中国ビジネスブログ「漢和塾の窓」

中国語や中国ビジネスに関連するテーマを、漢和塾の小川がつらつらと書き綴る・・・

アラブの春の茶番劇・・・ならば日本の自主独立では?

2011-10-21 19:37:39 | 政治
1週間ぶりに雨の東京に戻ってきました。最近では、ネット、携帯を介して、日本のニュースも普通に海外で見れてしまうのですが、あらためて日本だけで流れている報道を見ると、ちゃんちゃらおかしい洗脳報道が数多く見受けられます。この1週間で言えば、リビアのカザフィ大佐殺害のニュース。反体制派があたかも正義で、民主主義とやらをなしとげたように報じられていますが、結局は、石油泥棒の欧米が、内戦を仕掛けて成し遂げた、一見合法的なテロ行為です。少なくとも私はそう思います。

中国もしかりですが、そもそも様々な民族が同居する国を治めるには、カリスマ的な権力も必要で、時にそれは独裁にもなります。アラブにはまだ足を運べていないので、推測の域を出ないのかも知れませんが、石油と言う利権がちらつけば、それを巡って様々な争いが生じてくるわけで、それが部族間で不均衡をもたらします。が、そうは言っても自国が何とかコントロールできているうちはいいのですが、結局、その対立を利用して、欧米に操られる反政府勢力が仕掛け、民主化とか自由だとかを喧伝し、国際世論を封じこめる・・・人命尊重などと言いながら、堂々と殺人・略奪をしていると見るのが、「アラブの春」のまっとうな見え方ではないでしょうか?

中国の近代史においても、国内が分裂したり、欧米に擦り寄る裏切り者の存在で、何度も国は荒廃しました。来年に向けた政権交代でも、大きく二派が熾烈な争いをしていて、7月6日死去説がでた江沢民が映像となって現われたり、中国が今後、どの方向に進むか、まったく予断を許しません。ここで申し上げたいのは、アラブ諸国とは違い、中国は決して一部の人の独裁ではないということです。経営ボードは一つですが、社長・取締役レースは、派閥抗争をしている大企業を思い浮かべていただければわかりやすいでしょう。

いずれにしても、欧米に操られる「アラブの春」を見ていると、日本こそ、自主独立が必要なのではないでしょうか?大震災、そして責任者不在の原発事故、さらには中国もびっくりの情報操作と隠匿・・・作業員の死は放射能と関係がないというニュースも見かけましたが、嘘八百とはまさにこのことで、それを真に受けている国民とやらも世界の七不思議です。以前にも「茹でガエル」の水の温度は44度を超えているといいましたが、そろそろ50度になり、本来は湯につかれば飛び跳ねるくらいの危機が日本を襲っているはずです。が、アメリカに政権を管理され、マスコミには目も耳もふさがれているので、情報麻痺を起こしてしまい、いつまでも湯船につかったままです。

いきなり海外から帰ってきて、自国民に向けてこんな嫌味を言っても仕方ないのですが、海外で出会った、あるいはさっそく日本でお邪魔した企業の方の一部は、同じような危機感をすでに共有している・・・それだけが救いですね。今日は散髪でもして、少しリフレッシュして、明日からまた頑張ります!

プロ野球のファンサービスとは?監督の仕事とは?

2011-10-21 09:04:21 | 私事
中日ドラゴンズがリーグ優勝を果たしました。優勝監督である落合監督はすでに来期の契約をしないことが早々と発表されていましたが、終盤戦の追い込み、と言うよりは、一段と地道に勝ち進む様は圧巻でした。最後に、三連敗したり引き分けで優勝が決まるところが、じつに「らしい」ですね。本当は同じ名前で下積みのしっかりした小川監督のヤクルトを応援していたのですが、解任が発表されてからの中日ドラゴンズは、沈黙の闘志とでも言いましょうか、選手それぞれが持ち場を全うし、監督は僅差で勝利するための采配をする・・・実に強かったです。

以前に、人生に大事な三つの度として「感度・幹度・敢度」と言うことを説きましたが、落合監督の幹度はやはり素晴らしいですね。何よりもシーズンのほとんどを、守護神・岩瀬に拘ったこと。はっきり言って浅尾がストッパーでも十分通用しますが、春先打ち込まれたベテラン岩瀬に、本来の持ち場を全うさせたことが一つ目の勝因だと思います。さらに、中日が最下位をうろついていた頃、「まだ50敗できるじゃない~」とさらっと言い放った落合監督。これこそ、もし私のボスだったとすれば、実に頼もしく、同時に選手自身にも責任を感じさせる言い回しです。

それにしても、今更ですが、球団社長が落合監督をやめさせたいのはわかりますが、負けてガッツポーズはないですね。まあ、マスコミ報道ですから、本人かどうか定かではありませんが、今回の早い段階での監督解任を仕切った関係者には違いないわけで、サラリーマン、いや人間社会の醜さの象徴です。

そもそも落合監督がファンサービスやマスコミ対応が悪いとか言われますが、本来は選手が主役、監督はプロの選手を預かり、いかに勝利につなげるか戦略を組み実行するのが仕事。そもそもスター選手を監督としての度量もないのに監督にしがちなのは、日本のプロ球団、さらにはファンまでもが、監督の仕事をわかっていないからではないかと思います。

よく長嶋ジャパン、星野ジャパンとか呼ばれ、監督ばかりが目立ち、マスコミも書き立てますが、ファンを楽しませ尊敬されるプレーをするのは選手の役目。監督は贔屓のチームを勝利に導き、美酒を味合わせてあげることが仕事では?野村監督は少し長嶋コンプレックスがあるので目立ちたがりだと感じますが、巨人では藤田監督、広島の古葉監督、西武の森監督、スター選手でも今の西武の秋山監督やオリックス岡田監督 、世界の王監督でさえ、ベンチでは至って控えめです。そもそもプロ野球ファンは、根っから野球が好きな人で十分で、ルックスで勝負するなら芸能界に行けばいい・・・統一球で試合がつまらないなどと言いますが、西武中村がいるので誰も文句は言えないはずですし、飛ばないボールと言うよりも、その安心感で投手の攻めが大胆になったと言えます。剛速球とホームランだけでなくとも、軟投派、俊足、強肩、犠打、牽制、シフト、さらに監督の采配が加わり、細かいところに野球の楽しみ方があると思います。突然、野球談義になりましたが、今から日本に帰国します。

追伸 落合監督が、和田のフォームをなおしたのは、唯一裏目にでましたね。