金沢発 あれやこれや

-ヒントをくれる存在に感謝しつつ物語をすすめます-

ビトロス8世の日記21-こたつ日記「犬族に宿った星」-

2021-11-11 22:23:05 | 天空の戦い
≪ビトロス8世の日記-こたつ日記「犬族に宿った星」-≫
「・・しようがない。携帯を渡してくれ。もしもし。」

-久しぶりにお話しますね。-
-事態は重大局面にさしかかりました。-
-あなた達の仲間ビトロスの過去について
 ビジョンを送ります。まずそれを見てください。-

ビジョンを見たあと王子はしばらく唖然としてました。

私とらいぞうをゆっくり見つめたあと電話に答えました。
「ビトロス。いや、この隕石の母体である星の魂は
 侵略者から攻撃をうけ星が壊滅したあと、星にいた生き物の
 霊をこの地球にひきつれて来たというのか。」

-星の魂は犬族をはじめとする全てのさまよえる霊を地球に
 転生させる仕事に尽力しました。しかし長きにわたる
 その仕事が完了した後、行方しれずとなりました。-
-今回の隕石が接近した際、やっと行方が分かりました。
 犬族の勇者の心に潜み暮らしていたのです
 星のかけらである隕石が接近したことで
 魂が覚醒しだしたのです。それでわかりました。-
-よく聞きなさい。-
-星の魂は、かつて母体だったかけらに反応しています。
 まもなく星の誕生が始まります。
 そうなると地球上の生命が死に絶えるだけではなく、
 太陽系全体の惑星運行に多大な影響がでます。
 私や月はその星に飲み込まれるでしょう。
 この未曾有の危機を救えるのはあなただけです。-

「えっ、この俺に今なにができる。」

-あなたしか救うことはできません。-

(初稿 2007-03-10 14:29:08)

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