バカ納め。

今はたばこを吸わない僕も、数年前までめっちゃくちゃヘビースモーカーだった。
飯食ってすぐたばこ吸いたくなり、吸ってすぐうんちしたくなる。
たばこ吸って快便！OH！こりゃまた通快な！
たばことうんちは僕のなかで密接につながっていた。
うんちのためのたばこはひじょーに大切なものだった。

朝、起き抜けにいっぷく。
いっぷん。
吸って出して吸って出して…
なんか物凄く卑猥…そういうこっちゃなく
吸わなきゃ出ないという流れが僕の中に出来上がり
出したい時には吸うし、その期待にたばこが見事こたえて快便の日々だった。
もしも僕からたばこが無くなったら…
体内からうんちが出ていけなくなって
じき、僕の身体は破裂するだろう。
破裂しなくとも、目や鼻や口や耳や毛穴や
身体の穴という穴からうんちが“ねりねりねりねり”と絞り出るに違いない。
そりゃ大変！もはや僕は死んでるだろうが、周囲は大迷惑だ！
たばこを吸わなくなり、心配したのがその点である。

たばこをやめたら良い事ばかりあるように思われがちだが
決してそうとは限らない。
んなもん人それぞれ、価値観共々それぞれである。
少なからず当時の僕はおびえていたのだから。

そもそも僕はたばこをやめたくてやめたわけではない。
ある日いきなりくそ不味くなった
やめたというか、つまりは、いらなくなったのである。
ヘビースモーカーから、一瞬にしてノンスモーカーとなった。
しかし、うんちを出すという行為において
もはや僕にとってなくてはならん存在だったたばこだ
別れはとても危険であると思われた。
だって、破裂だ。
しかしたばこを吸わなくなった数年前から数年経った今
僕は破裂せずに2012年を終えようとしている。
これは奇跡だ。
んな、わけあるか！
吸わずとも、出るもんは出るんじゃ！
普通に考えりゃ当たり前だ！

たばこを手放した直後は普通に考える事も出来ずに
そのうち普通に考える事を忘れた。
そして普通に日々をおくり、毎日食べた分だけしっかり出している。
たばこをやめたら飯がうまくなるなんてよく言うが、さてどうだろう。
うまく思うようになったからか分からんが、とにかく食ってそして太った。
たばこ云々ではない、生活そのもののリズムがまるで変わったからだと僕は思っている。

とはいえ、食う。
この年末もやたら食ってる。
ヘビー食おうかー、だ。
食ったら出る。
もりもり出る。
ヘビー出ようかー、だ。
最近の僕はまるでロケット鉛筆だ。
上から入れたら押し出されたものが下から出る。
いつの間にか、たばこ吸ったらうんち出る身体から
食ったら出るという普通に人間らしい身体へと変化していたのだ。
こりゃめでたい。

いっぱい食べて、いっぱい出す。
ごくごく普通の人間としての幸せ。
美味しいという幸せを取り込んで、たくさんの運をつくりだす。
いっぱいの幸福はいっぱいの幸運だ。

間もなく2012年が終わり
2013年がやってくる。
ヘビ年だけにヘビーに決めたい年である。
大晦日、今年のうんの出し納め
新年は、新たなうんでお出迎え。

お尻を出して、便器に
良い落としを！
ぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶり
ぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶり
ぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶり
ぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶり
ぶりぶりぶり
ぶり。

めけめけ～。

写真。干支饅頭、買う！食う！出す！
へびみたいな長いのを！