上海に戻って、あっと言う間に4日が経ちました。19日の朝起きてみると、一面の銀世界は大げさですが、十数年前、札幌に住んでいた時のことを思い出しました。夏は気温40度近くになる上海ですが、緯度は日本の鹿児島と同じ。イメージだけなら何となく南の都市に感じますが、冬がこれまた寒い!中国語で「冷到骨子里」と言いますが、大陸性の気候、さらに湿度も高いことから、まさに骨身に凍みる寒さです。今年は特に雪が多く、昼間でも何となく町中が冷蔵庫・・・私の机の上の飲みかけのホットコーヒーは、常温でアイスコーヒーになっていました。
さて、そんな中、今日は日本の地銀5行のお取引先が集まったパーティーに顔をだしてきました。上海では、最も大きいと思われる上海日本商工クラブや、各種業界団体、さらには県人会、スポーツや趣味つながりなど、様々な日本企業、日本人の企業、団体があります。上海の日本人は7万人とも10万人とも言われていますが、長期・短期出張者を入れるとかなりの数になります。ハワイが日本人のリゾートと言われた時代がありましたが、日本人側から見ると、今や上海は日本の街とも言えるかも知れません。もちろん国際都市上海の中での日本のプレゼンスはどんどん影が薄くなっているようにも思いますが、2009年の金融テロ以降も、日本企業、日本人が、続々とやってきているのは間違いないと思います。
ただ問題は、前にも述べましたが、「日本の市場が厳しいからと言って、中国の市場を当てにしても、易々と勝てない!」と言うことです。日本の市場と言うよりは、そもそも自社の技術や製品の品質を磨き、世界のどこでも通用するような、あるいは、日本独自の強みを活かした戦略を組んでいる一部大手企業は別にして、日本の市場が厳しくなったので中国進出を検討!などと言った、ここ2年ぐらいの流れで進出してきた企業は、かなりの苦戦を経験することになるでしょう。
それはなぜか?成熟したとは言え、優良な市場のある日本でさえ、勝ち残れない企業の技術や品質では、欧米、韓国も巻き込んだ世界戦を強いられる中国で勝てるわけがないからです。先日、デフレの正体と言う本を読んであらためて思いましたが、日本の市場縮小を中国進出の言い訳になさるなら、少なくとも10数年前から中国に対する取り組みをしているのが全うな経営者のすることだとも思います。
思い起こせば、北京一人旅をした13年前、「日本負けてる!」と思い中国語、中国の世界に手を染めた私ですが、なぜか日本は、その後もメディアを中心に中国批判を繰り返し、世界の中でお日本の危機感を伝えなかった。日本と中国が結びつくシナリオは、親会社アメリカにはないだけに、ここは一つ、大手企業の、しかもエースに徹底的に頑張っていただきつつ、大手でさえ局地戦を強いられる環境においては、中小、ベンチャーは中国を1,000分割くらいに分析した上で、地域や市場の隙間を見つけていきたいものですね。
さて、そんな中、今日は日本の地銀5行のお取引先が集まったパーティーに顔をだしてきました。上海では、最も大きいと思われる上海日本商工クラブや、各種業界団体、さらには県人会、スポーツや趣味つながりなど、様々な日本企業、日本人の企業、団体があります。上海の日本人は7万人とも10万人とも言われていますが、長期・短期出張者を入れるとかなりの数になります。ハワイが日本人のリゾートと言われた時代がありましたが、日本人側から見ると、今や上海は日本の街とも言えるかも知れません。もちろん国際都市上海の中での日本のプレゼンスはどんどん影が薄くなっているようにも思いますが、2009年の金融テロ以降も、日本企業、日本人が、続々とやってきているのは間違いないと思います。
ただ問題は、前にも述べましたが、「日本の市場が厳しいからと言って、中国の市場を当てにしても、易々と勝てない!」と言うことです。日本の市場と言うよりは、そもそも自社の技術や製品の品質を磨き、世界のどこでも通用するような、あるいは、日本独自の強みを活かした戦略を組んでいる一部大手企業は別にして、日本の市場が厳しくなったので中国進出を検討!などと言った、ここ2年ぐらいの流れで進出してきた企業は、かなりの苦戦を経験することになるでしょう。
それはなぜか?成熟したとは言え、優良な市場のある日本でさえ、勝ち残れない企業の技術や品質では、欧米、韓国も巻き込んだ世界戦を強いられる中国で勝てるわけがないからです。先日、デフレの正体と言う本を読んであらためて思いましたが、日本の市場縮小を中国進出の言い訳になさるなら、少なくとも10数年前から中国に対する取り組みをしているのが全うな経営者のすることだとも思います。
思い起こせば、北京一人旅をした13年前、「日本負けてる!」と思い中国語、中国の世界に手を染めた私ですが、なぜか日本は、その後もメディアを中心に中国批判を繰り返し、世界の中でお日本の危機感を伝えなかった。日本と中国が結びつくシナリオは、親会社アメリカにはないだけに、ここは一つ、大手企業の、しかもエースに徹底的に頑張っていただきつつ、大手でさえ局地戦を強いられる環境においては、中小、ベンチャーは中国を1,000分割くらいに分析した上で、地域や市場の隙間を見つけていきたいものですね。