中国ビジネスブログ「漢和塾の窓」

中国語や中国ビジネスに関連するテーマを、漢和塾の小川がつらつらと書き綴る・・・

2012年に向けて・・・「焦らず急ぐ!」

2011-01-02 11:33:18 | 中国
昨日は、ニューイヤー駅伝の感化されて、いつものジョギングモードから、珍しくレースモードで12kmも走ってしまいました。二日続けて、海の向こうに富士山も見ることができました。昨年の上海マラソンの反省もあり、やはり練習あっての本番、結果に対しては練習は嘘もつきますが、練習なくしてラッキーも転がり込みません。

朝からいくつかの番組で、中国のニュースが流れていました。相変わらず、軍事力の脅威だとか貧富の差などと言ったテーマでしたが、ある解説員がようやく、中国の中にも二つの勢力がある、と分析。同じ分析を、昨年の秋の時点で報道していれば、もう少し冷静に尖閣問題が対処できたのではと思いました。

2012年に向けて、すでに決まってしまった習近平国家主席の地位。この1~2年は、国際協調路線を取ってきた現政権に対して、軍部、高級官僚、資産階級が中心になる新政権の攻勢がどこまで強くなるか。首相が誰になるか・・・中国の教授、公務員など関係者に聞いても明確な答えはなく、私ごときではわからない政治の裏闘争が続いていて、2012年に向けて激化すると見ています。

中国ビジネスを、単純に市場の可能性だけ考えている企業はいないかと思いますが、反日デモ、餃子事件など、数々の事件があったこの数年とは違い、2012年までの間では、ビジネスの土俵の根幹を揺るがすような政治的リスクも発生するかも知れない・・・暗い予想を年始からしていますが、このことを「想定内」において、その上で、慎重かつ大胆に中国ビジネスに取り組む。少なくとも私はそのような心構えでいます。

また、リーマンショックも懐かしい言葉に感じますが、レバレッジをきかせたアメリカの天文学的不良債権を考えると、他国を引き摺り下ろす金融テロ的な動きが再度起きないとも限りません。為替の話は、本来の業績の頑張りなど吹っ飛ぶような要因になり、各国が自国の通貨安戦略をとりたがる今の状況は、2012年に向けて時限爆弾を抱えているような気がします。

ま、誰でもわかるようなリスクを並べ立ててみましたが、隕石衝突、火山の大爆発など、避けられない自然の脅威を除いては、地球が滅ぶわけでもないですし、最悪の事態を想定しながらも、理想を描いていきたいです。

私事ですが、1月から漢和塾に新しい社員が加わりました。また、一つ責任が増えて、緊張感の高い年になりそうですが、焦らず急ぐ!で頑張りたいと思います。