中国ビジネスブログ「漢和塾の窓」

中国語や中国ビジネスに関連するテーマを、漢和塾の小川がつらつらと書き綴る・・・

日本がアジアで4位になる日・・・

2010-11-27 23:56:49 | 中国
亚洲运动会(Asian Game)が閉幕しました。閉幕の様子をたまたま中国のCCTVで見ていたのですが、閉幕式にも関わらず、様々なイベント、歌、踊りありで、最後には次回開催の韓国のプレゼンテーションがあり、まるで開幕式のように感じてしまいました。日本では「アジア大会」と、国体に毛が生えたような呼び方をしていますが、これは「アジアオリンピック」と呼ぶべきだとつくづく思いました。

アジアの定義ですが、今回の参加国を分析すれば、ユーラシア大陸から、ロシアとEUを引き算した国々で、これだけでも世界の人口の6割を占め「あ、アラブの人たちって仲間なんだ!」とあらためて思ったりもしました。本来、日本は、世界人口1、2位の中国、インド、さらにASEANとアラブ世界のユニットに含まれているわけで、そのユニットでの存在感をもう少し出せないものかと思いましたが、そんなことになったら困るのはアメリカであり、アラブにはイスラエル、インドとパキスタンを適度に緊張させつつ、アフガニスタンにも派兵、極東の属国「日本」と、さすがに的確な楔を打ち込んでいます。

この大会前に、選手団の関係者が、尖閣諸島など一連の騒動を受けてか「覚悟して行ってきます!」的な馬鹿げたコメントをしていましたが、マスコミ、アメリカに踊らされ、日本人が中国嫌いになっている間に、当のアメリカやヨーロッパどころか、韓国を含めたアジアも国々に中国市場でも大敗する可能性は大です。以前に、オリンピックのランキングと世界経済を結び付けてしまいましたが、中国はおろか、韓国にも圧倒され選手団長が反省していますが、反省する前に国力の差を思い知るべきだと思います。人口では、日本よりもインドネシア、パキスタン、バングラディシュが多いわけで、アジア3位どころか、アジアで4位になることも十二分に考えられるわけです。日々、汗を流しているスポーツ選手には何の責任もないですが、オリンピックの世界の壁は、アジアオリンピックでさえ高くなっています。

そんな私は、上海に居をかまえて3週間強、実際には日本に出張で戻ったりしていますが、下宿生活同然のジモティな生活を送っていますが、ホテル暮らしと住むことの違いをひしひしと感じます。まだ厳密には駐在員ではないですが、少し長いスパンで、周囲の空気を感じ取らないと、ビジネスのヒントもチャンスもリスクさえも見落としてしまいそうです。私が日本から派遣された代表選手ではないですが、少しでも日本の未来に役に立つ動きができれば・・と切に願う、土曜日夜の一人の書斎でした!