舞台の面白みってのは、もちろん舞台側のつくりによるだろうとは思うが
見ている側のコンディションにも左右されるものなのだという事がはっきりわかった。
そして、そのコンディションてやつを、有無も言わせぬ力でぶっ壊してくれる舞台は
いやはや本当にすごいもんなんだなっちゅうこともわかった。
その舞台や、演者の大ファンである、という事を抜きにした次元の話だ。
「西瓜割の棒、あなたたちの春に、桜の下ではじめる準備を」
シティボーイズミックス PRESENTSの公演を観た。
出演はシティボーイズ、中村有志、いとうせいこう、成井昭人、笠木泉
作演出に宮沢章夫をむかえての、ラジカルを彷彿とさせるメンバーである。
僕は、宮沢氏の世界は時にしてハマるが時にして辛い。
この公演も、客電がスー…と落ち、演者が舞台へスー…と出てきて
いつの間にか芝居がはじまって
しばらく見ていて、ああ、宮沢章夫の世界だなと、どちらかと言えば平たく思った。
そして、仕事のし過ぎで近頃過労疲労気味な僕は
このコントに、比較的マイナス方向の辛いという世界へと思考が誘われ
意識がおもいっきりうつらうつらを繰り返してしまう。
面白いのに、眠くてしゃーなくなったのだ。
面白ければ、眠くならんはずだ!といった体育会系のノリなど
人の生理現象とコンディションにゃ通用しないナンセンスな感覚だ。
面白くったって眠くなる。ちゃんと落ちそうになるわけで
これが僕にとっての宮沢氏の世界への今まで持っていた感情だ。
今、僕は本当にくたびれている。色んなことがあり、仕事に没頭しすぎている。
だから夜なんて、のび太のようにすぐ眠れる。
気を張っていないとすぐ狂ってしまうくらい、肉体精神共に疲労がピーク状態だ。
そんな僕だもの、なんにせよ寝ちゃうんじゃないかと、観劇前から嫌な予感はしていた。
案の定うとうと、うとうとにも程があるうとうとが始まったのだ。
それを、なんとまあ、いつの間にかぶっ壊してくれたのがこの素晴らしきコントである。
決して媚びる事のない面白さ。会場は爆笑に包まれる。
もちろん、実際はついていけていないお客が
好きだからという理由で無理やり笑うご祝儀笑いみたいなものもあったように感じるが
スレスレをゆく、ナンセンスな面白さは、眠くなってる場合じゃねーとばかり
とってもスリリングに僕の脳みそをえぐってきた。
面白い。
うわ、きた!と思った瞬間、眠気と疲れはどこかへいってしまった。
上演開始から10分程度過ぎたあたりのことである。
そして、気づいたら終演。僕はすっきりと席を立つ。アンケートも書かぬまま劇場を出た。
チャレンジするおっさんたちと、いろいろやらされているおっさんたち
たくらんでいるおっさんと、たのしんでいるおっさんたち
難しいこと考えないで、ほら、そんな顔しかめて見てないで、もっと単純な事なのよ
楽しむ、楽しませるってことは、なんて言っておきながら
無駄に遠回りしていそうなくらい敢えてシュールに断ち切る感じが矛盾していて面白い。
そんな危険なおっさんたちに、また会いたいと思う。そう、毎回観るたびにそう思う。
年に1度のシティボーイズミックス。また来年も楽しみである。
めけめけ~。
写真。DMはがき。
見ている側のコンディションにも左右されるものなのだという事がはっきりわかった。
そして、そのコンディションてやつを、有無も言わせぬ力でぶっ壊してくれる舞台は
いやはや本当にすごいもんなんだなっちゅうこともわかった。
その舞台や、演者の大ファンである、という事を抜きにした次元の話だ。
「西瓜割の棒、あなたたちの春に、桜の下ではじめる準備を」
シティボーイズミックス PRESENTSの公演を観た。
出演はシティボーイズ、中村有志、いとうせいこう、成井昭人、笠木泉
作演出に宮沢章夫をむかえての、ラジカルを彷彿とさせるメンバーである。
僕は、宮沢氏の世界は時にしてハマるが時にして辛い。
この公演も、客電がスー…と落ち、演者が舞台へスー…と出てきて
いつの間にか芝居がはじまって
しばらく見ていて、ああ、宮沢章夫の世界だなと、どちらかと言えば平たく思った。
そして、仕事のし過ぎで近頃過労疲労気味な僕は
このコントに、比較的マイナス方向の辛いという世界へと思考が誘われ
意識がおもいっきりうつらうつらを繰り返してしまう。
面白いのに、眠くてしゃーなくなったのだ。
面白ければ、眠くならんはずだ!といった体育会系のノリなど
人の生理現象とコンディションにゃ通用しないナンセンスな感覚だ。
面白くったって眠くなる。ちゃんと落ちそうになるわけで
これが僕にとっての宮沢氏の世界への今まで持っていた感情だ。
今、僕は本当にくたびれている。色んなことがあり、仕事に没頭しすぎている。
だから夜なんて、のび太のようにすぐ眠れる。
気を張っていないとすぐ狂ってしまうくらい、肉体精神共に疲労がピーク状態だ。
そんな僕だもの、なんにせよ寝ちゃうんじゃないかと、観劇前から嫌な予感はしていた。
案の定うとうと、うとうとにも程があるうとうとが始まったのだ。
それを、なんとまあ、いつの間にかぶっ壊してくれたのがこの素晴らしきコントである。
決して媚びる事のない面白さ。会場は爆笑に包まれる。
もちろん、実際はついていけていないお客が
好きだからという理由で無理やり笑うご祝儀笑いみたいなものもあったように感じるが
スレスレをゆく、ナンセンスな面白さは、眠くなってる場合じゃねーとばかり
とってもスリリングに僕の脳みそをえぐってきた。
面白い。
うわ、きた!と思った瞬間、眠気と疲れはどこかへいってしまった。
上演開始から10分程度過ぎたあたりのことである。
そして、気づいたら終演。僕はすっきりと席を立つ。アンケートも書かぬまま劇場を出た。
チャレンジするおっさんたちと、いろいろやらされているおっさんたち
たくらんでいるおっさんと、たのしんでいるおっさんたち
難しいこと考えないで、ほら、そんな顔しかめて見てないで、もっと単純な事なのよ
楽しむ、楽しませるってことは、なんて言っておきながら
無駄に遠回りしていそうなくらい敢えてシュールに断ち切る感じが矛盾していて面白い。
そんな危険なおっさんたちに、また会いたいと思う。そう、毎回観るたびにそう思う。
年に1度のシティボーイズミックス。また来年も楽しみである。
めけめけ~。
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