はやしんばんぱくの、めげてめけめけ、言論の不自由ブログ

全国各地へ飛び回り、めげてめけめけめげまくり、色々書いていましたが、ブログ終わりました。過去を読めばいい!サラバじゃ~!

かわる。

2013年05月08日 21時35分16秒 | お仕事シリーズ
お世話になっているお取引先の担当さんが退社するとの事で、昨日営業方々ご挨拶に伺ったらまたたまげた。
いつの間にかそのお取引先の会社がとある企業に吸収合併されていたのだ。
2、3ヶ月も前のことらしい。
何かの行き違いで当社にお知らせが届いていなかった。
あちらにしては突然でなくてもこちらにとっては突然のことになる。そりゃびっくりする。
担当さんの退社も多少なりにそれが関係しているようだ。

商談中にちょろっと顔を出してくださった元社長さんがおっしゃるには
新しい事を進めるための前向きな吸収合併だとのこと。
新しい事を推し進め
会社やお店を守る為に、たかだか紙切れ一枚のことをこばむあれもないとのことだった。
それは会社側の説明。その前に聞いていた担当さんの話は多少違っていた。

おおよそ1年前、このお店が入っているショッピングモールのコンセプトがかわり
対象とする客層とお店自体に大幅なズレが生じていたらしい。
“箱”運営会社からしたら的外れな店は厄介だ。接し方はあまりやさしくはないだろう。
実際お客が激減したそうだ。
当然かもしれない。お取引先さんのターゲットとするお客は“箱”のそれとはまるで違うのだから。
悩んだ元社長さんは、お店の趣旨とはまるで違う、“箱”の趣旨にあわせた商品も取り扱うことを決断。
やっぱり、元々の常連さんは面白がってくれず、離れてしまったようだ。
店長だった担当さんは、そりゃ売上のことは熟知している。つぶれる!?と思った矢先に今回の吸収合併となったようだ。
吸収した側の会社は、この会社に出資をしていたらしい。
一番やりやすい方法を両者が選んだら自然とこうなったのだろうと思う。

さて会社が変わればやり方も変わる。
そんなやり方に、担当さんはついてゆけなくなり、退社の運びとなった。
現場とは無関係な別会社が運営することになると
何もわかっちゃいない人達が入ってきて、やりたい放題めちゃくちゃにしてゆく。
あ、これは元々の店のスタッフの主観でみればである。吸収した側からすれば、自分の会社らしく変えるテコ入れにすぎない。
良い方向に進むことだってある。
ただ、今までのようにいかなくなるのは確実だ。
会社もかわればトップも別な人になる。やり方だってまるで変わるのだから。

良くなれ、悪くなれ、当社お取引先さんをとってみても
同じケースはここ数年激増している。
取引が継続している会社もあれば、終わってしまった会社もある。
そもそも、その部門の事業自体が無くなってしまった会社も少なくない。

かくいう当社だって、上記の会社さまとはケースが違うが
昔の社長から今の僕が会社を買い取っている。
引き継いだ、とは聞こえよく言っても、中身は僕の会社である。
買い取った当初と今とでは内部も様変わりしている。

先代が会社を引渡したのには、そりゃ複雑な理由があり
僕が引き受けたのにも、そりゃそりゃ複雑な理由と覚悟がある。
べらぼうにもうかってウハウハな会社なら、僕になんて売りゃしない。僕だって買えやしない。
様々複雑に絡み合う理由を、引き継いだ僕は、僕のやり方で“どうにかしていかねばならない”。
合わない人達には辞めてもいただいた。
僕のやり方が嫌な人、先代を引きずる人とは徹底して話し合って、改善を求めた。
時には無理矢理推し進めた。
強引な社長ともとられただろうが、先代との打ち合わせ通りであり
僕のつくりたい会社にするには仕方のない事なのだ。
と、いうか、やっている事はすごく当たり前な事。
今は僕の会社なのだから。

経営者がかわれば中身もかわる。
今、まるで変わった当社は新たな方向性へ全力ダッシュの真っ最中だ。
苦しい事がたくさんあるが、楽しみもたくさんある。
いいバランスである。

お取引先の担当さんも、新しいお仕事が見つかったらしい。
そんな話をする担当さんは不安いっぱいだけど希望もいっぱいといったところであった。

輝きを失わないように、会社も人も常に現状とにらめっこしながら
しかけたり、様子を伺ったり、引いてみせたりして
今を綱渡りしてゆくべきなのだろう。
バランスとりながら、時にゆっくり、時に急いで。

めけめけ~。

写真。今帰り。