時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

ノートルダム大聖堂(シャルトル)

2009-04-10 | 仏蘭西探訪(郊外/地方)
1194年
火災により大聖堂が消失
類焼を免れた既存の地下礼拝堂の上に
大聖堂を再建

1230年頃
大聖堂再建が完了

初期の大聖堂がこの地に建立したのは
4世紀のガリア・ローマ時代

向かって
右の塔はロマネスク様式の尖塔(12世紀)
左の塔はゴシック様式の鐘楼(16世紀)



晴れていれば
こんな風に美しくそびえる大聖堂
しかし
この寒さでは
外からのんびりと眺めている訳にもいかず…

塔には
大聖堂内の翼廊左から上れるそうですが
凍死したくないので
無謀なことはしませんでした



ゴシック様式の鐘楼と
大聖堂を
後方から映してみました

夏のバカンスシーズンに向けてなのか
全面的な修復と申しますか
クリーニングの最中のようです

内も外も
鉄骨に覆われてました
聖ピア礼拝堂も
内陣後方の礼拝堂も見れず



正面入口の諸王の門(12世紀)
縦に引き伸ばしたような人像が
扉の両脇に起立してお出迎えしてくれます

中央上段には
威厳に満ちたキリストが座し
四福音史家を象徴する動物に囲まれています



「柱の聖母」(16世紀)
多くの巡礼者が訪れるそうです
確かに
この日も多かったです



内陣を囲む16世紀の彫刻像
細かいです
そうそう
内陣にある
大理石の聖母被昇天像(18世紀)も見れませんでした



ラテン十字の形態を取っている
大聖堂の中心にある祭壇がこちらです
色合いが妙に気に入ってしまいました


                                          ゴシック様式初期・北ばら窓


晴天でなくても
美しいステンドグラス
四季折々の日差しによって
多種多様な表情を見せてくれるのでしょうね

写真右は
ゴシック様式初期のばら窓です

ゴシック様式初期・正面ばら窓


正面入り口にあるのが
こちらのステンドグラスです
ばら窓の下にある三連のステンドグラスは
キリスト教教義の集約とも言うべきもので
この大聖堂最古のものです

この写真では解りませんが
右 :キリストの系図を示すエッサイの樹
中央:キリストの生涯
左 :キリストの死と復活
を表現しているそうです

シャルトル(Chartres) 行ったけど…

2009-04-09 | 仏蘭西探訪(郊外/地方)
3月最後の週は
本当に寒かったのです

シャルトルにある
ノートルダム大聖堂を見たくて
午前中から
出かけたのはいいんですけどね…

ピユーピューと
強風吹き荒れる中
外なんて
歩けたもんじゃ~ありませんよ

ホカロン貼って
マフラぐるぐる巻きにして
手袋はめて…


お客さんがいなくなったところを見計らってパチリ

しかし
寒さには
どうにも耐えられず
ノートルダム大聖堂近くの
レストランに
非難してしまいました

落ちついた雰囲気の
レストランです


お客さんがいない訳ではありません!小生の両サイドにはお客さんいます

アペリティフに
ピーチのキールと
チーズ風味のスナックを頂きながら

ボードに書かれた
本日のメニューを見て
じっくり検討
している風を装う




そして
チョイスしたのがこちら!

温野菜と
ボイルしたベーコンの盛り合わせ
熱々のポテトが隠れてました

ベーコンの塩加減が程よい



メインは
子牛のステーキにしてみました
ステーキ
一年振りに食べたかもσ(^^;)

かなりのボリュームでしたが
脂身をよけると
そうでもなかったです

ワインは
赤ではなくて白
白の方が好きなんですσ(^^;)




こちらがデザートです

外の寒さを考えると
アイスクリームや
チョコレートムースは避けたかったので
リンゴとラズベリーの温かいタルト?の上にアイスクリーム
そして
エスプレッソ

ボリューム満点でした
ちなみに
これがこの日の
朝/昼/夜です

シャルトルに
行くには行ったけど
観光より
食事しに行ったような…

DIVE!!

2009-04-08 | 映画
坂井知季はごく平凡な中学生
元オリンピック選手の両親を持つ
エリート富士谷要一の飛び込みに魅せられ
同じミズキダイビングクラブに通っている

しかし
クラブは
赤字経営で存続の危機

そんな折
アメリカ帰りの美人コーチ
麻木夏陽子がやってくる

クラブを守るために来たという
夏陽子が告げる存続の条件
それは
ミズキダイビングクラブから
オリンピック選手を出すこと!

