中国ビジネスブログ「漢和塾の窓」

中国語や中国ビジネスに関連するテーマを、漢和塾の小川がつらつらと書き綴る・・・

日本、この素晴らしくも、歯がゆい国家!

2011-06-10 23:57:53 | 政治
6月4日、先週の土曜日に日本に帰国して、あっと言う間に1週間が経とうとしています。溜まりに溜まった仕事に追われ、またどうしても伝えたいことを伝えるためにクライアントさんを訪ね、今週は11社、17人の方にお会いできました。「日中異文化概論&自己紹介の中国語」と言う1日講座も実施させていただき、少なくとも中国ビジネスに関係する方のお役に立つ情報を提供し、また、逆にご指導いただく・・・毎日が充実していますが、それでも私一人では、年間でのべ500社の訪問機会をつくるのがやっとです。

さて、そんな日本では、次期総理大臣を巡り、駆け引きが始まっているようです。官僚とアメリカの忠実な犬でもあった菅政権、ヘッドが変わろうが、同じような売国奴に政権を引き継がせたいところでしょうが、日本にはまだ、保身に走るのでははなく、国の形をまともに考える政治家がいることを信じて止みません。

そして何よりも期待すべきは、若き官僚、あるいはマスコミ社員の中で、慣習やサラリーマン気質を拭い去り、日本の自主独立のために声を上げる人材が現れてくれることです。正直、今の仕組みなら総理大臣は誰がやっても変わりません。戦後もずっと権力を掌握してきた官僚組織とアメリカの後ろ盾、さらには注射を打たれたマスコミが存在する限り、日本の仕組みは変わりません。官僚打破を唱えるのはやめて、本来は優秀な官僚のトップの皆様にこそ、責任と権限を与えて、表舞台で日本の運営をしていただきくべきでは?また、本当のジャーナリストなら、資金に縛られて世論誘導をするような人には成り下がってもらいたくない!アメリカはIMFまで使って日本の消費税を上げたいようですが、日本の独立は並大抵の努力ではできそうにありません。

ただ、悲しいのは若い世代、自分の息子も含めてですが、あまりにご気楽と言うか、危機感がないように感じます。中国の80年代、90年代以降の一人っ子世代が槍玉にあがりますが、日本の同年代も、真面目と言えば真面目ですが、海外志向が低下しているだとか、安定志向、保守的だとか漏れ聞きます。海外の方から、日本の放射能の情報隠匿や、総理大臣持ち回りの現状に対して、暴動にならないのが不思議で仕方ないと言われることがありますが、内向きな関心ではなく、もっと外に目を向けて欲しいところです。

日本人の寛容さ、落ち着きは賞賛すべきですが、見たくないものに蓋をしていても、気がついたら中身が腐ってしまいます。腐ったみかんの中にいると、みんなが腐ってしまうわけで、病巣を認識し、痛みを伴ってでも除去することが国の経営者、トップがやるべき仕事です。もう馴れ合いはやめましょう。風見鶏もやめましょう。いつぞや中国の李鵬首相が言っていたように、「21世紀の半ばには日本と言う国はなくなっている・・・」そんなことにならないように、実力も権力もある方々が勇気を持って変化することを期待します。実力も権力もない私は、ここで文字を叩くことしかできませんが、やっぱり日本が好き!そんなことをあらためて思った零時前です。