリカの小学校で中国語の義務教育化が始まったと言う記事は6年ほど前に見ましたが、その実態調査と、彼らの中国語学習のアプローチ、さらには中国に対しての感覚を知ることも今回の目的です。この7月にインドネシア、シンガポールを訪ね、華僑の影響力をまざまざと見たわけですが、ここニューヨークの華人にも是非接触したいと思います。

10月末のニューヨークは、夜はかなり冷え込みますが、初日の天気は快晴!JFK空港からエアポートバス(15$)で市内に入りました。車窓から見える墓地の規模の大きさにあらためて「広さ」を実感しましたが、5番街もタイムズスクエアも15年前と同じように、洗練された活気に溢れていました。当たり前ですが、街には様々な顔をした人がいて、お洒落なニューヨーカーばかりがイメージされる映画の風景とは違い、白人・黒人だけではなく、ヒスパニック系、アジア系が混在。アメリカ人のパスポートの取得率の低さを指摘したことがありましたが、なるほど、この大陸には、世界中から大陸以外の人がやって来てできた国だ!と理解すれば納得しました。

変わらぬ風景の中で、ちょっとびっくりしたのは、先日も暴動にまで発展したWall街のデモの現場。テントが敷き詰められた一角には、1%と99%、つまり一部の金持ちと貧しい庶民を訴えるプラカードを持った若者が集結。その周りを多数の警官と、取材のマスコミが取り囲むと言う光景を見たことでした。私は彼らにインタビューをできるほと英語力がなく、ただ立ちすくんでいましたが、待ち行く人の中には、失業中の若い女の子の訴えに耳を傾ける人がいました。それでも多くの人は携帯で写真を撮ったり、いそいそと通り過ぎていくわけで、この小さな訴えは、広いアメリカの一部の金融詐欺師には届かないだろうな~と、その諦めに似た訴えを傍観していました。

自由の女神も無料のフェリーで見てきましたが、実質4日ほどの滞在、ニューヨークの街から世界を推測することで学ぶことが一つでもあればと思います。ただ、不安なことは、私のこの不自由な英語力。英語の公用語化を批判しておきながら何ですが、さてどこまで何が困るものか、これまた痛感することになりそうです。