さらに夏陽子は
津軽から
野性児のようなダイバー
沖津飛沫を連れてくる

強烈な個性で
ミズキダイビングクラブの空気を
一変させる飛沫に
ライバル心を燃やす要一



一方
知季も
‘ダイヤモンドの瞳’
という特殊な能力を夏陽子に見出され
真剣にトレーニングへ打ち込んでいく

知季 要一 飛沫
それぞれ悩みをかかえ
葛藤・挫折しながらも
飛び込みに賭けることで
何かをつかもうとする3人

果たして彼らは
オリンピックに行けるのか?

‘ダイヤモンドの瞳’
とはいったい何か?

そして
彼らが限界の先で見たものとは…

一瞬の快感に魅了された
少年たちの熱い夏がいま始まる!

                 「CINEMA TOPICS ONLINE」より引用



高さと恐怖vs役者根性の
正にガチンコ勝負!

飛び込みの選手を描いた映画は
これまでにもありました

ここまでリアルな
ダイブを見たことがありません

高度な技については
現役選手がダイブするなり
CG使っているのかも知れませんが
10メートルの高さから素人が…

単に落ちるだけじゃないですからね(一応)
若手出演者に課せられた課題は
ズバリ!
リアルな身体&飛び込みが出来るようになること

元オリンピック選手の金戸恵太氏をコーチに迎え
約3ヵ月の猛特訓の成果が
映画「DIVE!!」



毎日
10メートルの高さから飛んでれば
そのうち
感覚が麻痺するものなのでしょうか?

相当努力したと思わる
見事なアスリート体型を披露
10mからの飛び込みも
難なくこなしてくれてます
迫力あるダイブのシーンは必見かと…

夏の煌めく青空を
秋の暮れ行く夕日を
そして
大海の海原を背にして
しなやかに
天に舞う少年たちの姿は
力強く
そして
眩しいほどの輝きを放ちます

青春の息吹を感じる逸品



「ラブファイト」
「余命」
「引き出しの中のラブレター」
「風が強く吹いている」

次々と映画に出演している林遣都くんです

若い役者さんを
映画に出演させるのって
売り出す基本なのね…

テレビドラマよりは
多少なりとも腰を落ち着けて
作品作りに専念出来るから?


ゴッホ永久に眠る

2009-04-07 | 仏蘭西探訪(郊外/地方)
この日は
3月も終わりと言うのに
寒かった~
曇り空だし
時々雨も落ちてくると言う
あいにくのお天気



ですが
この怪しげな
不吉な雰囲気をかもし出す情景は
必要以上に
小生の気持ちを
高揚させたのであります

何故なら
最期の時が近づく
1890年7月に描かれた
『荒れ模様の空の麦畑』や
『烏のいる麦畑(カラスのいる麦畑)』
を彷彿させるお天気だったから…


荒れ模様の空の麦畑


烏のいる麦畑(カラスのいる麦畑)

否応なしに
ゴッホワールドに
引き込まれて行ったのであります

と言うか
自ら
埋没してみました



ゴッホと弟テオが見ているのは
この風景です



そして
こちらが永久に眠るお二人の墓標

観光シーズン前の平日
訪れる人の姿もない
静寂…



町から少し離れた丘に
ひっそりと佇む墓地の後方には
果てしなく広がっているように見える
この景色

いい…



ゴッホが描いた
ノートルダム教会は
あろうことか修復中…

時計も外され
仮設のプレハブなんか建ってるし







教会の内部は
こんな感じでした
天井の雰囲気からして
ゴシック建築でしょうか?

ガシェ医師の家が
10月から3月までクローズで
見学出来なかったのが残念でした

オヴェール・シュル・オワーズへ行く際
当然切符を購入する訳ですが
パリの北駅や
サン・ラザール駅の切符売り場は
旅行者で非に混雑しています
他のメトロの窓口でも購入出来ますので
そちらでお求めになることをお薦めします

ゴッホの家(ラヴー亭)

2009-04-06 | 仏蘭西探訪(郊外/地方)
オーヴェーでゴッホの人生最後の
住み家となったのが
ラヴー亭

ゴッホが過ごした屋根裏部屋は
レストランの裏手から入ることが出来ます



ディナータイムは
30人から45人くらいで
貸切も出来るそうです

ちなみに
通りに面した
こちらのラヴー亭とは別に
裏から入ると
別棟のレストランがありました


3階の屋根裏部屋の階段                                ラヴー亭正面

階段を上がった正面に
ゴッホの部屋
その右隣には
‘ヒルシフの部屋’と名づけられた部屋があります

ヒルシフは
1890年6月中旬より
このラヴー亭の屋根裏部屋に住み始めた
オランダの若い画家でした
7月27日
一晩中ゴッホが隣の部屋でうめくのを聞き
ゴッホの苦しみんだ様子を証言しています

