中国ビジネスブログ「漢和塾の窓」

中国語や中国ビジネスに関連するテーマを、漢和塾の小川がつらつらと書き綴る・・・

日本?のメディアが垂れ流す・・・中国脅威論!

2011-10-02 19:03:55 | 政治
日曜日の朝、珍しく日本テレビの番組がついていて、休日出勤の支度をしながらチラ見をしていました。中国の衛星打ち上げのニュースに続いて、先日の地下鉄事故のニュースと批判が始まりました。ここまではいつものことですが、さらに続けて、大して中国も知らなさそうな元ニューヨーク支局長が、三菱重工業へのサイバーテロを、誰の仕業かわからないと前置きしつつも、中国を経由していることは間違いないと断定を促すような発言をし、さらに世界のセの字も知らないような半端なタレント司会者が、中国脅威論のコーナーを仕切っていました。

その次のコーナーには、イスラエル人の親日家の墨絵画家が登場、お涙頂戴的なコーナーが続き、アホらしくて視線を移した読売新聞には、TPP(環太平洋経済協定)加盟を加速せねばとの論調が踊ります…久々の日本、その整然さに紛れ込むように、バラエティーにしか見えない報道番組の方向性は、あきらかに日本のメディアを支配するアメリカの思惑に影響されています。

中国と日本が仲良くなってはいけない!これはアメリカの常識です。うちの妻は、新幹線、そして地下鉄事故がとどめを刺したようで、中国嫌いが半永久的に確定した模様です。昨年の上海旅行も水の泡ですね。

ここ数年の中国は別にして、中国国内の二つの勢力争いの行方によっては、反日の風が吹くこともあるでしょう。が、脅威論を言うならば、アメリカそのものが世界の脅威ですし、北はロシアとの領土問題も袋小路、北朝鮮もアメリカの指図でミサイルなど打ち込んで来ますし、経済的には韓国もすでに脅威どころか水をあけられています。何よりも日本は、自国を自分で守れないことが最大の脅威ですから、いっそアメリカの属国と認めれば諦めもつきますが、独立国だと標榜するから惨な思いになります。

垂れ流すと言えば、放射能の垂れ流しはろくに報道しないのに、お茶の間に中国脅威論ばかりを垂れ流すのは勘弁していただきたい!『おまえの妻さえ納得させられないのか!』と罵声を浴びそうですが、少なくとも日本の報道しか見なければ、中国をろくに見たこともないのに、中国が大嫌いな人は増殖するのは当然でしょう。

昨晩はそんなテレビで、『ゴールデンスランバー』を見ましたが、まさに政治の黒幕とマスコミが組むと恐ろしいことになる典型です。ケネディ大統領が、なぜCIAに暗殺されたか、彼の暗殺前の政治姿勢が誰にとって迷惑かを理解できれば、オズワルドが犯人に仕立てられたのは明らかです。少なくとも私はそう断言します!

肌寒い日曜日。少し気分も曇りますが、まずは気を取り直して、明日の仕事の準備でもしたいと思います。