≪ビトロス8世の日記18-突破-≫
総大将アマテラスが復帰し士気のあがった防衛隊は再び攻撃を強めた。
ところが、静止しているかと思うと生き物のように自在に隊列を
変える機雷群に手を焼き、突破口をなかなか見いだせない。
「かき乱してすき間をあける。フィールドで保護しているから重力でぺちゃんこになることはないが、目を回すなよ。」
私たちは、それを上回る速さで機雷群をかき乱し始めた。王子は太刀から数百キロもの長さの宇宙雷をいく本も放った。
「ようし、これで決める。」
王子は太刀にダイヤモンドを浮かびあがらせた。
「ダイヤモンドストーム。」
まわりに数え切れない数の大粒ダイヤからなる竜巻が起こり、機雷群へ向かって飛んだ。
「突っ込むぞ。ダイヤモ・・」
突然、ビジョンが頭の中に浮かび、ビトロスの視界をさえぎり、まわりの音も遮断した。
青い地球ではない、緑色の巨大な星が見えていた。懐かしさがこみあげてきて自然と声がでていた。
気づくと、太刀の柄にエメラルドが浮かび、形も変わっていた。
「こ、これは、ご先祖が神様から賜ったという宝刀・・」
「星たちよ力をくれ。ダイヤモンドレイン。」
王子の太刀に太陽系の星からの力が加わり、強烈な光とともにダイヤの雨が恐ろしい速さで機雷群に降りかかった。
時を同じくしてビトロスの太刀にも同様に宇宙からエネルギーが飛びこんできていた。
「エメラルドブレス。」
切っ先からすべてを停止させる一閃が放たれ、追いかけてきた機雷はすべて動きを止めた。
王子の最後の一撃で機雷群に穴があき、一行は隕石表面にたどりついた。
着地したあとに王子が言った。
「終わったな。」
続いて風神が言った。
「終わりましたね。」
(初稿 2007-03-01 21:04:37)
総大将アマテラスが復帰し士気のあがった防衛隊は再び攻撃を強めた。
ところが、静止しているかと思うと生き物のように自在に隊列を
変える機雷群に手を焼き、突破口をなかなか見いだせない。
「かき乱してすき間をあける。フィールドで保護しているから重力でぺちゃんこになることはないが、目を回すなよ。」
私たちは、それを上回る速さで機雷群をかき乱し始めた。王子は太刀から数百キロもの長さの宇宙雷をいく本も放った。
「ようし、これで決める。」
王子は太刀にダイヤモンドを浮かびあがらせた。
「ダイヤモンドストーム。」
まわりに数え切れない数の大粒ダイヤからなる竜巻が起こり、機雷群へ向かって飛んだ。
「突っ込むぞ。ダイヤモ・・」
突然、ビジョンが頭の中に浮かび、ビトロスの視界をさえぎり、まわりの音も遮断した。
青い地球ではない、緑色の巨大な星が見えていた。懐かしさがこみあげてきて自然と声がでていた。
気づくと、太刀の柄にエメラルドが浮かび、形も変わっていた。
「こ、これは、ご先祖が神様から賜ったという宝刀・・」
「星たちよ力をくれ。ダイヤモンドレイン。」
王子の太刀に太陽系の星からの力が加わり、強烈な光とともにダイヤの雨が恐ろしい速さで機雷群に降りかかった。
時を同じくしてビトロスの太刀にも同様に宇宙からエネルギーが飛びこんできていた。
「エメラルドブレス。」
切っ先からすべてを停止させる一閃が放たれ、追いかけてきた機雷はすべて動きを止めた。
王子の最後の一撃で機雷群に穴があき、一行は隕石表面にたどりついた。
着地したあとに王子が言った。
「終わったな。」
続いて風神が言った。
「終わりましたね。」
(初稿 2007-03-01 21:04:37)