28日には
パリのテオの元へ
ゴッホの自殺を告げた
ガシェ医師の伝言を持っていった
人物でもあります



1890年5月20日から
この屋根裏部屋の住人となったゴッホ
下宿代は
3フラン50サンチーム
毎朝ラヴー亭から
オーヴェールの野外に
絵を描きに行っていたと言う

そして
1890年7月29日
弟テオに看取られ
夜中の1時半に亡くなった

ゴッホが亡くなった後
この貸し部屋は
縁起の悪い‘自殺者の部屋’として
誰も住もうとせず
そのままの姿で残されていたそうです

そして
1世紀もの間
奇跡的に保護され
1985年
歴史的建造物に指定されました



通りを挟んで
ラヴー亭のほぼ向かい側には
村役場がございます

そうそう
ヒルシフの部屋にある
ドアを開けると
ミニシアターのブース!

ゴッホが残した言葉や作品を
オーヴェールの
美しい町の風景と共に
堪能することが出来ます

これを見た後
ノートルダム教会へ
そして
墓地へと向かう小道を進む事を
お薦めします

墓地の後方に広がる情景は
鬼気迫るモノが…

オーヴェール城  

2009-04-05 | 仏蘭西探訪(郊外/地方)
観光シーズン前
ちょっと肌寒い3月の終わり
パリ北駅から列車を乗り継ぎ
オワーズ川沿いの町
オーヴェール・シュル・オワーズ(Auvers-sur-Oise)に
行って参りました

ゴッホが最後に住んだ町です


オーヴェール城から見た風景

まずはオーヴェール城
現在
城内は印象派博物館となっております
オーディオ・ビジュアル・システムを駆使しております
日本語による解説を聞きながら回れますので
安心安心



ブルジョワ生活を夢見る
印象派画家の理想と現実…



印象派が現れた時代背景
フランスの内乱
オスマンによるパリ改造計画

印象派の画家と
女性の服装との関係とは!?



働く女性達の様子

毎夜催される
男達と踊り子の宴と
印象派の作品との関連について



サン・ラザール駅完成に伴い
気軽に郊外へ出かけるが用意になった
印象派画家たちの歓喜が
いかなるモノであったのか!

「印象派の旅」と称する体験を
することが出来ます



お城のテラスを降りると
お庭が段差になってまして
その一番下にある地下スペースでは
現代の画家達による
絵画展が開かれていました



見学無料
その上ドリンク&スナック
ご自由にどうぞ~

ちなみに
作品には
2,000ユーロ前後の
お値段が付いておりました



こちらのお城
ゴッホが自殺を図った場所だったとか?





お城の裏あたりらしい

裏と言っても色々あって…



こちらは
旧ドビーニーの庭
現在は
ゴッホ公園となっています

右側の写真
右後方に写っているのは
ゴッホが描いた
ノートルダム教会です

パッセンジャーズ  

2009-04-04 | 映画
その真相を
追ってはいけない

深夜
突然の電話のベルで
セラピストのクレア・サマーズは起こされた



電話の相手は
恩師ペリー・ジャクソン
彼によると
たった今旅客機が墜落し
その事故で奇跡的に
5人の男女が生き残ったという

ペリーは
この事故で生存した5人が抱える
トラウマ的なストレスを治療するため
クレアを担当セラピストに命じる



いきなりの大役に驚くも
やる気をみせるクレア
そんなクレアに
ペリーは
1点注意を呼びかける

「生存者の一人、エリック・クラークには気をつけろ」



明らかにショック状態にある他の患者と違い
彼だけは今の状況に陶酔し
一人だけ気分が良すぎるのだという

エリック・クラークは
落ち着いた様子で
病室のベッドに腰かけていた
クレアは
彼にグループ・カウンセリングに
参加してみないかと持ちかけるが
彼は
「自分には必要ない」と素っ気ない



そこで
個別カウンセリングも可能だと
提案したところ
戸別訪問だったら受け入れると言う

クレアは
エリックの部屋に行くことに
戸惑いを感じながらも
それが
彼の助けになるのであればと
戸別訪問に同意するのだが…



セラピストのクレア役の
アン・ハサウェイが
全然セラピストに思えなかったのは何故

隣に住んでいるのか
大家さんなのか
不気味な雰囲気をかもし出しつつ
クレアの周囲に
ストーカーのように出没する
あのおばさんは何者?

