はやしんばんぱくの、めげてめけめけ、言論の不自由ブログ

全国各地へ飛び回り、めげてめけめけめげまくり、色々書いていましたが、ブログ終わりました。過去を読めばいい!サラバじゃ~!

もんやもんや。

2013年05月30日 19時18分21秒 | お仕事シリーズ
梅雨に入った。
世界が涼しく重たいミストのラップでおおわれたような錯覚に陥る。
錯覚が夢となり、そのままどっぷりと、夢遊病のように
じめじめとはっきりしない世界で日々をおくることだろう。
たぶん目覚めたら7月。真っ青に入道雲の夏の世界が訪れる。
その日まで、なんとかしのぐのは毎年のことである。

梅雨入り早々さっそくジメっている。気分だって当然重たい。
今朝のこと、さらに追い討ちをかけるかのように
お気に入りのポロシャツの肩部分に大きな穴を見つけてしまった。
ちょー破れてる。もう着られない。チッキショーめっ!
着替えたものを更に着替えて家を出た。あ~あ。

今日は甲府へ営業に出た。
高速バスで向かう。中央高速が途中事故で渋滞となり1時間遅れて甲府へ着いた。
もともとが早い便で出ていたもので、到着が遅れても仕事にゃなんの支障もない。
いつもの癖の、早めの?いや早すぎな行動がこういう時大いに役立つ。
1時間も遅れといてアポの時間の40分ほど早く着いていた。
どんだけ早いんだ…。

朝食を食べにファーストフードに入る。
ちゃちゃっと食べてタクシーに乗り込みお取引先さんへ。
お取引先さんでは病気の話が商談以外の話題の大半だった。

お取引先さん、不整脈の検査をしたらC型肝炎と診断結果が出たらしい。
今詳しく調べているそうだが、どうやら治療がはじまるそうだ。
いろいろ調べたら、ウィルスはお母さんからの出産時にまでさかのぼった。
原因がそこだなんてまさか親に言ったらショックだろうと
そう、これもなんらかしらの運命と受け入れ治療に専念するという。

なにがつらいって、酒絶ちと薬の副作用だとおっしゃる。
お商売もなんもかんも、酒をともに酌み交わしみたいな人脈が多いとのことで
それがもう飲めなくなるとなると、寂しさこの上ないという。
副作用も調べてみたらもはや今からゾゾゾ…としているらしい。
とにかく病気と向き合い、気負わず、懸命に治療するだけだという。
いや、そりゃその通り!と簡単に思うわけだが
帰りのタクシー車内で彼を自分におきかえて想いめぐらせてみたらもう狂わんばかりな気持ちになった。

酒、飲めなくなるなんて。
副作用…高熱、幻覚、湿疹、痒み、精神不安定、鬱
そんなものすべてのリスクと共にC型肝炎なんちゅう巨大な病をもみにまとうわけだ。
腹をくくるにしても相当なもんだ。

しかも彼の歳は僕のひとつ上。もろ厄年。
彼には小学校低学年の子供さんがおり
独立して新築で自宅兼お店を建て、ようなくこれからというところである。
状態は違えど、なんとなくかぶる。
僕も僕を多少なりとも考えてしまった。

気がつけば、いつの間にかそんな歳になった。
市からは無料検診のお知らせがたくさん届いている。
小学生時代、僕は人間じゃないんだと本気で思い
自分の命は(もしかしたら)いつまでもある!なんて考えたりしたものだ。
今、確実な老いを目の前にして、微妙にビビるおっさんである。

梅雨入りである。
あぶらまじりの気味悪い汗がにじむ。

めけめけ~。

写真。梅雨の夜空もんやもんや。