時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

7つの贈り物

2009-04-19 | 映画
男の名前は
ベン・トーマス
ベンは
7人の名前が載ったリストを持っている



彼らは
互いに何の関係もない他人同士

ベンは彼らに近づき
彼らの人生を調べ始める
そして
ある条件に一致すれば
彼らの人生を永遠に変える
モノを譲渡しようとしている



海辺に素敵な家がありながら
モーテルに泊まり
外出時には
いつも同じスーツを着ている

妻も子供も恋人もなく
たった一人の弟からは
逃げようとしている

彼の‘計画’の目的はとは
そして
譲渡しようとしている‘モノ’とは…



最後に出会ったのは
心臓に疾患のある女性・エミリー

絶望の淵にいた二人は
恋に落ち
初めて生きる歓びを
取り戻した時

愛する人と共に生き続けるために
ベンはたったひとり
ある決意をする



己の不注意から
人身事故を起こし
妻を含む
7人の人間を
死に追いやってしまった
ウィル・スミス扮するベンが

自分の資産だけでなく
自ら命を絶ち
自分が選んだ他人に
臓器提供をするという

信じられない行為で
その償いをすると言う
過程を描いたのが
この作品です



何が一番不愉快か
それは
原題『Seven Pounds』を
「7つの贈り物」とした事

自ら起こした人身事故で
7名の命を奪ったベンが
その贖罪として
事故とは関係のない7人の他人に
財産や臓器を提供する
それを‘贈り物’とするのはどうなの?
ベンの行いを
妙に美しい
愛に満ちた行為のよに
持ち上げるのはどうなの?



人の命を奪い
人生を奪ったと言う
その罪の重さから
単に逃げただけじゃないの?

臓器提供するなら
ドナー登録とか
バンク登録すればいいことで
わざわざ7人を自分で選ぶなんて
傲慢じゃない?

弟の身分証明を盗み
国税庁の役人と偽り家に上がりこむ
パソコン勝手に操作して
情報の入手して
挙句に自殺
これってどうなの?

最後には
σ(^^;) 泣きました
泣けてしょ~がなかったんですけど
それで終わったら駄目でしょ…