事故のせいで
覚醒したのか
予知能力を具えてしまったのか
生存者のエリック!

生存者の前に現れる謎の人物
そして犬
連絡の取れないクレアのお姉さん
謎が謎をよび
サスペンス&ミステリアス度
徐々にア~ップ


         

そして
明かされる真実
最後に
ど~んと落とされたσ(^^;)
切ない幸福感を覚えつつ涙

人は
最期の瞬間
何を思い
何を願うのか!?

叶えられなかった願い
伝えられなかった思い
そんなモノを
残して
死を迎えなければならないとしたら…
恐らく
死んでも死に切れない

この映画は
まさに
死んでも死に切れなかった人達が
安らかに旅立つまでの
お話です

飛行機に乗る前なのに
見てよかっのかσ(^^;) は…

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箱根元宮

2009-04-03 | 神社仏閣
箱根を訪れる度
強風や雪と言った天候に阻まれ
踏み入れることのできなかった領域

駒ケ岳山頂のお社
箱根元宮に鎮座するは
箱根大神(はこねのおおかみ)



後方に
芦ノ湖を従えしつつ
ロープウェイは
順調に
小生を
山頂へと運んでくれました



ロープウェイ乗り場から
結構近そうにお思いでしょうが
これ
最大ズームでの画像なのです

目的地の元宮までは
下りそして上る…
それなりに
歩かねばなりません!

地面は
霜が中途半端に溶けており
泥のせいで
靴はどんどん重くなる



馬降石

馬降石(ばこうせき)
注連縄を張ってあるのは馬降石といい
白馬に乗って
神様が降臨(こうりん)された岩と傳えられる
石の上の穴は
降馬の折の蹄跡で
穴にたまる水は
旱天にも枯れたことがないと傳えられる
不思議な岩
               「箱根元宮HP」より引用



馬降石の手前にあったお社を
何気にペットボトルを置いてみました
お社の大きさ
お解り頂けますでしょうか



そして
鳥居の向こうに姿を現した
箱根元宮
なんですけど…



入り口には鍵が…

またおいでなさい
ってことなのでしょうか…



クッキリ&スッキリ
雲ひとつない
青空を背景に
雪を被った霊峰を拝めたのが
せめてもの救い?

この後
下界に戻るにあたり
靴底の泥を
必死に洗い落とす作業に
専念したのは
言うまでもない

その数3万冊

2009-04-03 | 仏蘭西探訪(郊外/地方)
国立図書館に次いで
フランス第2の地位を誇るのが
こちらの「図書館」なのだそうです

300点以上の彩色装飾を施した写本を含む
700点の写本
3万冊の蔵書を所蔵していて
その中には
印刷技術が発明された直後(15世紀末)の活字本
インクナブル版のコレクションもあるそうです

展示されているのは
その一部



洋書の製本って
どうしてこんなに
美しいのでしょうか

ヨーロッパでは
今でも
破損してしまった
古い本や大切な本を
製本屋に持ち込み
修復して
大切にする習慣があるとか?



自分以外の誰も存在しない
静寂につつまれた
この空間で
本を読む

本と一体化した
この空間は圧巻です
これだけで芸術性を感じる

美しい
     

この美しさに興奮し過ぎて
小生はこの後
グラン・シャトーのコンデ美術館
行きそびれたのよ



レストラン&カフェ「ラ・キャピテヌリー」



いい感じのレストラン&カフェ
「ラ・キャピテヌリー」

入り口に
映画「宮廷料理人ヴァテール」の写真がありました

実は
「宮廷料理人ヴァテール」の舞台となったお城なんだそうです
コンデ公がルイ14世を大饗宴でもてなした際の
大宴会の責任者フランソワ・ヴァテールを描いている作品なのでしょうかね

壺の中身は…

2009-04-02 | 仏蘭西探訪(郊外/地方)
礼拝堂へ続く廊下



エクアン城から移した
16世紀の寄木細工

確かに
エクアン城には
この手の木彫装飾が沢山ありました



J.サラザンの彫刻装飾
中央に見えるのは…
‘壺’

この壺中には
コンデ家親族たちの‘心臓’が…



ジャン・グージョンの作とされる祭壇
礼拝堂を二分する衝立のような感じで
ほぼ中央にありました



こちらのステンドグラスも
エクアン城から移したもの