中国ビジネスブログ「漢和塾の窓」

中国語や中国ビジネスに関連するテーマを、漢和塾の小川がつらつらと書き綴る・・・

トップには重い重い責任がある!当たり前のことですが・・・

2011-06-03 10:08:13 | 政治
昨日から北京に来ております。昨年の12月末以来、久々にやってきましたが、オリンピック以降、まるで東京のようになったとは思っていましたが、さらに加速したような気がします。まずは、喧騒の上海と比べて、人が少ない、音が少ない、埃が少ないことでしょうか?

首都と言うことで、人口の流入をコントロールしていることもありますが、中心部の地下鉄の乗り換え駅でも、それほどの人口感に圧倒されることはありません。車はさすがに多いですが、どれも新型、車線に従って整然と運転していて、何よりもクラクションの制限がなされているのか、基本的には静かなものです。黄砂の時期を過ぎてきてしまったので、一概に空気が綺麗とは言えませんが、少なくとも昨日は、遠くのビルがはっきり見えました。首都の誇りとでも言うのでしょうか?4,5年前からの変化は凄まじいものがあります。

さて、日本では、内閣不信任案の否決のニュースが飛び込んで来ました。びっくりなのは、敵前逃亡と思われる直前の辞任表明で、超日本人的に鞘を収めて、否決を導き出したのに、いざ否決されると、「紙に書いた覚えがない」だとか、「時期は明言していない」だとか言って、完全に居直りましたね。首相と言うより、浅ましい人間とはこのことだと、中国人の友人に話すのも恥ずかしいくらい、愕然となりました。

が、ふと思えば、総理になりたいだけで運よくなったとしても、国の責任者には違いないのですから、震災復興もそうですが、解決の目処もつかない放射能汚染の事故について、自民党や東電など他人のせいにせず、世界からの厳しい目にも晒されながら、とことん責任を取っていただこうではないか!と強く思います。子供でもわかることですが、権限のあるトップには、責任が当然あるわけですが、今の総理にはまずその教育が必要です。

今の総理に権限があるかと言われると、政治家が日本の自主的な運営もできない状態では、輪番制の名誉職にしか過ぎませんが、アメリカ、官僚、マスコミからの独立を起動するチャンスはそう残っていません。ふと、経済界を考えてみましたが、ここ中国に進出している企業、特に大企業ですが、本社も含めた全体では、中国の総経理は組織の中の一部かも知れません。が、中国でビジネスをしていく以上、現地法人の責任者は、本来すべての責任を負っているはずです。一部の優秀な企業は別に、まだまだ、本社にお伺いを立てなければ決めれない企業や、駐在員などと言うテンポラリーな気分で3年、5年を安全運転しようとする総経理もいるのは事実。

世界も会社も、トップの資質は、責任をとれるかどうか!そのためには胃も脳みそも痛むでしょう。あらためて、自らの敢度を鍛えなおさなければと思った、北京の朝でした。